ウルススの迷宮(2)
●ジェニファー・ウォーンズの「I Know A Heartache When I See One」(1979年)と、カスケーズの「悲しき雨音」(1962年)って似てるよね。
って、数十年前から思っているのだが、そもそもジェニファー・ウォーンズなんて「愛と青春の旅立ち」の主題歌(「Up Where We Belong」)しか知らねえよという人が(あるいは「それも知らねえよ」という人が)ほとんどかも。
●昨日締切の仕事を昨日のうちに終わらせることができず、今日の昼まで掛かった。昨晩あまり寝ていないので午後ちょっと昼寝。夕方、寒気を感じてぶるっと身震いして起き、「やべぇ。こりゃ風邪でもひいたかも」と思ったのだが、そうではなくて、単純に外気が寒かったのだった。
つい先週、ぎんなんを拾いに出掛けた時は半袖のシャツで汗だくになったのに!
今年は秋がなくて夏の後にすぐ冬が来た、と、かみさんが言っている。
●「ストライク・ウィッチーズ」という、第二次大戦のエースパイロットを萌え系女の子変換した変なアニメがあって、今季、その続編というか外伝というか、「ブレイブ・ウィッチーズ」というのが放映される。それにニルス・カタヤイネン(の女の子版)が登場する予定だそうだが、設定(というかwikipedia)を読むと、アニメのなかでもやっぱり不運だそうだ。可哀想に。まあ、それを外してしまったらわざわざカタヤイネンを出す意味もなくなってしまうけれど。“グラーフ”プンスキ(クルピンスキ)の女の子版も登場するようで、いやに人選がマニアック。
カタヤイネンといえば、“ハッセ”ウィンド最後の出撃(たぶん)で、重傷を負って帰投したハッセ・ウィンドがコクピットから担ぎ出される時、「まだ“ニパ”がいる」(まだカタヤイネンが帰ってきていない)と言うエピソードがある。たぶん「北欧空戦史」ではなくルーッカネン隊長かユーティライネンの著書の中だったなあと記憶していて、先日、何かのはずみでふと思い出して2冊の中を探してみたのだが見つけられなかった。ありゃ……?
(たった今、あ、そういえば!と、梅本弘「流血の夏」を引っ張り出してみたら、その中に書いてあった。こっちだったかあ。……しかしなんでこのエピソードを探していたのかを忘れた。)
●もう一本、今季のアニメの話。「終末のイゼッタ」というアニメが始まっていて、架空のヨーロッパ(実在の国は出て来ず、すべて架空の国になっており、一部国境線なども異なる)の第二次大戦が舞台。出てくる兵器は基本実在のもので、主舞台であるアルプスの小国に攻め込んだ「ゲルマニア」の軍隊は、メッサ―109のE型、シュツーカのB型、III号戦車E/F型などを使っている(割とよく特徴を捉えている)。攻められる小国の方は、まだOPあたりにしか出ていないが、モラン406を使っているようだ。アニメの公式サイトを見ると、早速ハセガワ(たぶん)とタイアップでアニメのマーキング入りキットが発売される(発売された?)ようだ。
というわけで大きな兵器の方は見て判るのだが、一話目でヒロイン(サブヒロイン?)の魔女がまたがって飛ぶ対戦車ライフルの種類がわからない(もともと小火器はそれほど詳しくないけれど)。
●ノーベル文学賞にボブ・ディラン。なんだそりゃ。それこそ「時代は変わる」ってことですなあ、というベタな感想が、おそらく全世界に満ち溢れるだろうと想像(私もそう書いてしまった時点で五十歩百歩)。
ちなみに私はカラオケで「ローリング・ストーン」と「タンブリン・マン」を歌えるようになりたいと思いつつ、いまだに歌詞を覚えられない(画面に出てもそれなりに覚えていないと曲に合わせて読み取れない)。
特に「タンブリン・マン」は、ニューポート・フォーク・フェスのこのライブが好き。
●青山学院大学・相模原キャンパスのチャペルでの来週の「2016チャペル・ウィーク」、連日、著名なクリスチャンを招いて講演があるそうなのだが、10月21日の講演の表題は、
「イエスぱねえ マジ神すぎてワロタ ww」
だそうだ。むしろ青学ぱねえ。
●前回に続き、「こんなとこにレバーがあっていいのかよ、ウルススA型!」問題について。
前回はSPA 25C/10バスを紹介したが、今度はSPA 25C/12消防車(ポンプ車)。
写真が小さいので見づらいのだが、この写真やこの写真でレバーを確認でき、特に2枚目ではやはり運転席床の右側、「お前は法隆寺中門の柱か!」みたいに、乗降の邪魔になりそうな位置にあるのがわかる。
もちろんこれもウルススA型それ自体ではないし、クローズアップ写真もないので、前回同様、「右ハンドルなのにレバーが右側にあること自体は間違っていなさそうだ」以上のことは判らない。隔靴掻痒。
●さらにネット上をうろうろと探し回っていたら、ポーランドで「Samochody ciężarowe URSUS 1928-1930(ウルスス・トラック 1928-1930)」(Andrzej Glajzer)というピンポイントな本が出ているのを見つけた。
ウェブ上で立ち読みしてみると(買えよ!)、黒く潰れてディテールははっきりわからないものの、ハンドルやレバー類の付いたシャーシの写真と、シャーシの平面図が出ていた。
それらから判断すると、レバー類は右側のシャーシフレーム位置辺りから生えているようだ。平面図での描き方からすると、どうもその位置で直立しているのではなく、外側(右側)に傾けて付いているようにも見える。
もっともそれでも、キットでシャースフレーム位置と合わせてしまうと内側に寄り過ぎな感じなのだが、これは、キットのシャーシフレーム幅自体が実車より狭い可能性がある。いずれにせよ、ハンドル位置から考えると、現在作ってある座席の運転席・助手席の分割線は間違いである可能性が高そう。うー。
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コメント
対戦車ライフルはPTRS1941みたいですよ。
エイルシュタット公国側ではFT-17も出てましたね。ケグレス懸架とかだったら良いのに。
まーでも、対戦車ライフルにまたがって飛ぶというのは「アリだな…」と思いましたね。
投稿: セータ☆ | 2016年10月14日 (金) 02時06分
>セータ☆さん
なるほど、PTRS1941でしたか。
このアニメ、ポーランド(に相当する国)は東側からは攻められていない(あるいは元から東側が領土ではない)ようなのに、ソ連製兵器は出てくるんですねー。
改めて見てみると、オープニングでまたがって飛んでいる対戦車ライフルは、マガジンが上側にあるので、また別のタイプですね。
>>エイルシュタット公国側ではFT-17も出てましたね。ケグレス懸架とかだったら良いのに。
出てましたね。確かに、ケグレス式とか出てたらゾクゾクしますねー(←誤ったアニメの観方)。
軍装も、アドリアン型ヘルメットに、迷彩効果より敵味方識別重視の第一次大戦フランス型の青い服だったり。軍服は、さすがにこの年代にそれはアリなのか?という気も。
投稿: かば◎ | 2016年10月14日 (金) 12時10分
>イエスぱねえ マジ神すぎてワロタ ww
「聖☆おにいさん」そのままなノリですな
投稿: めがーぬ | 2016年10月14日 (金) 12時31分
>めがーぬさん
めがーぬさんもそう思いましたか(笑)。
こうなるとブッダ側からの切り返しも欲しいですね。
投稿: かば◎ | 2016年10月14日 (金) 13時10分
>魔女がまたがって飛ぶ対戦車ライフル
痛くねぇのか?ってのは置いといて、お姫様を助けるのが女の子ってのはどうなのよ? と思うんですがねぇ。
エレキングとかウーみたいなのじゃだめなのかなー。
投稿: はほ/~ | 2016年10月15日 (土) 21時22分
>はほちん
それは結局のところ、エレキング(あるいはウー)がメッサ―やIII/IV号戦車と戦うんですかい?
ちなみに「ふらいんぐうぃっち」というマンガでは、ほうきが股に食い込んで痛いって言ってましたよ(笑)。
投稿: かば◎ | 2016年10月15日 (土) 22時35分
今日日、ウルトラ怪獣ですら酒場で働いていたり女の子になったりするからねぇ。等身大の怪(宇宙)人がお姫様を助ける・・・変か。
その後、現物を見たんですが、機関部が結構でかいので、エッジが痛いとか冷たいとかはありそうですが食い込むことはなさそうな。
それより剥き身で時速400kmじゃ、目も開けてられないのでは。しかも雪山の上空だし。
投稿: はほ/~ | 2016年10月16日 (日) 08時51分
>はほちん
そこは魔法ですから、顔のあたりだけはほんわり空気が動かず包むような具合に……(笑)
投稿: かば◎ | 2016年10月16日 (日) 11時06分