クラスナエ・ソルモヴォ工場(5)
●スターリングラード・トラクター工場製車輌の工作が一段落したので、弾みで手を付けたクラスナエ・ソルモヴォ工場製車輌(cyber-hobby #6452, T-34/76 No.112 Factory "Krasnoe Sormovo" Early Production)を多少工作。
STZのほうは、なにしろキット(cyber-hobby #6388)それ自体がとんでもないトラップの塊だったが、クラスナエ・ソルモヴォのほうはキットとしてはそれなりにマトモ。
ただし、細かく見ていくと多少気になるところもあり、また、増加装甲付きに改修したいということもあって、ちまちまといじっている。
●車体前面の工作。
キットに含まれる車体前面装甲板は、どうやら42/43年型用に起こされたパーツを元にしているらしく、かなり分厚い。また、以前に書いたように、操縦手用ハッチの位置が外側にずれている。
これはあまり好ましくないので、結局、スターリングラード・トラクター工場製車輌の時と同じように、前面装甲板を1mmプラバンで作り直した。
普通なら、ハッチヒンジ部分のみを削り取って新造の前面装甲に貼り付けるところだが、最終的に表面はほとんど増加装甲で隠れてしまうので、ヒンジ周辺ごと元パーツを切り抜いて接ぎ合わせた(もっともどっちが楽かは微妙なところ)。ちなみに、STZのほうは最初からヒンジ部分が別パーツだったので楽ができた。車体機銃用のバルジは未接着で仮置きしてあるだけ。
右写真は、新造の前面装甲に、元の装甲板パーツ(の残骸)を重ね合わせてみたもの。操縦手ハッチ位置が内側に移動しているのが判ると思う。
側面装甲板と前面装甲板は組接ぎになっていて、キットは前面装甲板側のパーツへのモールドだけでこれを表現しているが、折角なので実際に組接ぎすることにして、車体側面装甲板前端上部を延長した。
スターリングラード・トラクター工場製の1941年戦時簡易型(1942年生産型)の場合も同様に組接ぎになっているが、クラスナエ・ソルモヴォの場合は組接ぎのバランスが半々に近いのに対して、スターリングラード・トラクター工場製の場合は上側〈側面板側)が短く、下側(前面板側)が長い。
●もともとの車体前面板パーツが分厚いのに合わせて、車体前端の半円断面パーツも、1941年型キットおよびSTZ1941、STZ1942に含まれているものよりだいぶ径が大きく、幅がある。前面板を作り替えたので、こちらも削るなり作り替えるなりする必要がある。
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