砂漠の十字軍(6)
●週末模型親父さんのところの「デザート・コン」参加作、エアフィックス76(公称)のクルセーダー(Airfix "CRUSADER TANK MkII or MkIII")製作記、履帯工作の後編。
●センターガイドの工作に関して、何かいい方法(=楽な方法)はないだろうかとしばらく考えていたのだが、結局、特に思いつかず。仕方なく、愚直に1本ずつ植えることにした。工程番号は前回からの続き。
(6).ベルト状になった履帯の裏側中央に、細切れにした角材を貼り付けていく。
これも最初は(接地リブと同じ)エバーグリーンの0.5×1mm角材を使おうかと思っていたのだが、ちょっと太すぎたので、若干細めに、0.5mmプラバンから切り出した。また例によって同じ長さに切断するための安直治具を、これまた同じくT-34前面装甲板の残骸上に製作。今回の履帯作りに、なぜかこのパーツ(残骸)が大活躍。
この状態ではセンターガイドとなる角柱に僅かに高さの差があるが、それはこの後ヤスって均すので、この段階では気にしない。ただし、ピッチと列は後々の見映えに関連するので、ぱっと見で乱れが目につかないようにだけは気を付ける。
(7).1列に貼り付けたセンターガイドの角柱を、板ヤスリやサンドペーパーを使って上部を尖らせ、形を整えていく。
最初に工法で悩んでいたなかに、「接着前に形を整えると不揃いになりそうだし、接着後に形を整えるとするとポロポロ取れてしまうのではないだろうか」というのがある。念のため、溶剤系接着剤で付けた後に僅かに瞬着を付けて根元を補強したが、ヤスっている際に折れる事故は、履帯2本分で1ヶ所だけで済んだ。
作業しやすくするため、粘着力を弱めた両面テープで金尺に貼ってある。一つ前の、センターガイドの角柱を貼る作業も、2本目の履帯では金尺に貼ってから行った。
並んだセンターガイドにヤスリを当てていくと、ほとんどノコギリの目立てをしているような感じだが、もちろん私は目立て職人ではないので、1本1本のセンターガイド形状は、よく見るとばらつきがある(それ以前に、実車はもっとスラリとしか形状をしている)。いいんだよ! どうせほとんど転輪に隠れちゃうんだから!(台無し発言)
ちなみに実物のセンターガイドは、マチルダIIの履帯などと同様、前後方向に穴が開いている模様(形は全然違うが)。
(8).足回りに取り付けてみた。起動輪、誘導輪に巻き付ける部分は部分的に折れたりした。タミヤのプラバンではなく、もっと柔軟性のあるエバーグリーンとかプラストラクトのプラバンを使えばよかったなあ、と後から思った(持ってないけれど)。
そんなわけで、案ずるより産むが易しということか、なんとか形になってしまった。当分こんなことは再度したくないけれど。
●履帯を付けた状態で記念撮影。ハセガワの履帯を使うよりもずっと雰囲気よくできたので、そこそこ満足。
もっとも、塗ってしまったら「こういう感じの履帯が付いていたキットなんですね」で終わりそう。
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