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2017年6月

wz.34装甲車リベンジ(9)

週末模型親父さんのところの「SUMICON2017」にエントリーした、wz.34装甲車製作記。今回は割と控えめな進捗報告。

●前回に引き続き、戦闘室周りのディテール工作。

車体左側面、車体後面にある大きなハッチドアの蝶番と取っ手を作成する。ちなみにキットの取っ手パーツはひしゃげたキノコのような形状で使いようがない。

取っ手はエバーグリーンの0.5×1.0プラ棒を刻んだものに0.5mm径金属線(ちなみにリン青銅線。真鍮線よりやや柔らかく扱いやすい気がする)を刺して竹トンボのようなものを作り(右)、それをヤスって形を整えた(左)。作業のやりやすさを考えて、持ち手代わりに金属線は長めに切ってある。

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大きさを比較するものが写っていないので何だが、この状態で一度車体に挿してみたらだいぶ大き目な感じだったので、さらに削って小さくした。

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後面扉の取っ手側上下にある小さな4つずつのリベットは、扉内側にあるロック機構に対応したもの。蝶番のリベット同様、タミヤ48のマーダーIIIのリベットを削ぎ落として使った。

●さて、ここで大きな問題は、上記の取っ手が、「扉を閉めてロックした状態」でどういう向きになっているのが正しいのかがよくわからないこと。

そもそも、wz.34装甲車の写真は、破壊されたり、放棄されたりといったものが多く、当然ながら、そうした写真では、仮に取っ手が写っていてもそれが「開位置」なのか「閉位置」なのか判断しづらい。

ちなみに、「Wydawnictwo Militaria No.318」の図面では中途半端なナナメ状態で描かれており、しかも、旧型装甲車体の側面は水平に近いナナメ、新型装甲車体の側面と後面は垂直に近いナナメ(しかもそれぞれ逆方向に傾いている)と、てんでんばらばら(ちなみに同書に旧型装甲車体の後面図はない)。どういうこっちゃねん。

もちろん、「生きている」状態の車輌の写真もあるが、肝心の取っ手が不鮮明だったりしていまひとつ決め手に欠ける。とりあえず、以前もここで紹介したポーランドのナショナル・デジタル・アーカイブ(NAC:Narodowe Archiwum Cyfrowe、リンクは英語版)にある、戦前のパレード時の写真から、取っ手部分を拡大してみた。

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①:旧型装甲車体(写真番号1-P-2992-16より)。不鮮明だが、横向きに近い前下がりに見える?
②:旧型装甲車体(①と同じ写真番号1-P-2992-16より)。ほぼ水平?
③:旧型装甲車体(写真番号1-P-2992-17より)。これも不鮮明だが、45度に近いくらいの前下がり斜め?
④:新型装甲車体(写真番号1-P-2993-8より)。これは比較的鮮明。水平。
⑤:新型装甲車体(④と同じ写真番号1-P-2993-8より)。前下がり斜め……?

もしかしたら、外側に出ている取っ手は扉のロック機構と関係ないのか?

そんなわけで、(判断に困ったので)現時点では取っ手パーツはまだ差し込んであるだけで接着固定していない。

●戦闘室前面の貼視孔フラップには、開閉補助用のスプリングが付く(右側面もはね上げ式の開閉だが、こちらにはスプリングは付かない)。

0.3mm真鍮線を軸に細いエナメル線を巻いてスプリングを作って取り付けた。いまひとつ綺麗に工作できていない感じで、やや不満足。

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追記。上記工作後、スプリングがフラップに止まっていないのが気になったので、改めて留め具を追加。もっとも実車の場合どう止まっているかは、はっきり写っている写真がないのでよく判らない。丸リベット上のもので止まっているようにも見える。

加えて、砲塔のフラップ同様、スリット内側の防弾ガラスか何かを止めていると思しき(および開閉機構かロック機構かの)小リベットがこちらにもあるようだったので追加した。

操縦席前の一番大きいフラップは、スリット上の小リベットが内側寄りにもあるかもしれないが、はっきり確認できないので今のところ付けていない。

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wz.34装甲車リベンジ(8)

週末模型親父さんのところの「SUMICON2017」にエントリーした、wz.34装甲車製作記。

砲塔はある程度の目途が付いたので、車体のディテール工作を行う。

●車体のリベット打ち。砲塔同様、メインにMasterClubの丸頭0.7mm、サブに同じくMasterClubの丸頭0.5mmを使用する。実のところ、実車と比べるとメインのリベット列に0.7mmを使うのはちょっと大き目かもしれない。

砲塔の時には鉛筆でリベット列のガイドラインを引き、それを基にリベットの穴を開けて行ったのだが、ドリルの回し始めでわずかに滑って穴の位置がずれることがあった。そこで車体はもうひと手間掛けて、開口位置に縫い針でアタリを入れてからドリルを使うことにした(もっともそれでもズレることはある)。

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ある程度リベットを入れて、砲塔やシャーシも合わせて“記念撮影”してみたのが下写真。

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「あれ……wz.34装甲車ってこんなにリベットだらけだったっけ」とちょっと意外に思ったのだが、改めて写真をめくってみると、今まで馴染みのある新型装甲ボディのほうは、旧型に比べてだいぶリベットが少ないのだった(もちろん前述のようにリベットの大きさが強調気味だからでもあるだろうが)。

リベットの位置や数は当時の写真を基に判断しているが、戦闘室の左右張り出し下、プラペーパーの帯を貼ってある部分はよく判らず、半ば想像で植えてある。

なお、この帯金(のように見える部分)は、装甲板を止めるアングル材などではなく、もともとのwz.28装甲ハーフトラックのフェンダーの取り付けベロ部分が残っているものなのではと思う(追記:……と、思ったのだが、少なくともドア部分の内側写真を見る限り、そちら側に装甲板接合用のアングル材などは見当たらなかった。あれ? やっぱりアングル材が外側にあるのかな?)。wz.28用後部フェンダーは、wz.34装甲車(旧型装甲ボディ)でも一部車輌で残っているのが写真で確認できる。

Guard ●旧型装甲ボディでは、新型に比べ砲塔位置が後ろにあり、戦闘室上面・砲塔前側にリングガードがある。

それ自体はプラペーパーでベロ部を作り、それに合わせて丸めた0.3mmプラバンで作成。止めているリベットは6つなのだが、写真を見て個数を判断して「片側3つずつ、片側3つずつ……」と頭の中で念じていて、なぜか実際にリベットを付ける際は、基準となる両端に穴を開け、それを除いてもう3つずつ開けてしまった(つまり計8つ)。迂闊!

しかも実際にリベットを植えてから「あれ? なんか多いぞ」とようやく気付く始末。

結局、一度植えたリベットを引っこ抜き、ベロ部分のプラペーパーを剥がして作り直し、再度リベットを植えた。

●戦闘室前・側面の貼視孔フラップを作成。

砲塔同様、プラバンの切れ端でスリット開け用の冶具を作り、針先でケガいた。位置・幅が確認しやすいので、目盛付きプラバン(0.3mm)の表側を使用。スリットを開け、外周形状も整えた後に目盛はヤスって消した。

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最初に切り出した時は、(写真で見て、前・側面ともに上下ラインがだいたい同じ位置だったので)4枚とも上下幅を同じにしたのだが、いざ取り付けようとしてみると、何かおかしい……。

それも当然で、戦闘室前面は傾斜しているので、その分(上下のラインがほぼ同じなら)上下幅は余計にないといけないのだった。これまた迂闊。

もともとちょっと幅を大きめに切り出してあったので、側面分のフラップの幅を詰めて調節した。

●フラップヒンジの工作。ヒンジ自体は伸ばしランナーとプラペーパー。ヒンジを止める小リベットは、タミヤ1:48のマーダーIIIから。こういう部分のリベットは、取り付け時に位置を微調整できる「削ぎ取り式」か、あるいはme20さんお得意の「プラバン打ち抜き式」か、いずれにしてもスチロールのものの方が都合がよい。

もっともこれだけ小さいと、元パーツから削ぎ取ったリベットの裏表が判別しづらいし、(今回はそんなことはなかったが)ペンナイフの先で拾い上げる時に力余って“一刀両断”してしまうこともある。

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こうして写真にとって拡大してみると、いまひとつ綺麗に揃っていない感がある。やはりヘッドルーペ欲しいな……。

なお、貼視孔フラップは、戦闘室前面・右側面のものはヒンジが上にあり、跳ね上げて開ける形式だが、左側面だけは写真のように前側に開けるようになっている。なんでこんな仕様なのか常々不思議に思っていたのだが……。もしかしたら、(左は運転席側なので)フラップの裏側に小さなミラーが付けられていて、フラップを開けるとそのままバックミラーになるのではないだろうか。あくまで勝手な妄想なので、あまり本気にしないように。

●車体前端のラジエーター・ドアは開いた状態で作ろうかと思っているので、中に仕込むラジエーターも作成した。

20170624_210918 CERTIのキットにもラジエーターのパーツは入っているのだが、「1:48の乗用車?」と思うくらいに小さいので、これまた流用しづらい。なお、キットパーツで中央縦に仕切りが入っているのは、旧型装甲ボディの一部で、(装甲ボディ側の)ラジエーター・ドア直後に仕切りがあるのを誤解したものか。

自作したラジエーターは、0.3mmプラバンの細切りに、プラペーパーをさらに細く切ったものを挟んで重ねたもの。これを本体に、適当にプラ材で枠部分を作った。

ラジエーター形状のはっきり判るクローズアップ写真などは手元にないので、「なんとなくラジエーターらしい形のもの」をでっち上げただけ。

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やまなみルート

●17日土曜日。2か月前にも歩いたばかりだが、池子弾薬庫跡地の北辺の尾根を辿る「やまなみルート」を再び歩く。

出発点は久木大池。東岸から階段状になった急斜面を登る。はっきり言って、全行程中でここが一番きつい。逗子・鎌倉近辺の尾根上のハイキングコースはたいていそうだが、登ってしまえばあとはそれほど起伏は多くない。

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時季的にヤマユリが咲いているだろうと思ったのだが、尾根上に上ってしばらくは見当たらず。期待外れかと思いかけたが、そのうち、こんな場所が。なんとも豪華。そういえば昔は、披露山入口バス停付近の急斜面の上でこれでもかというくらいヤマユリが咲いていた記憶があるのだが、今ではすっかりコンクリートで塗り込められてしまった。

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前回は十二所果樹園で朝夷奈切通の鎌倉側入口へ降りたが、今回はその先へ。下はヤマユリ同様にこの時期が旬のオカトラノオ(左)と、十二所果樹園奥で見つけた面白い色模様の葉(右)。

このような種類の植物なのかとも思ったが、実際には、葉脈黄化ウイルスに侵されたヒヨドリバナ、であるらしい。それなりにしばしば見られるもので、「キモンヒヨドリバナ」の別称で呼ばれることもあるとか。この模様のヒヨドリバナの葉についての記述は万葉集にもあるのだそうで、植物のウイルス病害について記された世界最古の例だそうだ。

その記述とは孝謙天皇の歌で、行幸の際に色づいた「さはあららぎ」を見て、これを摘み詠んだものとされ、その「さはあららぎ」はヒヨドリバナ属を指すのであるとか。

この里は 継ぎて霜や置く 夏の野に 我が見し草は もみちたりけり

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当初は、切通の金沢側入口脇の熊野神社へ降りるつもりでいたのだが、手前で分岐があり、もっと先まで尾根を辿れることが判明。さらに三信住宅へ降りる分岐も越えて歩く。大池から十二所果樹園までの間には、軍事遺構的なものとしては、前回写真を載せたコンクリート壁があるが、果樹園を超えて六浦方面への尾根道の途中でこんなものを見つけた。

左は池子弾薬庫跡地境界の鉄線柵の向こうに、唐突に立っているコンクリート門柱の残骸。門柱左右には塀などは残っていない。それにしても、何もない山の尾根上に、何の用事でこんな「裏口」が構えられていたのかどうにも謎。

右は正体不明の標石。文字も風化して不鮮明だが、「軍校」もしくは「重校」と読めなくもない。

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ネットで調べてたどり着いたこのブログでは「重校」であるとし、横須賀にあった陸軍重砲兵学校(うちの親父の母校!?)関連のものではないかと推察している。実際、横須賀・大津にあったという重砲兵学校校長邸跡に、よく似た「重校」と書かれた標石が立っているそうだ。

さらに六浦方面に歩くと、海軍標石があった。私が確認できたのは3基(と、もしかしたら海軍標石であったかもしれない破損した根元だけのもの)。十二所側から六浦側への順番で写真を並べておく。

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水道路沿いの海軍標石とは違うのはもちろん、同じ池子弾薬庫跡地外周でも、逗子市山の根の裏山尾根の標石とも字体・作りが少々異なっている。

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wz.34装甲車リベンジ(7)

週末模型親父さんのところの「SUMICON2017」にエントリーした、wz.34装甲車製作記。

砲塔工作のそのまた続き。

●wz.34装甲車の砲塔上面隅には、ちょうどドイツ戦車のピルツェンのような円筒状の突起がある。ピルツェンなら簡易クレーンの取付部だが、wz.34装甲車のそれは車輌間連絡用の信号旗を立てる場所で、どうやら砲塔内部まで貫通しているらしい。

20170616_144527 MirageHobby版のキットには、初回にちらりと触れたように、この信号旗が両面印刷された小さな紙が付属している。1:35用と1:72用が1枚の紙に印刷されているから、同社のポーランド軍AFVのキットにはもれなく付いているものらしい(あれ? でも同社1:72の7TPには入っていなかった気がずるぞ?)。

この信号旗はスウプスキ式ペナント(Chorągiewki Słupskiego/ホロンギエフキ・スウプスキエゴ)、あるいは「スウプスキの盾(Tarcze Słupskiego/タルチェ・スウプスキエゴ)」と呼ばれるもので、スウプスキというのは考案者の名前であるらしい。

Slupski 下すぼまりの三角形の布が2本の鋼線の間に張られていて、おそらく、この鋼線がバネになって、車外に出すと旗が開き、また簡単に車内に引っ込めることもできる、という仕組みになっているのではないかと思う。右はその出し入れの想像図。取っ手部分はまるっきり想像。もっとしっかりした持ち手があるのかもしれないし、あるいは車外に抜け出してしまわないようなストッパーのようなものがあるかもしれない。

ポーランド語版wikipediaには、このスウプスキ式ペナントの解説記事が上がっている。

それを読むと、この信号機の一本ずつ、あるいはその組み合わせ、そして掲示の仕方(出しっぱなしだったり出し入れしたり)によって十数通りの合図を伝達できるものらしい。Google翻訳さんに掛けてもいまひとつよく判らない部分もあるが、とりあえず簡単なところでは、赤のペナント1本は「敵発見、隊列は縦隊保持」だそうで、そのため、破壊/放棄された1939年戦役時のwz.34装甲車の写真でペナントが掲げられている場合、赤旗である例が多い、と記事にある。

ちなみにこのスウプスキ式ペナントは1936年に制式化されたものだそうで、そのため、原型であるwz.28装甲ハーフトラックには砲塔の筒はなく、wz.34に改装されて以降、追加で改修装備されたものであるらしい。同様の筒穴は、TKSや7TPにも付いている。

●さて、このペナント用筒穴なのだが、CERTIのキットでは、砲塔天井左右辺の前後、計4カ所にモールドされている(筒ではなく単なる突起になっているが)。

しかし、たまたま砲塔上面が比較的鮮明に写っている下左の写真を見ると、左前には筒穴があるものの(黄色矢印)、左後ろには明らかにない(赤矢印)。例によって、写真は「PIBWL Military Site」のwz.34ギャラリーページ(2)から引用・加工させていただいた。

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しかし一方で、右写真では左後ろにも、右後ろ同様に筒穴があるように見える(黄色矢印)。他の写真を漁っても、上面は写っていないもののペナントが4本立っている例があるから、4カ所に筒穴がある仕様が存在しているのは確かだと思う。

それなら左写真の例はいったい……???

例えば、当初のスウプスキ式ペナントは信号体系が後のものよりシンプルで、筒穴も3つ(あるいは2つ)で済んでいたため、初期の改装車は筒穴が少なく、後に信号の複雑化に伴って穴も4つに増えた、などという筋書きも可能性として考えられるが、もちろんそのあたりはまったく想像。

●とりあえず工作としてはしっかり4カ所に筒穴を設けることにして、天井板にドリルで開口。コントレールのプラパイプを埋め込んだ。

その後、キューポラハッチにもリベットを植え、砲塔上に接着。ちなみに各面の下4つのリベットはMasterClubの0.5mm、上2つはタミヤのマーダーIIIのモールドを削ぎ取ったもの。上2つは下よりやや小さめなので変えてみたのだが、こうして写真で見てみると、色が違うだけで大きさはあまり変わらないような気が……。ナンノコッチャ。

前後にヒンジも工作。側面貼視フラップのヒンジがぐだぐだな仕上がりになったのに懲りて、この部分のリベットもタミヤのマーダーIIIのモールドを使用した。

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キューポラ上のフタ、武装に関してはいずれまた改めて。

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wz.34装甲車リベンジ(6)

週末模型親父さんのところの「SUMICON2017」にエントリーした、wz.34装甲車製作記。

砲塔工作の続き。

●ディテール工作の皮切りに、まず、天井板周囲にリベットを植えた。MasterClubの0.7mm丸頭リベットを使用。

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ちなみにMasterClubからは「ポーランド型」として2辺のみ削られた尖頭ボルトも出ているが、あのタイプは基本、TKシリーズのみに使われているのではないかと思う。少なくともwz.34装甲車は通常の丸リベットのようだ。

「Wydawnictwo Militaria No.318」の図面では、天井板の角度が切り替わる部分の直後にも、横一線にリベットが描かれているが、実車写真では確認できない。

●側面にリベットを植える前に、左右前・後面の三カ所に視察スリットを筋彫り。プラバンの切れ端でいい加減な冶具を作って針でケガいた。

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リベット用の穴はきちんと揃えて開ける……つもりでいてもどうしてもあちこちズレる。ズレが激しい部分については伸ばしランナーで穴を埋めて開け直したり、それがまたズレてまたやり直したりする。うぐぐぐぐぐぐぐぐ。

●側面のリベットの植え込み完了。基本、装甲板の接合部分は0.7mmリベット。観察スリットには一応内側に防弾ガラスか何か付いているらしく、スリット左右上に小さなリベットがあるので、同じくMasterClubの0.5mm丸リベットを植えた。

装甲板の接合リベットのなかでも、砲塔下辺はやや小さいものが使われているようだ。観察スリット左右のリベットよりは大きいようなので、本来なら0.6mmリベットを使いたいところなのだが、しばらく前からMasterClubの0.6mmリベットは品切れで入手難(以前、ヴィッカース水陸両用戦車を作ったときにも0.6mmが使いたかったのに手に入らなかったのだった)。結局ここも0.5mmを使った。

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●左右面に観察フラップを付ける。ここにもスリットがあるので、砲塔本体同様針でケガいたのだが、相手が0.3mm板なので筋彫りが貫通。それはそれで彫りが深くなっていいのだが、砲塔本体の3カ所よりもスリットが太くなってしまった。

本来なら砲塔本体の3カ所ももう少し強く彫り直したいところなのだが、そうすると筋彫り線がヨレヨレになりそうな気がするのでとりあえず放置。

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蝶番は伸ばしランナーとプラペーパー、リベットはドラゴンのT-34の不要部品(グローサー取り付け用ベルト)から。

さすがにこの大きさで削ぎ取り+貼り付けは目が追い付かず、こうしてデジカメで撮って拡大してみると手作り感バリバリ。

ちなみにキューポラは仮に載せてあるだけ。これにもリベットを植えないといけない。

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wz.34装甲車リベンジ(5)

週末模型親父さんのところの「SUMICON2017」にエントリーした、wz.34装甲車製作記。

CERTIのキットでエントリーしておきながら、いつの間にやらスクラッチ道まっしぐら。

ボディの基本形がほぼ出来上がったので、最初に手を付けたものの中途になっていた砲塔に戻ることにする。

●銃/砲架に関する若干の考証。

後期型装甲ボディの車輌の場合、通常は(機銃搭載型の場合の)銃架はTKSと同じ(あるいは同じではないにしても非常によく似ている)ボールマウントが使われている。砲搭載型の場合もおそらく外側のマウント部は同じだと思う。

一方で初期型装甲ボディの場合は角型の銃/砲架が使われている。

ただ、全車がそうだというわけではなく、若干の例外もある。例えば以下の写真では、右の車輌は新型装甲ボディだが角型銃架が使われている(ただし、この角型銃架は、旧型装甲ボディの車輌で一般的な形式のものとはちょっと違うような気もする)。写真はポーランドのナショナル・デジタル・アーカイブ(NAC:Narodowe Archiwum Cyfrowe、リンクは英語版)から引用した(写真番号:1-P-2993-8)。

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また「PIBWL Military Site」のwz.34ギャラリーページ(1)では、逆に旧型ボディで丸型銃/砲架の車輌の写真も見ることができる。

もっとも、ほぼ装甲ボディの形式別に銃/砲架の仕様が違うとは言えそうで、そこから考えて、この差異はwz.28時代からのものと思われる。装甲ボディ形状が改設計されたのとほぼ同時期に銃/砲架も新型のものに変更され、同形式の銃/砲架が引き続きwz.29装甲車やTKSにも採用されたのではないだろうか。

●というような考証に基づき、角型の銃/砲架を工作。一応、ピュトー37mm砲搭載型を作ろうと考えているので(以前、ほぼストレートにCERTIのキットを作ったときにオチキス機銃型にしたので)、以下、砲架で統一する。

初期型装甲ボディ砲塔の周囲だけ作って天井を張っていなかったのはこの砲架の工作が残っていたからで、砲塔前面に砲架のはまる四角い穴を開口する。プラバンを四角く切り出すのは別に難しくないが、四角く綺麗に穴を開けるのは意外に面倒。

さて、この砲架は、砲もろともMENGのFT-17から流用してこようとも思ったのだが、砲塔に対して砲架がやや大きめで(もともとwz.34装甲車の角型砲架がFTに比べ小さめなのか、私の作った砲塔の前面の面積が足りないのかは不明)、細部形状も違うので使用を断念した。下写真で右側に写っているベージュのパーツがMENGのもの。

代わりにRPMのFT-17の砲架パーツを持って来て、これをもとに新たに砲架をでっち上げた。RPMの砲架パーツは実はMENGのモノよりさらに一回り大きいので、十文字に切り刻んで縦横の幅を詰めたうえで削って整形、前面はくり抜いてプラバンをはめた。

この角型砲架はルノーFTと同じく、カルダン枠形式になっていて(オチキス用銃架も同様)、俯仰だけでなく左右動もできる。FTの機構を引き継いだものと思われる日本戦車の砲架とも同じ仕組み。ただし、FTの37mm用砲架は左右動の軸が脇に寄っているのに対し、wz.34装甲車のものは中央にある。

また、不思議なことに、この防盾の前面には、照準口が見当たらない(たとえばこの写真参照)。オチキス機銃用の防盾、また37mm砲用でもルノーFTのものにはしっかりあるのに……なぜ?

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MENGのものを使えれば、パーツの俯仰軸を活かして一応上下動くらいはできるようにしようかな、とも思ったのだが、新たに砲架を作る段階で、RPMのパーツの軸は(作業に邪魔で)削り飛ばしてしまい、わざわざそのへんを再生するのも面倒だったので結局接着した。……結局接着するなら砲塔前面に開口しなくても、適当な角度で削った砲架をイモ付してしまえばよかったのでは(と、後から気付いた)。開口しておいてなぜ動かすようにしないんだ!と、みやまえさんに叱られそう。

●満を持して(?)天井板を貼る。

砲塔本体に天井板がかぶさったような状態を表現するため、表面は0.3mm板を使い、それだけではたわんでしまいそうなので0.5mm板で裏打ち。さらに前後の接合部近くにはタミヤの角材で桁を入れた。

●砲塔上の六角形のキューポラを作る。

この部分は、キューポラ自体が「ぱっかん」と前後に分かれるハッチになっているという、独特の構造。もっともここから上半身を出すのはちょっと窮屈そうな感じ。

現時点ではまだ工作していないが、キューポラ上のフタ部分は、円形のものと、キューポラ本体に合わせた六角形のものと2種類ある(CERTIのキットにも2種のパーツが入って選択式だった)。フタとキューポラの間にはわずかに隙間があって、これはおそらく硝煙の換気用。なお、このキューポラの周囲(6面)には視察用のスリットが付いていそうに思うのだが、手持ちの写真資料では確認できない(wz.34装甲車の視察スリットは他の部分のものも非常に狭く、写真では確認しづらいので、存在する可能性は捨てきれない)。

なお、ここでもう一度、上に引用したポーランドのナショナル・デジタル・アーカイブ(NDA)の写真を見て欲しいのだが、この写真に写っているwz.34装甲車は、キューポラ式ハッチの代わりに、平板のハッチが取り付けられているらしい。こんな例は他では見たことがなく、このパレード時の特別な改装なのか、少数はこんな仕様があったのか、よく判らない。

実際の工作。当初、ほぼ「Wydawnictwo Militaria No.318」の図面に準じた大きさで工作。それなりに綺麗にできた……と思ったのだが、砲塔に載せてみるとどうも小さすぎる感じ。仕方がないので作り直したが、今度は大きすぎ・平たすぎになってしまうので、さらに作り直し。3度目でなんとか使えそうなものができた。

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中央が最初に作ったもの、右が2番目に作ったものの残骸、左が三度目の正直。

もっとも、この大きさのプラバンのコマ切れを工作する場合、目盛付きプラバンを使っても正確に同一形状に切るのは難しく(誤差の絶対値としては大きなパーツを切る場合とそう変わらないと思うが、相対値はどうしても大きくなる)、向かい合った面同士がしっかり平行になっていなかったりする。……が、ぱっと見には判りづらいので、これで良しとする。

既存の図面では、このキューポラ・ハッチは砲塔上面にそのまま載っているように描かれているが、実際には段差か縁取りのようなものがあるようなので、0.3mm板を貼り増した。砲塔に載せてみて、CERTIのキットのパーツと並べてみたのが以下。

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wz.34装甲車リベンジ(4)

週末模型親父さんのところの「SUMICON2017」にエントリーした、wz.34装甲車製作記の続き。糖尿病だろうが何だろうが、とにかく模型は作る。……いやまあ、大層な心意気とかの問題ではなく、別に他にやるべきことがあるわけではないので。

●シャーシ工作の続き。

「ひっくり返して裏を見せるつもりも特になく、エンジンまで作り込む気もないので」と前回書いたが、さすがに何も無しというわけにはいかないので、なんとなくそれらしく、アレコレのものを配置する。

一応、機器類の配置は「Wydawnictwo Militaria No.318」に出ている図に従っているが、それぞれのディテール等は、ほとんどでっち上げ。

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一応、各パーツの出自を書いておくと、

①:ドラゴンのT-34の76mm砲の空薬莢受けを切り刻んだり削ったりしたもの。

②:タミヤのヴェスペの105mm砲弾を切り詰めたもの。

③:タミヤのIII号戦車の上部転輪、ヴェスペの上部転輪など輪状パーツを重ねて削った。

④:太めのランナー。

⑤:ドラゴンのT-34の角型増加燃料タンクを刻んだりプラバンを貼ったり。

⑥:プラストラクトのL字材。

⑦:前回書いたように、たぶんタミヤの48マーダーIIIの固定用ナット受け(湾曲部)。

⑧:再びドラゴンのT-34の76mm砲の空薬莢受けを切り詰めて両側をプラバンで塞いだもの。空薬莢受け大活躍。

右写真はまだ排気管が付いていないが、マフラーと排気管はランナーとコントレールのプラ棒で作った。位置的にはここにマフラーが付くのは間違いないはずなのだが、ギア機構が乗っている肋材(プラストラクトのL字材で作った部分)との関係がよく判らない。結局、マフラーが付く部分の肋材をゴリゴリ削り込んだ。CERTIのキットには排気管が含まれていないことに、今回ようやく気付いた。

このあと、サスペンション機構やフロントアクスル、デファレンシャルなどを作らないといけないので、シャーシに関してはまだ道半ば。

●装甲ボディとシャーシの位置関係に関する若干の考察。

CRETIのキットでは、シャーシの上にそのまま装甲ボディが乗っている形に表現されていて、実際、後期型装甲ボディではそうなっているのかもしれないが(しっかり確認していない)、初期型装甲ボディの場合、どうもそうではない感じがする。

以下の写真は、解説用に「PIBWL Military Site」のwz.34ギャラリーページ(2)から引用・加工させていただいた。

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左写真で、戦闘室下にある横線は、装甲ボディ本体とその下のシャーシ保護用スカートの分割線と思われるが、これを前方に延長すると(黄線)、シャーシ上面と等しいと思われる前方の切り欠き上端よりも少々上に来る。エンジンルーム側面が若干狭まって奥まっていることを考えても、連続していないと見たほうがよさそう。

また右写真を見ると、どうもシャーシの上にもう一枚、スペーサーのようなものが挟まっているように見える。

そんなわけで、製作したシャーシ上面に、1mmプラバンでゲタを履かせた。ボコボコ穴が開いているのは接着剤の流し込み用。

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●エンジンルーム側面に関する若干の考察。

エンジンルーム左右には、小さなルーバーと点検用ハッチがあるが、これらの位置は初期型装甲ボディと後期型装甲ボディとで異なる。

……だけならまだしも、初期型装甲ボディの場合、左右でもルーバーとハッチの相対位置が異なっていて、点検ハッチの後端が、右側ではルーバー後端より前、左側ではルーバー後端より後ろにある。

さて、相対位置が異なっていることは写真から比較的簡単に判断できるのだが、問題は絶対位置に関して。可能性としては3種類ある。

(1).ルーバー位置は左右同じで、点検ハッチの位置が左右で前後にずれている。

(2).点検ハッチ位置は左右で同じで、ルーバーの位置が左右で前後にずれている。

(3).ルーバーも点検ハッチも、両方微妙に違う(すごくイヤ……)。

以下の写真も、「PIBWL Military Site」のwz.34ギャラリーページ(2)から引用・加工させてもらったもの。

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写真の歪みもあると思うので断言はできないものの、これで見る限り、左右のルーバー位置はほぼ同じと考えてよさそうだ。

というわけで、ルーバー位置は同一、ハッチ位置は左右ずらして側面板を工作した。

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ルーバーの穴は、三連で同じ小穴を開けるのは面倒くさかった(しかも0.5mm板の厚みが見えるのも避けたかった)ので、長方形の大きな穴を開け、そこに0.3mm板でブリッジを掛けた。周囲も内側から若干削って薄くしてある。この後、フラップを付ければほとんど見えなくなってしまうと思うけれど。

なお、後期型装甲ボディではエンジンルーム側面板と下部のスカートは別体だが、初期型ボディは一体になっている。

●装甲ボディの工作の続き。

前回はほぼボディ後部(戦闘室)基本形のみだったが、戦闘室は前面も0.5mm板で内張後、前面・上面に0.3mm板を貼り増し。この部分だけ0.3mm板を貼ったのは、表に小口が出る部分であるため。

上にも写真を載せたエンジンルーム側面板は、ほぼ真横から撮った実車写真をおおよそ1:35サイズに縮小し、それで形状/ルーバー位置のアタリを付けた(左写真の背景に写っているもの)。

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エンジンルーム上面は、後端・側端などナナメ+ナナメで接するラインの寸法が取りづらく、大まかに切り出した後に削り合わせた。

写真を撮って置こうと思って忘れたが、上面の山形が削り合わせ作業中に割れたりしないよう、裏側は結構ぐちゃぐちゃにプラバンの切れ端や瞬着で補強してある。

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モリミー

●森見登美彦の小説はとても好きでよく読むのだが、なぜか読んでいなかった一冊、「聖なる怠け者の冒険」。書名は馴染み深く、すでに読んだ気になっていたのかも。

BOOKOFFで文庫版を見かけてペラペラめくってみて、どうやら読んでいないようだと判断。

買おうかどうしようか、ちょっとカバーなどに折りじわがあってクタビレ加減だけれど100円コーナーじゃないし、しかしたまたま文庫本(通常価格コーナー)全200円均一セール中だし……などなど迷っていたら、中にサイン入りメッセージカードが挟まっていて、即購入。

20170607_161630 よくよく調べてみると、文庫版「聖なる怠け者の冒険」の初版のみ、4種類のメッセージカードのどれかひとつが付属、カバーがリバーシブル仕様という特典付きだったのだそうだ。さすがに自筆サインカードじゃなかったかあ。でもちょっと嬉しい。

ちなみに、私が入手した以外の3種のメッセージは、ネットで検索した結果によれば、

「僕は人間である前に怠け者です」
「役に立とうなんて思い上がりです」
「人生いたるところに夏休みあり」

よいね。

●先月、ものすごく久しぶりに市の健康診断に行き、先週結果が帰ってきたのだが、「糖尿病」と診断され、予約を取って火曜日に専門医に。

(潰瘍性大腸炎のからみで)毎年血液検査は受けているのだが、「なんでそこで何にも言われていないんだ」(大意)等々言われ、栄養士のレクチャーも受けて、とにかく食事療法を開始することに。

……何でもいいが腹一杯食いてえ。

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キイチゴ

●このところ連日妙に暑い。

●アケビの芽も時季を過ぎて、春の山菜類は打ち止め。

それに代わって夏前のこの時季、楽しみなのがキイチゴ類。

▼ご近所のモミジイチゴ。同じ種類でも生えている場所や時季で味が違ったりするが、ここのものは毎年甘くて美味しい。何株かあってたくさん成るのだが、急斜面に張り出して生えているので、枝垂れた先の手が届く範囲についている実しか収穫できない。

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▼鎌倉の佐助で見つけたモミジイチゴ。崖のギリギリ手の届かない場所に生えていて採れなかった。ちょっと悔しい。

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▼カジイチゴ。甘みはモミジイチゴよりわずかに少な目? 後味に少し苦みがあるが、これはこれで美味しい。枝にトゲがないので気軽に枝を掴んで引っ張れるのもポイント。

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▼キイチゴではないけれどオマケ。同じように甘酸っぱいクワの実。

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これらが過ぎると、あとは秋まで、まともに食えるものは近所の野山にはあまりない気がする。残念。

●散歩の途中、ハイランドの鎌倉市(浄明寺)側の公園のヒメジョオンの花の上に、チラリと青く光る、小さな虫がいた。

翅の重なり具合から、最初はハナバエか何かかと思ったが、どうも違う。帰って調べたら、お初(少なくとも写真を撮るのは)のセイボウだった。

腹の赤いセイボウの仲間は何種かいるようだが、ちょっと丸っこい印象からみて、ハラアカマルセイボウという種類らしい。

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本当はもっとキラキラして綺麗だったのだが、全てがオートのスマホのため、ヒメジョオンの花びらとのコントラストで暗く写っている。

●その他最近の虫たち。

▼久木川にかかる橋の脇のオオキンケイギクに何匹も来ていたムナカタハキリバチのメス。スミゾメハキリバチの別名通り真っ黒。ハキリバチの仲間共通の特徴で、平べったい腹の下側にたっぷり花粉を塗り込んでいて、「邪魔すんじゃないわよ」という示威行動なのか、3枚目の写真はやたらにエビ反って見せている。

4枚目はムナカタハキリバチのオス(たぶん)。もふもふの前足を抱えるように畳んだ格好、先端がしゃもじのようになった独特の触角はムナカタハキリバチのオスの特徴であるらしい。

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▼散歩途中のカミキリムシたち。

1枚目は今年初目撃のラミーカミキリ。2枚目はトガリシロオビサビカミキリ。とりあえず特徴を羅列しました的な、やっつけ仕事感満載な和名。まあ、ちょっとマイナーな種の昆虫にはありがち。3枚目は今のところまだ名前がよく判らない小型のカミキリムシ。いずれも名越切通とその付近で。

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▼その他甲虫。

1枚目。ベニホタル。名越切通脇の平場で、赤い羽根の虫が飛んでいて、止まってくれないかと待っていたら、運よく近くの葉の上に。

2枚目はホホジロアシナガゾウムシ。脚が長いかどうかよりも、妙に握るとグリップ力が高そうな翅のディンプルが気になる。体型もなんだか変だけれど。

3枚目はイタドリの葉の上にたくさんいたハムシ。サルハムシの仲間ではないかと思う。妙にすばしこかった。

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▼若干ピンボケだが、ミズイロオナガシジミ以外で初めて撮れたゼフィルス(樹上性シジミチョウ)、アカシジミ。報国寺奥の谷戸で。小川の対岸から精一杯腕を伸ばして最大ズームでようやくこの大きさ。ほかにちらりとウラナミアカシジミは大切岸で見たことがある。

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