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砂漠の十字軍(9)

週末模型親父さんのところの「デザート・コン」参加作、エアフィックス製1:76(公称)のクルセーダー(Airfix "CRUSADER TANK MkII or MkIII")製作記。塗装の続き。

●イギリス軍車両の塗色は、北アフリカ戦線に関しても実際にはギチギチに規則で定められていそうだが、その辺、私は生半可以下の知識しかなく、おおよそ以下のような理解。

・北アフリカのクルセーダーは、サンディブラウン(ライトストーン)単色か、サンディブラウンをベースにおおよそ車体の裾部分を波型に濃色で塗る2色迷彩が施されている場合が多い。

・基本、初期は単色で、その後、比較的ラフな感じで塗り分けた迷彩が行われるようになり、だんだんパターンが定型化してくるという流れのようだ。

・迷彩色の濃色は、とりあえずあれこれ資料の塗装図を信用するなら、黒、ブラウン(テラコッタ)、グリーン(ダークグリーン)のいずれかが使われているらしい。実際のところは、白黒写真で見る分には、「この迷彩色はずいぶん暗いから黒かもしれない」「これはちょっと明るめなので黒ではないかも」くらいのことしかわからず、ブラウンかグリーンかの別は判断しようがない。

以上はあくまで、適当に写真やら塗装図やらを見て「そんな感じ?」と思っているだけなので、きちんと北アフリカのイギリス軍を作りたい人はちゃんとそれなりの資料を読むように。

●相手がミニスケールということもあって、あまりコントラストが強いとオモチャっぽく見えそうだし、ということで、迷彩色はブラウンにした。もちろん、それなりに塗装のウデがある人なら黒の迷彩でもちゃんと落ち着かせてしまうのだろうが。

というわけでとりあえず迷彩色を乗せたのが下左写真。ブラウンはVallejoのFS30145(143)、フラットアースを使った。

実際にはこのブラウンの正規の色名はテラコッタだそうで、その名からのイメージからすると、もっと赤茶というか、オレンジっぽい感じなのかもしれない。なんだかアフリカ戦線のイギリス空軍機のようなイメージで塗ってしまった(ちなみにRAFのアフリカ迷彩上面色はミッドストーンとダークアース)。

その後、エアコン下に置いて乾燥促進(下右)。

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塗り分けラインは、初期のものと思われる割といい加減なパターンのものだと全体像が分かる写真が少なく、結局、塗装図などに取り上げられることが多いパターンを参考にした。しかし、実際にはこの(比較的定型化された)パターンは、アフリカ戦でも後期特有である可能性がある。

ネット上で拾った写真でもこのパターンのものが数枚あるが、うち1枚は「EL HAMMA」と書かれた看板と一緒に写っている。EL HAMMAはチュニジア国内の地名であるらしい。暗色部分も比較的色が濃く、塗色も黒である可能性がある。

ちなみにその「EL HAMMA」の写真は、先頭はMk.IIだが後続はMk.IIIで、とっくにMk.IIIが登場してからの写真ということになる。タミヤの組立説明図にもこのパターンは取り上げられており(ちなみに迷彩色の指定は黒)、それには「第1機甲師団所属車輌 1943年3月エル・ハムマ」と書かれている。

……うーん。サンド単色の車輌にしておいたほうが無難だったかな?

●油彩のアンバーでウォッシング(左)。さらにタミヤのウェザリングマスターで若干の表情を付けてみた。なんとかサマになってきたような感じもするが、もう少しメリハリが欲しい気がするので、もう一度墨入れ/ウェザリングマスターを繰り返すかも。

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