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ぐり

●夏から秋にかけての定例の仕事。今年は結構頑張って進めている……つもりでいたのだが、結局、ケツに火がついた状態に陥っている。この計画性のない仕事ぶりは一体何なのだ。

いや、何においても終盤になってドタバタするのは常なので、「いつものこっちゃないか」と言われれば(誰に?)その通りなのだけれど。

●というわけで模型製作も滞り気味なら、当「かばぶ」の更新も低調なので、この間のあれこれをつまみ食いで。

●しばらく前に、実家の母がアルバムを整理していたら、従姉(といっても私と同い年)の幼い頃の写真が何枚も出てきたというので預かって来て、自宅でスキャン。現在は年老いた両親(私にとっては叔父叔母)の世話のため田舎に戻っている従姉にメールで送る。

もう何年も前に亡くなった大叔母が一緒に写っている1枚があり、懐かしく眺める。いかにも南の島の人の顔つきで、「けっけっけっけっ!」と大声で笑う陽気な人だった(なんだかそれだけ聞くと妖怪っぽいが)。大叔母の名は「タケグリ」という名前なのだが、「本人は『グリ』と付けるのを嫌がって、『タケ』と名乗っていたけどね」と従姉に(メールで)言われ、そういえばそうだったなあ、などと思い出す。

タケグリおばはたぶん明治の終わり頃の生まれだが、その当時の奄美の名前というのはどういう付け方をしているのやら何だかよく判らないものも多い。これが沖縄のオバァだと、ナビィ(鍋)だのカマドゥ(竈)だの、それはそれで昔の命名則が伺い知れて面白いのだが、「タケグリ」は何なんだろう。タケは「竹」(まっすぐ、すくすく育つように?)かもしれないが、「グリ」ってなんだ? 栗?(そもそも奄美大島に栗の木はあるのか?)

ちなみに母方の祖父(タケグリおばの兄)の名前は「恩重(おんじゅう)」という。これも昔から「よくわからん名前だな」と思っていたのだが、改めて検索してみて、「父母恩重経」という偽経(もともとサンスクリット語であったものではなく、中国で成立したとみられる経典)があるのを知った。おそらく由来はこれだと思う。しかし兄妹で一貫性ないなオイ。

まあ、曽祖父母にしてみれば(もしかしたら名付け親が他にいたかもしれないが)、男の子には厳めしい漢語の名前を、女の子には可愛い名前をという気持ちだったのかもしえない。……タケグリおばさん本人は「可愛くない」と嫌がっていたわけだが。

●無理にこじつけて「ぐり」関連。

先月半ば、散歩の途中で山栗を拾って来て食べた話を書いたが、その翌週、また別の場所で大量に拾う。かみさんに栗ご飯を作ってもらったり、また焼いたり茹でたりして食す。その後も少数(別の場所でも)拾ったが、今月に入って拾ったものは結構虫食いが多かった。

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ただ焼いて食うよりも、一度茹でてから焼いたほうが食べやすい(渋皮から実が離れやすい)。

●その他秋の収穫いろいろ。

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昨年に続いて、田越神明社の境内で拾ってきたぎんなん。散歩がてら見に行ったら、結構落ちていたので、改めて1,2日後にバケツを持って拾いに行ったら、参道が綺麗に掃き掃除されていた。がーん。

もっとも参道脇の植え込みの陰などに結構落ちていたので、そこそこ拾えた。右はじゃぼじゃぼ揉み洗いして果肉を落とし乾燥中のもの(今年はケータイを落とすようなバカなことはしなかった)。昨年に比べてずいぶん小さい。右下の数個は岩殿寺で拾ったもので、こちらは標準サイズ。ただし、炒って食べたら小さくても美味しかった。

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左はぎんなんと一緒に拾ったカヤの実。後ろの生のものは、切り裂いてみたら一番手前よりも2回りほど大きな立派な実が出てきた。残る2つは、どうもちゃんと熟さないうちに落ちたものらしく、どんどんしわしわに萎んできたので廃棄。普通はあく抜きをしないと食べられないそうだが、たった1つ2つにあく抜きの手間を掛けるのもなあ。

右は食べられるものではなく、名越切通の途中で拾った巨大ドングリ。高さ3.5cm近くあった。

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初めてのオニグルミ。池子の森自然公園は基本、動植物採取禁止だが、すでに地面に落ちていたものを、管理のおじさんにことわって3つ貰ってきた。果実の内側は腐って真っ黒になっているのを、洗い落として乾燥したのが2枚目。

普通のクルミに比べ、オニグルミの殻は固くてなかなか割れないそうな。というわけで、模型用の自作印刀(マイナスのミニドライバーの先端を研いだもの)でグリグリしてこじ開けた。市販のクルミより中身は小さく、凹凸もシンプル。渋皮ごと食べたが、苦みも渋みもなく、普通のクルミより美味しかったかも。

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左はむかご。から煎りして塩を振って食べた。右はスダジイの実(右下に写っているのは普通のドングリ。コナラかな?)。シイの実は拾って来てから1つ2つずつ、お茶請けに生でつまみ食いして、その後、残りはやはりから炒り。あらかじめ割らなくても、クリや銀杏のように爆発することはなく、おとなしく殻に割れ目が入って剥きやすくなる。味も炒った方が若干いいような。

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コメント

うちの父ちゃんが教えてくれた話ですと、くるみや銀杏は埋めといて果肉が腐りきったころ掘り起こすのだとか。
胡桃は、石の上に、尖った部分が上下に来るように指で保持して、トンカチで何度かで叩くとパカっと。

投稿: みやまえ | 2017年10月16日 (月) 20時40分

シイの実はあく抜きしなくても食べられるんですね。
でも、生で食べると虫が入ってた時はちょっと怖いような気も。
子供の頃、どんぐりをいっぱい拾ってきて、部屋の中でうにょうにょ虫がでてきて
怒られた記憶。遊ぶときの虫対策には、いったん冷凍するらしいです。

むかごご飯は美味しいですよねー。

投稿: hn | 2017年10月19日 (木) 19時16分

>みやまえさん

「埋めて腐らせる」は、この手のものは基本ですね。うちは庭がないんで無理ですが(笑)。

関係ないですが、洗ったクルミを表で干していて、「カラスがクルミを上空から落として割る/わざわざ車に轢かせて割る」という話を思い出し、カラスに攫われたらたまらん!と思って慌てて取り込みましたよ。

>hnさん

シイ(スダジイ)の実は生食OKです(マテバシイはダメです)。
生で食べる時も、いわゆる渋皮の部分もつるんと剥けるので、仮に虫食いがあったとしてもすぐ判るので大丈夫そうです。
今のところ、虫食いが当たったことはありませんが。
ただし、中身が育っていなくてすっからかんのハズレだったことはあります。

投稿: かば◎ | 2017年10月19日 (木) 21時12分

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