ぐーつればーヴるすと
●先日、川崎の実家から、兄弟分のドイツ人Pが持ってきたという缶詰をひとつ、貰って帰ってきた(母が「何の缶詰だか判らないしどうやって食べたらいいのかもわからない」と言うので)。
写真を撮り忘れたが、その缶詰は、こういうもの。
ラベルには「Bio-Gutsleberwurst」と書いてある。とりあえず「Wurst」はソーセージの意味だし、ブタの絵も描いてあるので、ソーセージの缶詰だろうと判断。国産のウインナーソーセージの缶詰のように、缶の高さに合わせて切りそろえたソーセージが縦に何本も詰まっているんだろうと思ったのだが……。
日曜の夕食時、「茹でようか、それとも軽く焼こうか」などと言いながら缶を開けてみたら、パテ状態のものがぎっしり詰まっていた(もちろん料理のパテであって充填・造形材のパテではない)。
さすがにご飯のおかずにはなりそうになく、(パンの買い置きもなかったので)近くの7-11でパンを買って来て、塗りたくって食べてみる。シンプルに塩味で、こってり豚肉の旨み。改めて調べてみると、「Leberwurst」でレバーソーセージ(というよりレバーペースト)の意である由。ただし、一般的なイメージのレバーペーストと違い、ドイツのLeberwurstはレバーは風味づけ程度(10~20%)で、あとは普通の豚肉であるらしい。
なかなか美味でちょっと癖になりそう。P、また持ってこないかな。
●仕事が立て込んできたこともあって、T-34の製作はやや停滞中。
●そんな一方で、me20さんのシャロン装甲車にアテられて、むくむくと「バキュームフォーム・キットをいじりたい」熱上昇中(シャロン装甲車のキットは基本的にレジンキットなのだが、一部にバキュームフォームのパーツが入っている)。
もちろん、バキュームフォームキットといえば主流は飛行機キットで、「久々に飛行機をいじってみたい」熱も少々。
もっともレジン(無発泡ウレタン)による原型複製が一般的になり、一方では、一昔前には考えられなかったようなマイナーなアイテムも次々にインジェクション・キット化される今日、バキュームフォーム・キットというのはほぼ過去の遺物になっている。
我が家には、昔買ったバキュームフォームキットのストックがだいぶある。さすがに、「昔はこんなキットがあったんだなあ」と眺める以外に使い道のないキットも多いが、それなりに今でも通用しそうなもの(他に同スケールのまともなキットがない、現在でもそこそこ見られるレベルのディテールがある、など)もある。
過去、当「かばぶ」でも紹介したのは、
- AVIATION USK 1:72 フォッカーT-V
- Esoteric Models 1:72 ヴォートO2U-1コルセア
- Phoenix Models 1:72 コードロンG.IV
- Blue rider 1:72 フィアット/サヴォイア・ポミリオF5B(以上3つまとめて)
- MPM 1:48 フォッケ・ウルフFw58ヴァイエ
- Miniplast 1:48 PZL P-46 スム
などで、このへんが「とりあえず今でもまだ存在価値がありそう」なキットということになる。
この中から、「ちょっと削ってみようかな……」なんて余計なことを考えて、USKのフォッカーT-Vを掘り出してきたのだが、チェコ製バキュームによくある欠点で、透明部品が黄変していて、なんとなく気持ちが萎えてそのまままた仕舞い込んでしまった。
……フォッカーT-Vになるかどうかはその時の気分次第だが、そのうち飛行機のバキューム・キットに再挑戦したい。
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コメント
かば◎ さん
me20さんのシャロン装甲車に影響を受けているのは私もなので気持ちわかります。
でもバキュームキットでいいものが見当たらない(いいものがそうそうあるわけがないし、その辺のちょっとしたものを見つけて作るからいいのだろうけど、、)ので装甲車で他のものを探してもしょぼいものしかなくポーランドの装甲車は何年も前にme20さんが作っており、いっそのことシャロン装甲車を自作してみようか!?と半ば本気で思って資料写真を集めて分類してしまいました。いつのことかわかりませんが作るかもしれません。なにせ、T34が作りたくなっているような私なので。
投稿: hiranuma | 2016年9月 7日 (水) 18時06分
>hiranumaさん
me20さんもこぼしていましたが、シャロン装甲車の写真って、非常に少なくないですか?
もっとも、ある程度生産されたオースチン装甲車やロールスロイス装甲車も、個体差が激しくて、やはり第一次大戦あたりの装甲車なんて、1台1台手作りな感じだったのかも、と思ったりします。
me20さんが作っておられた「ポーランドの装甲車」はwz.34装甲車のことだと思います。
これは私も昔一度セルティのキットを作ったのですが、キットは1:35よりも一回り小さいうえ、ディテールにも不満があるので、いつかリベンジしたいと思ってます。
いろいろディテールをリサーチもしているのですが、いまなおかなり不明点も多くて悩みます。
http://kabanos.cocolog-nifty.com/blog/wz34/index.html
投稿: かば◎ | 2016年9月 7日 (水) 23時26分
かば◎ さん
wx.34 作ってみてください♪
4面展開図と写真を見比べて人とのバランスもみながら寸法の修正は適当(でっちあげ)にしていいものではないでしょうか。発展型がタミヤの1/48でモデル化されているのでそれも参考になるかもしれませせん。無計画なソ連時代の装甲車ですが生産数量が多いのはそれなりに意味のある車両なのかなと思います。
キットを所有されているのであれば是非完成させていただきたいものです。
いまのところ装甲車で気になるのは、やはりシャロンです。
この装甲車に惹かれるのは何かと考えてみたら4人(5人?)乗れるセダン仕様のため車体が窮屈そうでなく外観デザインもすっきりしていて機銃塔(キューポラ!?なんと云えば良いのか?)の形もいい感じで、華奢な感じのするクラッシックカーでありながら目的機能を果たすような気がするデザインがいいのかもしれません。他のものはロールスロイスを除いて窮屈か冗長に大きな車体が不細工な感じがして興味が持てません(思い込み)。私が知らなかっただけかと思うほど以外に写真資料はそれなりにあり、4面展開図を見ながらシャーシとボディを作ればあとは車輪だけ、、などと。
唯一の課題はフロント装甲板を降ろしたときの前方視認スリットの開く状態が確認できないことです。
投稿: hiranuma | 2016年9月 8日 (木) 19時14分
私もちょっとやる気になって作り掛けのUrsus Aを引張り出してきたのですが、改めて見ると肝心のレジンパーツが「物凄い状態」なので急激にやる気が萎んでます…。
投稿: me20 | 2016年9月 8日 (木) 21時00分
>hiranumaさん
me20さん、ポーランドの装甲車、ということでwz.34だと思ったのですが、タミヤの48で発展形?……となると、wz.34とは別物? 私、何か勘違いしているかもしれません。
いずれにせよ、古い装甲車は魅力がありますね。
ポーランドがソ・ポ戦争の際に作ったT型フォードベースの装甲車(フォードFT-B)も好きで、1:16と1:35で1回ずつ作っています。
どちらも我ながらいまいちな出来栄えだったので、いずれもう一度作りたいような気もします。
投稿: かば◎ | 2016年9月 9日 (金) 14時54分
かば◎ さん
Wz.34です!
また私の早とちりでした!
タミヤの1/48のものはBA-64BでGAZ系列です。
どこで混同したか!?酔っ払っていたのかしら、、。
このごろ思うことの名称がでてこなかったり手足に傷を作りやすかったり、△化しているのか気になることです。
古い装甲車の何が興味を引くのか?
レトロな感じ
細いタイヤ
貧弱な装備
無駄と思えるデザイン
マイナーキットとして不十分な製品のため手間がかかるものに手応えを感じる
かば◎さんやme20さんくらいの手練れのモデラーは考証され完成された最近のキットでは作りごたえがないのでしょうね。私は似ているのですが懐古趣味というか帰巣本能のようにむかし作っていたものをしっかりと作ってみたい思いが強くあります。40年以上前はタミヤの製品しか作っていなかったのでその中のものを再生させるが如く今のすぐれたツールを使ってこつこつ作るのが作りがいを感じます。そのせいかエッチングは少し抵抗があり出来る限るプラだけで作りたいと思っています。そうした作り込みが必要なキットで雰囲気のある(無駄の多い戦闘車両としては不細工で大した成果はないが他に無いので改良しながら作って使用していた結果の機能美!?)
など、つらつら思いめぐらし面白いキットの興味のありかを考えてしましました。
me20 さんは先のコメントで装甲車間違いにすぐ気がついたはずですが、優しい方ですね。(かば◎さんがきついと言っているわけではありません)
投稿: hiranuma | 2016年9月 9日 (金) 18時06分