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エアフィックス 1:72 カーチス・ホーク81-A-2

●なんだか、時たま書く新製品のインボックス・レビューが、やけにエアフィックスの比率が高い気がする。フォッカー&BE2cとか、アルビオンとか、ハリケーンとか、グラジエーターとか。それでいて、そのうちのどれ一つ手を付けておらず、作っているのは40年以上前のクルセーダーというところがまたなんとも。

20161221_234505 というわけで、また買ってしまった72のエアフィックス飛行機キット、カーチス・ホーク81-A-2(AIRFIX CURTISS HAWK 81-A-2)の簡単なレビュー。なお、ホーク81は米陸軍航空隊P-40初期型(C型まで)の社内呼称/輸出呼称で、A-2はP-40Bに相当する、らしい。

最近のエアフィックス製品のスタンダードであるインド製キットで、発売されたのは何年か前のこと。P-40初期型に関しては、モノグラムの48、アカデミーの72と、古いキットのストックがそこそこあるので、しばらくは横目で見ているだけだったのだが、結局、当今希な「1000円を切るプラモデル」の魅力に勝てませんでした。むがー。

72クラスでは太古のフロッグ、前述のアカデミーがあり(ちなみにアカデミーのキットは、フロッグをコピーして筋彫りを施し、小物はハセガワE/N型をコピーしたといった感じの怪しげなもの)、下ってAMLの簡易インジェクション、21世紀に入ってトランぺッターがある。トランぺッターもそこそこよい出来のようだが、胴体左のアクセスパネルが浮き出し表現だったり、車輪の径が足りないといった問題があるそうな(ネット上の評価)。

●というわけで、このクラスの決定版的な出来を期待してしまう新エアフィックスだが……。ざっくり言ってしまうと、

う~ん、いいんだけど……いまいち?

20161221_234837 20161221_234807

主要パーツはグレーの枝で2枚+透明パーツ。72としては十分なパーツ構成。脚と車輪は収納状態と着陸状態でそれぞれ別のものが入っている。

コクピットは側壁は新しいエアフィックスの一連のキット同様、胴体内側に直接モールドだが、表面にヒケなどは生じておらず好ましい感じ。床面も、この機独特の形状を表しているようで、十分な出来。ただし、シートはパイロットのフィギュアを座らせるのが前提で、シートベルト等のモールドがないのも新エアフィックスのスタンダード。

透明部品の写真は撮っていないが、薄さ、透明度、枠の感じも良く、(合いは確認していないが)満足すべきレベル。トランぺッターの風防は(web上で写真を見る限り)枠がゴツ過ぎる気がする。

以上は割とよいと思える点で、ほぼ予想通り。

20161221_234901 ●イマイチと思える点は、胴体、主翼の筋彫りがかなり深めかつ画一的であること。もちろん昔の「マッチボックスの運河彫り」ほどでろ~んと幅広ではなく、塗ればそこそこ埋まってくれるだろうと思うが、それでも何となく面白みには欠ける。

グラジエーターやハリケーン、ブレニムの表面仕上げはもっと上品で雰囲気があった気がする。その辺が自国イギリス機とアメリカ機の扱いの差か!? ――などと思ったりもするが、単純にこちらのほうが発売が古くて、その後のキットでは改善されたというだけのことかも。

20161221_235128 このキットに関して、個人的に一番不満なのは、P-36~P-40系のお約束、翼端の削ぎ上がりが全く表現されていないこと。確かこの部分は太古のフロッグでさえ表現していたような気がする。21世紀のキットでそれはないだろう!って感じ。

ほか、いくつかちょっと不満/疑問な点。

・プロペラが細すぎる感じ。単に太さだけの問題ではなく、ヒネリが足りないために何だか「棍棒っぽい」印象になってしまっているかも。スピナーもちょっと細長いかも?

20161221_234947 ・車輪は新エアフィックス・スタンダードの自重変形表現付き。それはよいのだが、タイヤ断面にテーパーが掛かっていて、ホイールディスク部も含めた全体の断面がほぼ楕円形状。実際はもっと側面が膨らんで「タイヤらしい」形状をしている。タイヤのトレッドがつんつるてんなのもちょっと残念。

・機首上面はエアインテイクと機銃を表現するためにわざわざスライド金型まで使っているが、型の継ぎ目がちょっと荒っぽい。それは単純に丁寧に削ればいいだけだが、インテイク部と左右パネルとの継ぎ目(筋彫り)表現がここだけことさらに大袈裟。

20161221_235238 ・カウルフラップは閉状態、開状態の選択式。ところで、開状態のパーツはくさび形に大きく隙間が開いているが、ここって開いた時は隙間を塞ぐように薄板があるんじゃなかったっけ。実機写真を見ても、なんだか隙間が開いているように見える写真もあってちょっと謎。

・デカールは一種類。エアフィックスの新シリーズ72単発機キットは基本、デカールが1種類だけなのはちょっと寂しい気がする。このキットに付属しているデカールは(当然ながら)AVG(グライング・タイガース)所属機で、第3中隊「ヘルス・エンジェルス」所属の68番機(チャールズ・オールダー乗機)。

20161221_234720 デカールの選択としては妥当なのだが、青天白日の青があまりに淡すぎる気がする。ネット上に上がっている作例写真を見ても、キットのデカールを用いたものは青天白日が迷彩塗装に比べ明るすぎて、一見白丸に見えてしまう場合もある。……ついに、大昔に買ったマイクロスケールデカールに登場の機会が!?

●ここ最近の生活短信。

▼16日。また長野(佐久平)行き。今月1日に行った時は上着がお荷物になるほど暖かかったのだが、今回はキンキンに寒かった。駅前で白いジャリジャリしたものを踏んだので何かと思ったら、現地待ち合わせの人に「塩カル(塩化カルシウム=融雪剤)ですね」と教わった。今回の行きの新幹線の駅弁は「あなごの箱鮨」(福井)。浅間山が雪をかぶって綺麗だった。

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▼クルセーダーを工作していてドリルの刃(0.9mmくらい?)を落とした。作業中にぽろりと落として、しかも足元に落ちた音はしたのに、どうしても見つからない。解せぬ!(←今回デザートコンの標語)

▼21日、神宮前某社で打ち合わせ。原宿~表参道界隈なんて、何年振りやら。といっても副都心線を降りて明治通りに出て、ラフォーレをちらりと見つつ背を向けて、交差点には近づかず。ちょっと早く着いたので近くの寺(長泉寺)の墓地奥に並ぶ石仏群を眺めたりする。土手の上は山手線。右端の「鐡道轢死者」の鎮魂碑がおどろおどろしい。この日の帰りに横浜VOLKSで前記カーチス・ホークを購入した。

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▼本日(23日)これから実家に行き一泊予定。T-34間に合わん……。

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コメント

エアの赤箱は、知らない間に増殖してますよねー

安いのと箱が小さいのが幸い(災い?(笑))して気が付くと増えてる(-_-;)そんで、グラディエータとか時々取り出して、マルタのシーグラディエータにしようか、でも、せっかくだからフィンランドのソリ仕様にしようか?と、にたにたしながら考えてるのも楽しいです(笑)

スジ彫りに関しては、初期型スピットとかも太いので、時期とか?なにかのポリシーがあるのかもしれないですね。グラディエータとかタイガーモスとか、マイナー機ほど出来が良いのも往年のマッチボックスみたいですよね(笑)

投稿: ためどん | 2016年12月26日 (月) 09時38分

>ためどん

グラジエーターについては「エレールで十分じゃん!」と思っていたんですが、エアフィックスの新製品はそれ以上でしたね。

個人的には、何よりも初期の布張り翼のハリケーンMk.Iが21世紀クォリティで出たのがうれしいです。

それにしてはこのカーチスはちょっと……(^^;)

昨日は東京AFVの会で、旧niftyF模の人にも何人も会いました。ためどんの話をしたら、皆懐かしがってましたよ。

投稿: かば◎ | 2016年12月26日 (月) 13時43分

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