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クラスナエ・ソルモヴォ工場(2)

●スターリングラード・トラクター工場製のついでにちまちま製作しているクラスナエ・ソルモヴォ工場製T-34の地味な進捗状況報告。

●防盾を組み立てた。

Tent3402

cyber-hobby #6452、“T-34/76 No.112 Factory "Krasnoe Sormovo" Early Production”(クラスナエ・ソルモヴォ工場製T-34初期型)の防盾周りは、防盾自体にパーツ番号H9、駐退機カバー左右がP7、P8、駐退機カバー前面がH8というパーツ構成。駐退機カバー左右のみ、新規に起こしたパーツに差し替えになっている。

形状としては駐退機カバーの左右下辺に丸みのある、1941年型では一般的なものなのだが、側面に付けられた板状パーツが前後に極端に短い、クラスナエ・ソルモヴォ工場製に独特の仕様を再現している。

F1015624 F1015621

クラスナエ・ソルモヴォ仕様に限らず、駐退機カバーの左右下辺に丸みのあるタイプの場合は、最上部と、下面中ほどに溶接ラインがある。下面の溶接ラインはど真ん中ではなく、砲身の真下あたり? やや中心からはずれている感じ。しかし、パーツの接合部ではずれすぎな感じもしたので、継ぎ目よりやや中央寄りに付けた。

防盾と駐退機カバーの溶接痕は防盾側にモールドがある。STZ1942キットよりは溶接痕らしいモールドなのだが、駐退機カバーとの間に隙間ができるので、全部削り取って入れ直した。

また、防盾の下辺は板厚がそのままになったパーツ形状なのだが、それだと主砲の俯角がほとんど取れなくなる。実物写真を参考に、断面形状がくさび状になるよう裏側から削り込んだ。

なお、ちょっと前に作ったスターリングラード・バリカディ工場製防盾はこんな感じ

……と、ここまで作って改めて資料を見直して、実はクラスナエ・ソルモヴォ工場製初期のガソリン・エンジン搭載車の場合、駐退機カバー側面の板は、むしろ標準仕様の長いほうが一般的だったのではないか(むしろ短い仕様のものはあったのか?)という疑いが浮上。もう一度資料をひっくり返して、場合によっては作り直し。ふんがー。

●クラスナエ・ソルモヴォ工場製ガソリン・エンジン搭載車といえば、第27工場で増加装甲が施された仕様が有名。これについては、以前、タミヤ・ベースで作りかけたことがある。もうかれこれ20年ほども前のことで、以下の状態まで作って放置。ストック棚のどこか奥底で箱詰めになっているはず。

1121 1122

今回の製作はそのリベンジ的な意味もあり、この仕様で作るつもり。

なお、この甲冑魚のような増加装甲付きT-34は、AFVクラブ系列のディン・ハオからキットが出ているが、あちらは同じクラスナエ・ソルモヴォ工場製でも後期の車体をベースにしていて、実在したのかどうかわからないヌエ的仕様になっている。

いずれドラゴン/サイバーからそのものズバリのキットが出ないとも限らないが、ぜひその前に作ってしまおうというのが、STZと並行で作り始めてしまった理由のひとつ。

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