スターリングラード・トラクター工場(22)
●週末模型親父さんのAFV模型のネットコンペ、「SUMICON 2016」参加作、cyber-hobbyの「T-34/76 STZ Mod.1942」の久々の製作記。
だいぶ長いことほったらかしにしてしまったので、そろそろ「また適当に工作が一段落したところでやる気をなくしてしまったのではないか」などと思われていそう。いやもちろんそんなことはないですよ? ないよね?(誰に言っているんだか)
正直なところ、仕事がかなり切羽詰まっているので、なかなか模型に集中できないのだが、さすがにSUMICON締切まであと一カ月なので、がんばらんといかん。
●というわけで、前回、「しばらくはこの状態で眺めてみて、気になるポイントがあれば追加工作を施すつもり」と書いた後の追加工作について。
ジャッキの工作に関しては前回書いたが、その後、Ryampoさんから、「ジャッキは底面に放射状のリブ、頭部に十字の溝があるらしい」と教わった。もうジャッキはホルダーを介して車体に接着してしまった後だし、流石にこれは放置するかなあ、と思ったのだが、やはりちょっと気になって追加工作してみた。
ジャッキ頭はナイフの先とエッチングソーで筋彫り。
ジャッキの底面は、普通ならパーツに直接細いプラ材を貼るところだが、すでに接着済みではうまく工作できなさそうだったので、一度、底面と同径のパーツにプラバン細切りを貼って放射状のモールドを作った後、円盤側から削り込んでモールドだけ残し、改めてそれをジャッキ底面に貼るという何だか間抜け感のある工作をした。
なお、根拠とした写真でも底面は一部しか写っていないので、放射状のリブが実際にこんなふうに等間隔であるのかどうかは、実はよく判らない。ただ、リブ自体はもっと細いようだ。
●先日買ってきた0.8mm径のステンレスワイヤー(フラグシップ「極細AFVワイヤー0.8mm」)で牽引ロープを作成。
「ステンレスは焼き鈍しが効かない」とコメントを頂いたのだが、一応、キッチンのガスレンジで真っ赤になるまで焼いて自然冷却したら、指先で曲げ癖が付けられるくらいにはバネ性をなくすことが出来た。もっとも一口でステンレスといっても組成はいろいろなので、たまたまこれはなんとかなった、ということかも。ただし切断には苦労した。
前回書いたように、キットには何種類かの牽引ロープのヘッド部分のパーツが入っていて、キットの指定はパーツ番号F5なのだが、よりスターリングラード・トラクター工場製車輌で一般的な形状に近いと思われるR11を使用した。キットには一組しか入っていないが、以前作りかけて挫折した同一キットからもう一組持ってきて、既定(であると思われる)本数の2本製作、キット付属のエッチングパーツで所定位置に取り付けた。ロープの長さは現物合わせ。エッチングをうまくループにして止めるというのはなかなか面倒で、だいぶワジワジした(住友さん言うところの「イーーーーッ」となる状態)。
●これでいよいよ工作は終了(のはず)。とりあえず、塗装後に取付予定のパーツを除いた現時点の全体形を以下に。
既定の装備品がほぼ全部揃っているというのもなんだかT-34「らしくない」気がしないでもないが(単純にイメージの問題で、実際には実車写真でも見ないわけではないが)、「STZ独特の仕様」はなるべく盛り込むというのが今回の基本コンセプトなので、自然こうなってしまった。
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コメント
かば◎さん。
一段落したようで、先ずは工作完成おめでとうございます。
アップされた写真を穴があくほど見入っております。
また、塗装も楽しみにしています。
私も何とか今月中に完成したいものです。
投稿: Ryampo | 2016年10月 2日 (日) 23時33分
>Ryampoさん
ありがとうございます。
ジャッキの件はありがとうございました。
他にも、Ryampoさんの工作を見て、「こんな手もあったか」と思わされたり、いろいろ刺激があります。
塗装はごく当たり前に4BO単色を考えていますが、そもそも最初に何の塗料で塗るか、という点さえ未定です。
ファレホの4BOサーフェサーというのもちょっと使ってみたい気もするんですが、その調子でどんどん塗料の種類を増やしていくのもちょっと考えてしまうし。
投稿: かば◎ | 2016年10月 3日 (月) 14時45分
かば◎さんが重戦車を作ってる!?
10年前なら考えられなかったなぁ(笑)
フラグシ、まだあったんですね!?
最近、模型の入手先はヨドバシかブックオフだったもので…
私も作らないとな~、
次は11月頃に行きますか。
投稿: 赤板先行 | 2016年10月 3日 (月) 18時27分
>あかばん
たわけー!
T-34は中戦車ぢゃー!
いや、重戦車(KVとか)も作るけどね。
11月頃、了解です。今度は何を食おうかねえ?
焼き鳥?
投稿: かば◎ | 2016年10月 3日 (月) 19時50分
そか、T34は中戦車か…
て、前は軽車両かII号戦車までしか
作っていなかったイメージだったもので(笑)
たぶんデンもそう思ってるハズ…
エッジングパーツは凝りだすと
模型制作費が跳ね上がるのが…(汗)
でも使うとやっぱりカッコよく仕上がりますよねぇ。
鳥貴でもこの前満席だった店でもok
美味しいお好み焼き屋でもあればいいんだけど……
デンの家でアイツの作るネギ焼き(美味しい!)でも
食べたいんだけど、最近他人はウチに上げないらしい(笑)
投稿: 赤板先行 | 2016年10月 4日 (火) 10時35分
仕事でワイヤーロープとか使ってますけど、
直径12ミリ程度でもゆるく巻く以上ではまったく言う事聞かない硬さですな。
先輩とかは普通に曲がりを手で直したりしてて尊敬してしまいます。
40年以上前の子供の頃、近所の自動車整備工場?のとこにおいてあったワイヤーロープはところどころかなり錆びてささくれてましたが、
今使ってるのはほぼ錆びないので、ワイヤーロープも進化してるのですな。
投稿: みやまえ | 2017年12月23日 (土) 20時06分
少なくとも生きている戦車が積んでいるワイヤーは、いざという時にぶちっと切れたりすると困るし、グリースか何か塗ってるんじゃないかなあ、なんて思ったりします。
いずれにしても、放置されたワイヤーみたいにサビサビだとちょっと不自然かなと。
今回の塗装では、結構黒々とした感じにしてしまいました。
投稿: かば◎ | 2017年12月23日 (土) 22時07分