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2017年9月

山栗

●相変わらずwz.34装甲車はスタック中だが、懸案のホイールに関し、イタレリのSd.Kfz.232(6Rad)のパーツが小修正で使えそうだということが判明。なんとなく復活の兆し。

●バッテリーが劣化してしまったらしいスマートフォンは、契約しているMVNOサービス会社に電話をしたら、無料で交換してくれるとのことで、すぐに新しい端末を送って来てくれた。SIMカード、メモリーカードを差し替えて、バックアップデータも転送。G-mail、LINEの設定でアカウントとパスワードが判らなくなってオタオタしたが、これは自己責任。

……というのはいいのだが、その新しいスマホを使い始めて1週間くらいで、裏ブタが剥がれて隙間が開いてきた。なんじゃそりゃあ。というわけで、再び交換することに。流石に隙間が開いたままでは、何かのはずみで水滴がかかっただけでお陀仏になりかねない。位置情報付きで写真を撮ったり、ポケモンgoでバトルしたりすると過熱がスゴイので、そのせいもあるかも。

●確か月初め頃の話だが、京急新逗子駅で、久しぶりに「ル~♪ル~♪ル~♪ル~♪ル~~♪」と歌う「ドレミファ・インバーター」の音を聞いた。

すでにドレミファ・インバーター搭載車は全て引退済みなのかと思ったら、まだいたんだなあ。

●鎌倉「レンバイ」外の乾物屋で、怪しい缶ジュースが50円で売られていたのでつい購入。タイ製。「タマリンド」というのは名前は聞いたことがあったが、こんな外見のものだとは思わなかった。そもそも、「マメ科なのに果物」という時点で、日本人の一般的感覚を大きく逸脱している。

ちなみに味は、甘酸っぱくて「意外に普通」。

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●天気が悪くない限りは、マメに散歩に出ている。先日、散歩の折に山栗を拾った。ツヤツヤしていて食えそうだったので、その日の夕方、オーブントースターで焼いてみる。

ちょっと焼き過ぎたか、中身の表面も一部パリパリ加減になってしまったが、ほっこり甘く美味。1つも虫食いなど無し。基本、2つに割ってスプーンでほじって食べたが、綺麗に食べるのが面倒くさく、一部は渋皮も一緒に食べてしまったが、その渋皮のパリパリに焼けたのが意外に香ばしくて美味かった。

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この翌日、また数個拾ってきたが、それはすぐに食わずに冷蔵庫で保存中。数が少なかったこともあるが、「実は栗は低温保存すると甘みが増す」というのをネットで見たためもある。現在台風来襲中なので、明日、また新たに落ちていないか見に行く予定。

●wz.34装甲車は休止中なのに、なんとなく、長年死蔵していたキブリ(kibri)のHOスケールの建物に手を付けてしまった。

以前にも一度紹介したことがあるが(2012年4月)、当時の記事を抜粋引用する。

F1031756Kibriの鉄道物スケール建築物、HOスケールのハーフティンバーの建物。説明書には「FACHWERK - RATHAUS "URACH"」と書かれている。直訳すれば、「トラス構造の市庁舎、ウーラッハ」?

ちゃんとモデルがあって、南独の温泉保養地、バート・ウーラッハの市庁舎だそうな。

(中略)

この手の「ドイツ製の妙に凝っている建築物模型」は値段のほうもバカにならないのだが、このKibriのキットは、かつての静岡ホビーショーのフリマかどこかで、放出品を安く譲って頂いたものだった気がする。

F1031754 中身はこんな感じ。おそらくバンダイ以前に、このあたりのメーカーは多色成型を駆使していたのではと思う。このキットも壁面は焦げ茶と白のプラの2段階成型、しかも非常に美しい。こうなると、がっちり塗装するよりもプラの地の色に若干の墨入れやウェザリングを施すだけで、あとはつや消しコートを行う程度のほうがいいのではないかとも思う。

しかし、ほぼ平面のパーツが箱にギッシリ収まっているため、作り始めてしまうと箱に収納できなくなる。しかもどうやらこのキットは現在絶版のようで、手を付けていいものかどうか悩む。

そこそこ魅力あるキットなので転売する気にもなれず、「いつか作ろう、いつか作ろう」と思いつつ、たぶん20年くらいは押し入れで眠っていたはず。

上記説明に少し付け加えると、

▼バード・ウーラッハは南独バーデン=ヴュルテンベルク州、地域で言うとシュヴェービッシュ・アルプ(シュヴァーヴェン・アルプス)にある一都市。「プレッツェル発祥の地」という本当かどうかよく判らない伝承付き。

▼キット説明書にあるRATHAUS(TOWNHALL)は市役所のほか公会堂の意味もあるが、バート・ウーラッハの観光サイトの解説によれば、現在もこの建物内で市役所機能が担われているようだ。

▼上では「ハーフ・ティンバー」と書いたが、正しくは「木骨造」であるらしい。

▼箱絵はまさにバード・ウーラッハの市庁舎なのだが、キットの中身は、どうも実際の市庁舎の形状を少々いじっていて、平面形で言うと、長手方向はかなり短縮されているようだ。下写真でいうと、右手前の面に小切妻が2つあるが、キットは向かって右の切妻で建物が終わっているのに対し、実物の市庁舎はさらに右に建物が続いているようだ。キットではこの2つの小切妻の間に煙突があるが、実物では右切妻のさらに向こうにある。

▼さらに、キット化されている部分だけ見ても、長手方向は窓の間隔が不均等だが、実物はおおよそ均等のようだ。この部分でも長さが切り詰められている感じ。

……などなど。

もっとも「バード・ウーラッハの市庁舎以外の別の建物」と言えるほどかけ離れているわけではなく、したがって、適当にミニスケールのAFVと合わせてジオラマに、なんてことはしづらい。

というわけで、基本は「建物は建物としてそのまま作る」方針でいく。現在はこんな感じ。

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基本、よく出来たキットではあるのだが、各面の貼り合わせには十分なすり合わせが必要。特に斜めに削がれた四隅部分は、結構大胆に削り込まないといけないようだ。

上にも書いたように、「元祖・多色成型」のようなキットなので、とりあえず素組の上で、若干のスミイレとかドライブラシとかを施したいと思う。

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「遊びかたよー。」

●私事ですが。

一昨日、鹿児島に住んでいるS叔父が死去したとの知らせを受けた。朝鮮半島で逓信省の学校に行き、最後の最後に徴兵された挙句にソ連軍の捕虜になり、収容所で数年を過ごし生還したという経歴の持ち主だった。

といって「苦労した」とか、そんな気配は見せず、何に付けても楽しむことに貪欲な、大袈裟に言えば自由奔放な人で、数年前にうちの父が死んだ際、鹿児島から駆け付け……たのはいいものの、告別式当日の朝、泊まっていた我が実家からだいぶ早く出発したものの、なかなか会場にやってこない。

道に迷ったか、事故にでも巻き込まれたかと心配し始めたところで現れたのだが、聞くと、車を運転する従弟(叔父にとっては甥)に言いつけて、「(自分も歳を取って)もう東京に来るのは最後かもしれないから、『海ほたる』(東京湾を横断するアクアライン中途のパーキングエリア)というものを見に行った」由(ちなみに実家があるのは川崎だが、鹿児島辺りの人から見るとざっくり「東京」)。

その何年か前から脚を悪くしていて、杖をついて歩くのがやっとにも関わらずバイタリティーは健在で、周り中「わざわざ葬式の朝に行かんでも……」と思いつつ、「絶対、まだ何度も来る」と思ったものだった(実際そうだった)。

ちょっとはた迷惑な、しかしとことん楽しい人だった。ご冥福を。

●叔父が逓信省学校時代、同期で最も成績が良かったのは現地朝鮮出身者だったにもかかわらず、「首席が朝鮮人では体裁が悪い」と別の日本人が首席に選ばれ、「僕自身はオチコボレだったけれど、それが腹が立った」と言っていた。

最近、「韓国は日本がインフラを作ってやって教育してやったから近代化できたくせに云々」などとしたり顔で言う輩がいるが、勝手に押し入って来た挙句に二等国民扱いされたのを感謝する奴がそうそういるもんかい。

その後徴兵されて配属されたのは現在の北朝鮮のとある街の通信部隊で、周りの実戦部隊はどんどん南方に送られ、結局最後には唯一残っていたその通信部隊が街の守備隊になったのだが、一個中隊に武器は小銃一丁だけだったという。

「それで、もう明日はソ連が来るっていうんで、住民は放って軍隊は山に逃げ込んで、あっち逃げこっち逃げしてアソビカタヨー(遊んでたんだよ)」と奄美訛りで教えてくれた。

こういう生の体験を語れる人が減っていく一方で、何だか「昔からスバラシイ国だったニッポン」のきらきらしい幻想みたいなものをでっち上げたい人があちこち湧いて来るのはどうにもモヤモヤする。

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ソミュア!(ほんのわずかの進捗)

●前回も書いたように、仕事が立て込んできたこともあって、wz.34製作は開店休業中。だけではなく、模型製作意欲自体が激しく減退中。

●これじゃいかん、ということで、ちょっと気分を変えて別のものでもいじって製作意欲を取り戻そう、ということで、エアフィックスの1:1野鳥シリーズ(グンゼ版)を屋根裏から掘り出してきて組んでみたり。

●さらには、ほぼ発売直後に少しだけいじってそのままになっていた、タミヤのSOMUA S35の箱も開けて、一年以上ぶりにわずかに工作した。

といっても、エンジンルーム上のグリルを貼り付けただけ。

20170903_201728

以前のレビューにも書いたが、このグリルのパネルは実際には4枚とも同一のパーツ。スリットには傾きがあるので、左と右では逆に装着されるため、本来、グリルは左右で点対称になるはずなのだが、キットは線対称(鏡写し)になっている。

グリルのパターンはキットのパーツで言うと左側(B6)で正しく、右側(B5)が誤り。まあ、線対称だろうと点対称だろうとパッと見で判るようなものではないので、そのままスルーするのが平和的解決法なのは間違いないのだが、気付いてしまうとどうにも気になる。

というわけで、(これまたしばらく前の話だが)タミヤにパーツ請求してBパーツの枝をもうひとつ入手。それを使って、グリルを左右同パターンにした。

具体的には、右側グリルに関して、(本来左側用の)B6パーツから車体側面にかぶさるベロ部分を切除。一方でB5パーツからはベロ部分だけを取って来て丁寧に削り合わせて合体させた。結果は激しく地味な割に、意外に擦り合わせ等に気を遣う。

ちなみに「車体側面にかぶさる部分」というのはあくまでタミヤのキットのパーツ形状としてであって、実車は鋳造の車体がこの部分で盛り上がっているのを、抜きの関係で分割しているだけ。グリル枠部分も実車は車体と一体なので、この後目立つ部分だけでも継ぎ目を消す必要がある。

なお、キットパーツはこの小口部分の傾きも前後で違うため、若干削ったり盛ったりが必要になった(写真でグレーに見えている後端が盛った部分)。

●まるっきり一発ネタの更新。ああ。wz.34装甲車作らなきゃ……。

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