素晴らしきヒコーキ野郎(4)
●え? いつからの続きなのコレ?
……という感じだが、前回はここ(2009年11月23日)。というわけで、1:48のマーチン・ハンダサイド(Martin-Handasyde No.3)のやけに気の長い製作記(しかも今回も進捗はごくわずか)。
●6機種出ているこのシリーズのなかでも、マーチン・ハンダサイドはおそらく最も無名の機体で、資料もないことだし大らかに作ろう……なんて思っていた時代が私にもありました。ええ。
実際、7年前にちょっといじった時には、機体に関してはこのマーチン・ハンダサイド3号機の次代のものと思われる写真しか見つけられなかったのだが、今回、改めていじるにあたって検索してみたら、キットのもとになった3号機そのものの写真が出てきた。たとえばここ。
ネット恐るべし……。
以前に書いたように、鶴書房のcolour pocket encyclopedia、「初期の飛行機」には、
1910年春、より大型の第2号機が登場した。この機体は、その後4年半の存続中、一連の改造をほどこされた。原型のビーストン・エンジンをJ.A.P.35HPに換装し、アントワネット型の安定機構は通常のものに改められた。「マーチン・ハンダサイドの第3号製作機」というのは、この改造を誤解したものである。
とあるのだが、実機写真を見ると、主翼下面に「No.3 MARTIN HANDASYDE」と大書されており、新造なのか2号機の改造なのかは別として、少なくとも3号機と名付けられた機体は明らかに実在していたことになる。
それはそれとして、キットと写真を見比べると、主翼と胴体の接合部に関してはやはり古いキットなりだとか、主翼の厚みがもっとありそうだとか、あれこれツッコミどころはあるものの、かなりよく特徴を捉えていることがわかる。IMPACTすげえ……。
アントワネット似の舟型の浅い胴体の内側をとりあえず茶色に塗り、胴体上面を接着。隙間を埋め、突起部は後から全部作り直すことにして削り落とし、表面をヤスリ掛けした。
都合のいいことにプラ色がベージュなので、それも活かしつつ、木製胴体の感じが出るように塗っていきたい。
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コメント
ご無沙汰です。
基本、出来の良いキットだから、細かいことを気にしなければ完成は近い?
単葉ってところは気が楽になりますね。
投稿: マクタロウ | 2016年12月10日 (土) 16時50分
>マクタロウさん
有難うございます。
旧インパクトの「素晴らしきヒコーキ野郎」シリーズは、とりあえず1機でも完成させたい!と長年思いつつ、
なかなか手が進みません。
アブロ三葉なんて、完成したら見映えするだろうなあ……と思うんですが。
投稿: かば◎ | 2016年12月12日 (月) 18時53分