あかでん
●しばらく前に、かつての「nifty-serve模型フォーラム」の模型仲間である赤板先行(HN)氏から(およそ10年ぶりくらいに)電話が掛かってきた。その時も、やはり昔からの模型仲間である田一田(HN)氏と2人で飲んでいて、私の名前が話に出たとかで、いきなり思い立って電話してきたらしい。
そんなこんなで「久しぶりに飲もうよ」という話になり、10日土曜日、川崎で3人で飲む。川崎駅で降りること自体がものすごく久しぶり。
それほどモデラーらしい話はしなかったものの(でんでん氏は最近はほとんど模型を作らずもっぱらイラストを描いているそうだ)いろいろ積もる話をしつつ、ホルモンやらタッカルビやらつついて焼酎を痛飲。
ところで、(後になって)あかばん氏に聞いたところによれば、この日、上記の「ホルモンやらタッカルビやら」の店を出た後に一度ブックオフに立ち寄り、さらにもう一軒、魚の店に行って飲んだということなのだが、私にはその記憶がまったくない。やべえ!
最後に、川崎駅まで両氏に見送られたのは覚えているが、東海道線で乗り越して、気が付いたら藤沢だった(そこから先はちゃんと覚えている)。なぜか、駅前のコンビニで買って食べた「あずきバー」の写真を撮ってあった。激しく謎。
すっぱり帰るのを諦めて、駅前のネカフェで居眠りしたりマンガを読んだりして朝まで(ものすごく昔に、やはり乗り越して過ごしたことがあるネカフェで、当時の会員券がちゃんと使えた)。
●13日火曜日。家庭用のプリンターでいちいち印刷していては面倒でしょうがないので、神保町の事務所にまとめて提出用資料をプリントアウトしに行く。
事務所に出る前に秋葉原に寄り道。VOLKS、YSとハシゴ。YSでまたme20さんの作品を眺めて「やっぱりこんな風には塗れない……」と、ちょっとメゲたりする(今月、来月中にT-34を塗らないといけないし)。
AFVキットパーツばら売りコーナーでドラゴン/サイバーのT-34のパーツがほぼ一式売られていたので(43年型・フォルモチカ由来のパーツであるらしい)いくつか購入。
エンジンルームのハッチパーツが(わずかの調整のみで)使える(おそらく最新版の)車体上部、初期型用サスアームが買えたのは嬉しい。なお、以前にレビューしたように、このバージョンの車体上部にのみ、上面のラジエーターグリル前方に筋彫りが入っている。このナナメ部分は、確かに1942年型では別体になっているようなのだが、1940年型では一体らしい(『グランドパワー』1995年6月号p84下写真)。何しろ上面であるうえ砲塔後部バッスルに隠れる部分でもあるので、どこ工場のいつ生産型なら分割線があるのか/ないのかがどうもよく判らない。
ほか、せっかくなのでSTZにワイヤーロープを載せようかと思い、0.8mm径のステンレスワイヤーを購入(写真左上)。川崎の模型店、フラグシップが卸しているもの。
あかばん、でんでんと飲んだ時に、「フラグシまだあるの?」と聞いたら「いや、とっくに無くなったよ」と言っていたのだが、引っ越しただけじゃないか! いい加減ぢゃのう(笑)。
●昨年は大量に実がなって楽しませてくれた近所のシイ(スダジイ)の木。今年は、春にあまり花を付けなかったのでダメかと思っていたのだが、通りすがりにふと、葉陰にそれなりに(去年ほどではないが)実を付けているのに気付いた。
殻斗(かくと=外側の殻、普通のどんぐりの帽子に相当)が割れたら収穫できる。楽しみ。
(9/20追記。その後、春に大量に花を付けていた名越の山道のスダジイを見に行ったら、そちらは全然実がなっていないかった。調べてみると、スダジイは、春に咲いた花がその年に結実するのではなく、翌年秋に実になるのだそうだ。ということは、近所のシイの木は来年はほとんど実がならず、山道のシイの木は来年は期待できるということなのだろうか)
●近所のタブノキ(たぶん)の若木の葉に、右のようなイモムシが付いていた(視認できただけで3匹)。
逆円錐形というか、偏った紡錘形というか、特徴のある体型はアオスジアゲハの幼虫にそっくりだが、こんなダース・モールのような角付きのものは初めて見るし、そもそもアオスジアゲハの幼虫ならクスノキにいるはずだろう……。
と思ったのだが、帰宅して調べてみると、アオスジアゲハの幼虫は、終齢より前にはこんなふうに、明色の模様もなく角付きなのだそうだ。知らんかった……。ついでに言うと、タブノキもクスノキ科でアオスジアゲハの食樹だった。
それにしても、背筋運動をしているかのように体の前側を浮かせて固まっているのは、何の意味があるのだろう(アカボシゴマダラの幼虫も、以前にこんな格好をしているのを見たことがあるが)。
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コメント
かば◎ さん こんにちは、
T34のレポートは難しいのですが貴重な資料としております。
続きが楽しみです。
みやまえさん
先日のコメントやり取りの中で「ヒンジ」についてに関してみやまえさんからアドバイスいただきましたが、わたしのヒンジはもっと簡単なものでした。
それをみやまえさんにお見せしたく思っていたのですが、ジャパンミリテールフォーラムに製作レポートとして投稿した中に写真説明がありますのでご覧ください。
投稿: hiranuma | 2016年9月23日 (金) 19時20分
>hiranumaさん
現在、仕事がバタバタしていて、T-34は開店休業状態です。
なんだかんだで、締め切りまであと1カ月ちょっとしかないので、そろそろ塗装に入らないといかんなあ、と思っているのですが。
上にあるように、ワイヤーロープの素材を買ってきたので、ワイヤーは追加しようか画策中です。
投稿: かば◎ | 2016年9月24日 (土) 22時51分
>hiranumaさん
RSOを拝見しましたがこれはすごい精密工作ですね!
私なら動くのを重視してヒンジ部分は雑でもアルミとかにして、軸はテグスの焼き潰しに逃げてしまうところです!
プラと正面切って勝負できる精密工作テクニックは羨ましくてすばらしいです!
投稿: みやまえ | 2016年9月25日 (日) 01時27分
みやまえ さん
ありがとうございます。
正確な形が分からない部分でしたがそれなりにでっちあげて作りました。
サイズはそれほど小さくないので作ることは時間さえかければ問題ありません。
プラモデルなのでできるだけプラスチック製にしています。
教えていただいたヒンジの作り方はドアヒンジに役に立つと思っております。
M3LEE のときできたものの後で壊れてしまうので困りました。
次のM3LEE でトライします。
投稿: hiranuma | 2016年9月25日 (日) 07時55分
かば◎ さん
ステンレスワイヤーは難物です。
焼きなましが効かないので、しごいて曲げたりよったりしても直進性が残ってしまします。わたしが作った復帰1作目のM3A4E8で使用してなんとかついていますが。
先日作ったM3STUART のワイヤーは0.8mm銅なましなので自由自在に曲がってフィットしてくれます。ただ、後付けなのでフックへ接着してシャックルへ嵌めるのがシャックルの形状、材質次第で問題が起こることがあります。T34の場合は前部牽引フックに掛ける状態でしたっけ? 小さなフック留に付けるときは接着剤と相談しつつです。
わたしのときはエポキシ接着材を使ってシャックルを接着したのですが絡まるまで動くのでズレないように手で持っていました。シャックルがキットのものがなくアスカモデルから流用したのですが壊れやすく、微妙に幅が違うのでスペーサーをかまして接着。
重力方向へ垂れ気味にする必要もありなました銅のワイヤーでも押さえ込みが必要なのです。どちらもジャパンミリテールフォーラムに投稿済みですのでご覧いただいているかもしれませんが参考まで。
成り行きでT34/76 1943型チャビリンスク:タミヤ1/35を手に入れました。
1942型を買うべきがったのか間違ったかもしれません。
タミヤのT34は齟齬がある旨のコメントがタミヤニュース567に青木伸也さんがコメントされています。かば◎さんの製作レポートと邦人さんのつくっておられるものもまた違い
どうしたものか情報整理するのが大変そうなのです。ハッチの形状や転輪、キャタピラなど主要な箇所が違っていて、さらに細かなところの違いが工場ごとに違う?など分かりません。いっそどちらかの作品をそっくり真似てみようか!?などと安直な考えも浮かびます。
投稿: hiranuma | 2016年9月25日 (日) 08時21分
こんばんは。もーもーさんと申します。
拙いながら模型作りをしております。
今回KV系列について調べていましたら河馬之巣さんのKVmaniacsを見つけましたがリンクが切れてるようです。また、河馬之巣hp版は再開の予定はないのでしょうか?既にお答えしていらっしゃいましたら申し訳ありません。
投稿: もーもーさん | 2016年9月26日 (月) 22時13分
>hiranumaさん
なるほど、先日仰っていた牽引具の工作は、これでしたか。いつもながらの精緻な工作、恐れ入ります。PaK97/38は、私も昨年作ったので(まだ塗っていませんが)非常に愛着があります。
タミヤのT-34、鍛造砲塔型を購入されたのとのこと。
タミヤのT-34は、青木氏も言及しているように、今の目で見るとあれこれ齟齬のあるキットです。
現在の他社製キットに比べると全体のバランスや細部のディテール、考証的な面で見劣りしてしまうのは確かですが、hiranumaさんの場合は、「あえてタミヤで作る」というのがメインテーマかと思いますので、hiranumaさんがどう料理されるのか、興味があります。
タミヤのT-34は以前も書いたように、キット名称「1942年型」は仕様にだいぶ疑問があり、「1943年型」は砲塔形状に不満があるのですが、「チェリャビンスク」は、もしかしたら一番齟齬が少ないかもしれません。
なお、仕様で言うと、私の作っているスターリングラード工場製1942年製造のものは年式も工場も全く違うので、あまり参考にならないかと。kunihitoさんのもののほうが近い部分が多々あると思います。
ただし、やはり生産工場が違い、生産時期もちょっと違うので、足回りはほぼまるまる違います。実車写真を参考にされるなら、「まさにこの砲塔を載せている車輌」を探されることをお勧めします。
投稿: かば◎ | 2016年9月26日 (月) 22時17分
>もーもーさん
いらっしゃいませ。
「KV maniacs」に関しては、プロバイダーとの契約切れとか、HPスペースを借りていたところのサービス停止とか、いろいろあって、1,2回は引っ越したのですが、現在はそのまま閉鎖中です。
当時のコンテンツはそのままローカルに残っているのですが、その後いろいろ新資料が出てみるとだいぶ間違いも多く、流石に今そのまま再公開はみっともないかなあ、という感じです。
もしKV関連で何かありましたら、ご遠慮なく当ブログのコメント欄に書き込んでいただければ、判る範囲でお答えします。もっとも、最新の研究をきちんとフォローできているかは怪しいのですが。
投稿: かば◎ | 2016年9月26日 (月) 22時25分
早速のお返事ありがとうございます。
それではお言葉に甘えて…。
先日模型屋の棚にずっと売れ残っていたイースタンエキスプレスのKV-8を秋の夜長に作れればと購入しました。
意外に合いは良く、車体と砲塔の箱組みまでは済ませておりますがアドバイスがありましたらよろしくお願いします。
投稿: もーもーさん | 2016年9月27日 (火) 07時30分
>もーもーさん
おお。イースタンのKV、いいですね。
今はトラペのキットが出てちょっとかすんでしまいましたが、なかなか味のあるキットですよね。
私もいくつか持っています(KV-8は持っていませんが)。といっても、持っているだけで作っていないので(しかもストック棚の奥底に寝ているので)、有効なアドバイスなどできるかどうか(^^;。
イースタンのKV-8は、1sベースのものと、1942年型(だったっけな?)ベースのものと、2種類出ていたと思うのですが、どちらでしょうか。
投稿: かば◎ | 2016年9月27日 (火) 18時36分
2種類あるんですね!どちらかわかりませんが箱を確認すると正確にはKV-8Sのようです。画像検索してみるとイースタンのOEMのArkモデルのKV-8とは形状が違っているようです。
投稿: もーもーさん | 2016年9月29日 (木) 19時28分
>もーもーさん
無印のKV-1ベースのほうはこちら。
https://secure02.blue.shared-server.net/www.chickenhead.co.jp/shop/goods_img/eastarn_express_1_35_35087_l.jpg
KV-1sベースのほうはこちらです。
https://secure02.blue.shared-server.net/www.chickenhead.co.jp/shop/goods_img/eastarn_express_1_35_35101_l.jpg
大きく砲塔形状が違いますが、その他に車体、足回りなど、細かい部分で結構違ってきます。
投稿: かば◎ | 2016年9月29日 (木) 20時13分
画像を拝見するとKV-1sベースのもののようです。まだほとんど手をつけてないのですがヒケ、バリ等は少なく精密ではないのかもしれませんが、ARANのキットに比べたら今のとこ印象は良い感じです。
(手を進めると変わるかもしれませんが…)
投稿: もーもーさん | 2016年9月29日 (木) 20時27分
>もーもーさん
KV-8sのほうでしたか。
細かいディテールに関しては、実車写真などともにらめっこしつつ、どこまで手を入れるかは作り手次第と言えると思うのですが、とりあえず1,2点。
●イースタンのKV-1sバリエーションは、転輪が2種類入っていると思います。このうち、丸穴の大きいほうの転輪は、博物館展示車両では見ることができるようですが、当時の実車写真では(少なくとも私は)見たことがありません。穴の小さいほうが1s系中期以降の標準型転輪です。
これについては、MODELING ARTISAN MORIからもっとシャープなレジンの代替パーツも出ていたのですが、現在は絶版のようです。
●もし履帯をインジェクションの別売のものに交換する場合は、KV用ではなく、JS用の大戦型の履帯(モデルカステンなら「[SK-14]1/35 KV&JS戦車用可動履帯」)を選んでください。
KV-1sは履帯が通常のKVから改設計されており、初期はフランジが斜めに切り落とされた軽量型、中期以降は以前のKVよりわずかに幅の狭い新型が使われ、これがそのままJSに引き継がれています。通常のKV用の履帯の使用例もないわけではないようですが、これはかなりの例外かと思います。
タミヤのJS-2(あるいはJSU-152)のパーツを取り寄せて使うのも手だと思いますが、長さが合うかどうか、イースタンの起動輪にきっちりはまるかどうかは未検証です。
●イースタンの8sは、主砲は普通の1s用の76mm砲身を指定の長さに切って使え、というような大胆な指示じゃありませんでしたっけ。
KV-8は、45mm砲に、普通のKVの76mm砲に見せかけるためのカバーをかぶせた二重構造になっているので、外側は薄く、中に45mm砲の砲口が覗いています。というわけで、砲口をガリガリ削り込んで、中に細めのパイプを埋め込むとそれらしく見えるかと思います。
実車はこんな感じ。
http://i57.fastpic.ru/big/2013/1029/43/466d45be8265995bfcfa2126dd49df43.jpg
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KV-1sの現存車輌はいくつかあるようですが、オリジナルの状態を比較的よく残している例として、このあたりは結構参考になると思います。8Sとは基本、主砲周りが違うだけです。
http://legion-afv.narod.ru/KV-1s_Kirovsk.html
砲塔側面前半の鋳型のラインが、このキーロフスクの車輌は斜めに切れ上がっているタイプ、キットは水平でピストルポート部分で段差になっていたと思うんですが、これは実車でも見られるバリエーションです。
投稿: かば◎ | 2016年9月29日 (木) 22時05分