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スターリングラード・トラクター工場(15)

週末模型親父さんのところのAFV模型のネットコンペ、「SUMICON 2016」の参加作、cyber-hobbyの「T-34/76 STZ Mod.1942」の製作記。今回は比較的小ネタ。

F1015775 F1015779 ●ようやく車体上下を合体。

車体前端部や、車体前面と下部側面板の組接ぎ表現、溶接痕工作などを行う。

また、右側のみ前部フェンダーを取り付けた(不要パーツから調達)。それなりに厚みのあるパーツであることを逆手にとって、削ってダメージ表現を付加した。側部フェンダーはキットのように綺麗に一直線のまま、というのはまず有り得ないので、無理にねじって若干の波打ち表現を加えた。

F1015781 F1015782 ●車体上下の接着に先立って、側部ラジエーターグリル奥のツツヌケ防止工作。どのみちグリルを付けると見えなくなるので奥のフラップなどは工作しなかったが、念のため燃料注入口?フタだけは付けた。

おそらく、後ろから2番目が常用する燃料注入口で、カバー上の小パネルと位置が重なるはずだと思うのだが、工作が適当なのでずれてしまった。まあいいよね。見えないし。

先日工作したメッシュグリル下ともども、タミヤアクリルのオリーブドラブで塗ってから取り付け。グリルを付けてみたら、案の定まったく中は見えなかった。

●さて、操縦手ハッチもそろそろ付けておくか、と思ったら、ここでトラップ発動。

ペリスコープ用の穴が小さくて、ペリスコープの透明パーツが入らない。開口部をちょっと大きくしてペリスコープをはめ込んだら、今度はペリスコープカバーが干渉して閉まらない(どうせ開けるからいい、と誤魔化すこともできなくはないが)。

改めてディテールをチェックすると(もっと前にしておけって感じ)、ペリスコープ取り付け部が前(下)過ぎること、ペリスコープカバーがやや小さいことが原因のようだ。

F1014991 F1014989 F1015770 F1015767 F1015785 F1015784

 

以前の製作記事と重なるが、

(1).キットの元パーツ。
(2).表面を接着剤で荒らしてテクスチャー付加。ここまでが今回の工作の前段階。

(3).ペリスコープ取り付け位置を上方に移動。実際はもっと上の立ち上がり部にめり込んでいる感じかも。
(4).形状修正をしたペリスコープカバーを合わせてみたところ。やや大きめに、形状もやや丸みを持たせて、あまり整い過ぎないような感じに。
(5).ペリスコープカバーを開いて取り付け。カバーにも鋳造表現付加。
(6).下から覗いたところ。左右端にカバー作動用のロッド。ペリスコープ本体はまだ取り付けていない。

わざわざ形状修正したが、カバーは逆に、やや大きすぎたかも。むしろ、カバーがはまる窪みを、上方にやや狭めたほうがよかったかもしれない。

もちろん、最初からペリスコープ本体を付けようと思ったりせず、カバーを閉じて接着してしまい知らんぷりをする、という方法もある。

F1015773b ●ドライバーズハッチといえば、以前、「ハラT」青木氏にこんなパーツを貰っている。もともとカバーがはまる窪みも、ペリスコープもなかったドラゴンT-34-85用の代替パーツで、青木氏特製のもの。なお、こちらのパーツではペリスコープ位置は上記の修整よりもっと奥まっている。

今回はせっかく透明部品でペリスコープが付いているのでそれを使おうと思ったこと(私の場合、結局後から面倒くさくなって塗り潰しかねないが)、キットのパーツにせっかく鋳造表現を施したので無駄にしたくなかったことの2点からずるずると追加工作したが、最初から判っていれば、こちらのパーツを使ったかも。

ただし、パーツ表面はなめらかで整っているので、今回の工作に使用する場合には、溶きパテを塗りたくるなどして鋳造表現を付加する必要がある。なお、このハッチには時期や工場によって作りに差があり、STZ1942の場合は荒々しい表面のものが多いというだけで、実物でもそれなりにシュッとした出来のものはあるので、このパーツがディテール不足というわけではない。

●この「ドライバーズハッチのパーツにペリスコープがうまくフィットしない」問題は、STZ1942キットのみの問題ではなく、おそらく、ドラゴンの新型ハッチのT-34-76シリーズ共通のもの。

青木氏によるアーマー・モデリング誌上の不定期連載「ハラショー! T-34」でも、ナット砲塔型の記事内で指摘済みである可能性があるが(どうですかね?>青木氏)、そもそも当該号を持っているか不明、持っていたとしても所在が判らないので確認できず。先達の知恵を活かせないヤツ!

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