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クラスナエ・ソルモヴォ工場

F1015536 ●ばかなっ……。T-34が2輌だとっ!?

●パーツの融通だの何だので別のT-34キットの箱も開けたり閉めたりしているうち、ついもう1輌、手をつけてしまった。右写真はSUMICON掲示板用に撮ったものなので、スターリングラード・トラクター工場製が主役で写っているが、向こう側に半分切れているのが新たに着手したほう。

STZ1942と同じく、cyber-hobby白箱で、キット名称は「T-34/76 No.112 Factory "Krasnoe Sormovo" Early Production」。

F1014647 T-34生産工場としてはスターリングラード・トラクター工場に続き、3番目に加わったクラスナエ・ソルモヴォ工場の最初期の仕様のもの。同工場は「ピロシキ」砲塔搭載型のT-34(いわゆる1941年戦時簡易型)を最も後まで作っていた工場で、そのピロシキ砲塔の最後期型も、cyber-hobbyの緑箱やAFVクラブから発売されている。

そちらのタイプは、どうも若干増厚されているらしい鋳造砲塔を搭載、車体のあちこちにこれでもかと手すりを付けているのが特徴。ソ連軍下のポーランド軍やエストニア人部隊などに配属されていたり、1944年のヴィープリ戦に出ていたりという写真が有名で、そこから考えると、どうも「すでに新型が出ているにも関わらず作り続けている旧型」として、主に2線級部隊に配備されたのではないだろうかと想像している。

それはそれでなかなか設定的にも魅力的だが、話がずれた。

こちらのキットはクラスナエ・ソルモヴォ工場がT-34生産に加わった当初に作っていた仕様で、リアパネル中央の丸ハッチが小さく4つボルトの、(ディーゼルエンジン供給が間に合わず)ガソリンエンジンが搭載されたと言われる仕様と、ディーゼルに変わった直後のものとのコンパチ(その中間的仕様と合わせて「3in1」を謳っている)。さらにこの仕様には、レニングラードの第27工場で施されたといわれる、「増加装甲ベタベタ溶接型」もあって魅力的。

ちなみに、もともとは船舶工場であるらしい「クラスナエ・ソルモヴォ工場(赤いソルモヴォ工場)」のソルモヴォというのは、ソルモフさんとか何とかいう人の名前が由来なのかとボンヤリ思っていたのだが、単純にニジニ・ノヴゴロド市(当時はゴーリキー市)にソルモヴォという地域があるらしい。

F1015420●もともとSUMICON2016のお題変更時にも、どちらにしようか迷ったキットなのだが、例の「サスアーム抜け防止金具」のあれこれでシャーシを余計に加工した勢いで、こちらもいじり始めてしまった。現存車輌のwalkaroundから判断すると、クラスナエ・ソルモヴォ工場のピロシキ砲塔搭載型が最後までそうだったかどうかまでは判らないが、とりあえず、初期は丸断面のサスアームを使用していたようだ。

というわけで、サスアームは旧型だが抜け防止金具がついたSTZ1942用シャーシ(下)と、(この部分については)一般的な旧型仕様となっているクラスナエ・ソルモヴォ工場用のシャーシ(上)。

2つ持っているSTZ1942キットだが、これでキットに含まれる旧型サスアームは使い切ってしまったので、今後、1941年型などを作る場合にどうしようかちょっと悩む。

F1015532 ●砲塔は後期型と違い、ハリコフ工場製車体に搭載された鋳造砲塔と基本同一の仕様で、砲塔後面がボルト止めの別体になっているもの。

どういうわけか、砲塔上面に対してハッチのパーツが若干大き目(ハッチの大きさはSTZ1942とほぼ同じなので、むしろ上面の幅が狭いのか?)。ちょっと削り合わせる必要があるかもしれない。

●STZ1942のキットのように、車体上下が根本的に合わないとか、そんな致命的な欠陥はないキットだが(とりあえずこの段階までは)、不満点として、起動輪が通常の1941年型(ハリコフ工場製)と同一のパーツしか入っていない、ということが上げられる。

クラスナエ・ソルモヴォ工場製のT-34は、標準型の起動輪に似ているものの、外周が溝ではなくソリッドな感じになっているタイプを使用している(有名なT-34-57「20号車」もこのタイプの起動輪なので、クラスナエ・ソルモヴォ工場生産車専用、というわけではなさそうだ)。

F1015528 F1015538 というわけで、このタイプの起動輪をなんとか作らなければならないのだが、とりあえず一つ、標準型起動輪のリム部を削り落とし(右)、ドーナツ型に切り抜いたプラバンで新たに外周を作ってみた。

間のローラーは一部リムに掛かるので、一度全部削り落とし。最終的にランナーの輪切りで再生している。リム部のプラバンは厚いものだと綺麗に切り抜くのが大変なので、0.5mm板2枚、0.3mm板1枚を重ねている。もちろん、それだけの数を切り抜くのも、それはそれで面倒。ホイール本体とリムの間には破線状に溶接痕があるので細い伸ばしランナーで再現した。

なお、履帯は買い置きがたまたますぐ見つかったAFVクラブの初期550mm幅履帯の可動式を使う予定なのだが、この履帯はセンターガイドが厚めでそのままでは起動輪の間に入らないため、0.3mmプラバンでスペーサーを噛ませて起動輪幅を広げた。

とりあえずこうして1個作ったものの、妙に手間が掛かった割に出来上がりもいまひとつな気がする。もうちょっと省力化できないものか考え中。

●もちろん2輌並行して作ってSUMICON締め切りに間に合わなかった、などということになると情けないので、いざとなったらこちらはペンディングにしてSTZに集中の予定。

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