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砂漠の十字軍(8)

週末模型親父さんのところの「デザート・コン」参加作、エアフィックス製1:76(公称)のクルセーダー(Airfix "CRUSADER TANK MkII or MkIII")製作記。

本来、2月末が締め切りだったのだが、1か月延長。3月末までとなった。2月中(仕事が煮詰まって)ほとんど製作が進まなかったので、これは有り難い。

20170130_231447前回までで基本、工作は終了しているのだが、前回の追記で書いたように、予備履帯ラックのディテールが「ガルパンに負けてる!?」というのが気になったので、ロッドを追加することにした。

最初は、すでに付けてあるエッチングの切れ端製の枠を一度取り外し、穴を開けて再接着しようと思ったのだが、素材上でドリルの刃が滑って穴位置が安定せず、枠そのものもプラバンで作り直した(1月末に工作)。

この予備履帯ラックは、他の戦車にはあまり見られない形式のもので、履板3リンクずつ2列を枠に収め、この長いロッドで連結・固定する。つまり、ここに装着されるのは履板だけで、実際に履帯交換する場合は、また別の場所から連結ピンを持ってくる必要がある。なんだかわざわざ面倒にしているような気が……。

20170227_140124 ●前記のように、特に2月半ばわたわたしていたのと、締切延長で安心したのとの相乗効果で1か月まるまる放置していたが、ついに塗装開始。ファレホ(Vallejo)で基本塗装を行った。色は「70912(122) TAN YELLOW」。若干赤みがかった濃い目のサンド色。

特にサーフェサーなどによる下地作りは行わず、直に筆塗り。隠蔽力が強いので、下地の色の違い、細かい金属パーツの上なども、特に問題なくそのまま塗ることができる。ただし、

▼溶剤が水で揮発性が低いためか、塗っている時は塗料に厚みがあり、ちょっとデロデロ感があり、筆むらも目立つ。ただし、これはその後ある程度時間を経て乾燥してくると被膜も薄くなり、むらも目立たなくなって落ち着く。

▼上記は、他の塗料に比べかなり塗料を濃い目で塗るのがデフォであることも関係していると思う。水性塗料であるせいもあるが、あまり薄めだとプラ地に若干弾かれ気味になる。

▼サーフェサーなどで下地作りをしっかりしておくとまた違うのだろうが、直に塗ると被膜の弱さが顕著。ツメなどでひっかくと簡単に塗膜が剥がれる。ただし、乾燥が進むにしたがって若干状況は改善される。

なお、写真ではかなり綺麗に、筆むらなくしっかり塗料が乗っているように見えるが、実際には若干の筆むらは残っており、下地がうっすら透けている部分もある。もっとも、この後ウェザリングを行えば気にならなくなる(であろう)レベル。

20170302_134739 ●履帯を塗装。これもファレホで、「304 Track Primer」。

工作手順上、すでに履帯は接着してしまっているので、奥まったところは車体色も履帯色もなかなか塗りづらい。

中央部転輪が緑色なのは、この後、迷彩色で塗り潰してしまうので、未塗装のモールド色で放置してあるため。

前後の転輪のみ明色なのは、(例の「サン・シールド」偽装幌と併用して)遠目にトラックの車輪と誤認させるためと昔どこかで読んだような気がする。

車体に迷彩を施している車輌の場合、この転輪の塗り分けは、主に

 ←後ろ     前→

   〇〇●●〇

   〇●●●〇

   〇〇〇〇〇

の3種類があるようだ。当初は以前に掲載した「サン・シールド」付き車輌に合わせて第一・第五のみ明色の仕様にするつもりだったが(上の履帯塗装前写真)、砲塔まで迷彩するなら第四転輪も明色のほうがポピュラーのような感じだったので、追加で塗った。

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