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ミホトケをヒモトケ

●あれよあれよともう9月。

●このところ台風が次から次にやってくる感じだが、8月30日、直撃かと思われた台風10号の進路がそれたので、かみさんとちびと3人で鎌倉に出る。

F1010899 F1010903 台風襲来の予想のため鎌倉も閑散としていて、常ならば行列で入れない、佐助の甘味処「雲母(きらら)」に行く(それでも店の前に、我々の前にまだ一組待っていた)。

宇治白玉クリームあんみつを食す。団子は大き目。茹でたてで外は冷たいのに内側はまだ暖かい。

せっかく久しぶりにこの辺りに行ったので、ついでに銭洗弁天、佐助稲荷(登り口まで)と周り、鎌倉図書館に行って本を1冊借りて、夕方、鎌倉裏駅の腸詰屋でソーセージ&ビールのセット。半ば地元民のくせに(図書館を除き)見事に観光コース的。

ちなみに鎌倉図書館で借りた本は田淵句美子「阿仏尼」(吉川弘文館・人物叢書)。阿仏尼は鎌倉時代の女流歌人で、扇ヶ谷の横須賀線線路脇の小さなやぐらの中に、その墓と伝えられる石塔がある。その近くの浄光明寺の裏山には阿仏尼の子、冷泉為相の墓とされる宝篋印塔もある。そんなこんなでちょっとは馴染みがあるものの、どんな人物なのかあまり知らないのでちょっと勉強しようと思ったため。もっとも本人が書いた「十六夜日記」はまったく読んだことがなく、いきなり評伝を読むのは裏口入学っぽい。

関東をそれた10号は東北に(観測史上初の)上陸。大きな被害を出した。お見舞い申し上げます。

Mihotoke201608 ●毎夏恒例の、鎌倉国宝館の「ミホトケをヒモトケ」展(仏像入門展)がこの週末までだと今更ながらに気付いたので、2日午後に見に出掛ける。このダジャレ系キャッチフレーズにもだいぶ慣れた。今年のポスターは仏像がフキダシ付きで喋ったりしていないので割とマジメ。

久しぶりに名越切通を大町側に降りる。ハイランド方面への分岐を過ぎて谷間を降りて行った辺りは、夏の後半にはスズメバチ(おそらくキイロスズメバチ)が地面近くに群れていることがあり、少々危険なのだが、今回は2匹程度しかいなかった。下手に刺激しないよう気を付けつつ速足で通過。

国宝館に行く前に、小町通りの鎌倉浪花家でかき氷の宇治金時を食べる。ふわふわに削った氷に、下と真ん中の2段に粒あんが入っていて、抹茶シロップも2度掛け。盛りも多くてこぼさないように食べるのがなかなか難しい。昔、まだ地下鉄も通ってない、長閑な頃の麻布十番で食べて以来の「浪花家の宇治金時」。夏の間に食べることが出来て満足。

「ミホトケをヒモトケ」展は、例によって、それほど広くない国宝館の半分が常設展示、もう半分が企画展示だが、企画展示の方も国宝館の収蔵品がそこそこ混じっている。「如来」「菩薩」「明王」など、仏様の種類ごとに分けてその特徴を解説する。いつもながら、客はせいぜい数人というところで、仏像をかぶりつきで見られるのがよい。……もっとも、この施設が収入的に大丈夫なのかはちょっと気になる。

●名越切通途中の平場ほかで撮った虫など。

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1枚目:アジアイトトンボのオス。

2枚目:お馴染みのツチイナゴの幼虫。

3枚目:クルマバッタモドキ。

4枚目:大町、名越坂踏切脇の公園のサルビア・グアラニチカに来ていたトラマルハナバチ。

F1010912 ●鎌倉・丸七商店街の中にあるメグミルクの自動販売機がいつのまにか新しくなっていた。

以前の自販機はお金を入れて、前面のガラス扉を開けて商品を取り出すタイプだった。新しくなった自販機は、お金を入れてボタンを押すと、下から受け取りラックがせり上がって来て商品を受け取り、下の取り出し口まで運ぶという、ちょっとサンダーバードっぽいテイストのもの。

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