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タデ食う虫も

●週末は静岡ホビーショー一般公開日/モデラーズクラブ合同展だった。静岡静岡と人馬は進む。静岡居よいか住みよいか。いや知らんけどな。

とはいえ、私自身はもう10年以上不参加。昨年あたりは「行きたいな、行きたいな」と思いつつもあれこれ都合が付かず行けず終いだったが、今年ははなから諦めていて、そもそも先週初めごろに「あっそうか、週末はホビーショーなのか」とようやく思い出すくらいのボケぶりだった。

合同展が始まって数回目あたりからずっと、最初はMGSで、その後はnifty-serve模型フォーラム(Fも)で参加してきて、もう「春はあけぼの」くらいに定番の年中行事になっていたのだが、その後あれこれあって、すっかりご無沙汰になってしまった。

長らく完成品がら遠ざかっていたこともあるが、nifty-serve模型フォーラム自体消滅してしまったこと(もっとも、同窓会的な集まりは今でも合同展に参加しているらしい)、盟友たまんちん氏が関西に引っ越してしまったことなどもご無沙汰になってしまった背景にある。それ以前に泊りがけでいく暇と金が足りないのが主因だけれど。

しばらく前に、旧友に「本当に行く気になっていないだけで、行けないんじゃなくて行かないだけだ(大意)」と、なんだかやたらビシッと批判されて、確かにその通りなのかもしれないけれど、逆に「いや、そこまで一大決意のもとに行かにゃいかんものなのか?」と鼻白んだ気分になった。それでもまあ、できれば来年あたりは行きたいもんだ(と毎年思っている気がする)。

●一昔前なら、ホビーショーでどんな新製品の発表があるんだ!?とワクワクしたものだが、最近は日本メーカーの低調もあって、新製品発表の場ということではニュルンベルクに比べて静岡はイマイチな感じ。

タミヤのM10自走砲はなかなかの有名車輌だが、ホビーショー前にもうニュースになっていたし、個人的に、それでディテールはどうなんだ!?と浮足立つほどの知識もない。miniartのSU-122は見本の展示があったらしい。ネット上で見る写真では、燃料タンクがリブ付きかどうか確認できないが、どうだったのだろうか(いや、そもそもSU系列の燃料タンクが全部リブ付きだったかどうかというのも確信が持てないが)。

F1014607 ●散歩していて、道端に比較的よく見かける虫に、右のようなヤツがいる。

クワゴマダラヒトリ、という蛾の幼虫で、最大で5cmくらい。「まさにこれこそがケムシ!」という典型的な姿だが、毒は持っていない(もちろん、好んで触りたくはないが)。

さて、「蓼食う虫も好き好き」というのは、人の好みは千差万別、悪食なヤツもいるとか、転じて、R-1軽戦車みたいなくそマイナーな戦車にもちょっとはファンがいるものだとか(ピンポイントな例示)いった慣用句。一方で、この句の成立には、草食の昆虫(特にイモムシ・ケムシ)は、きっちりと食草・食樹が決まっていることが背景にあるわけだが、どういうわけだか、このクワゴマダラヒトリは、やたらにいろいろな葉っぱの上にいる。

蛾やその幼虫の同定によくお世話になっている「みんなで作る日本蛾類図鑑」のクワゴマダラヒトリの項を見ると、

【幼虫食餌植物】 ブナ科クリ属:クリ、ブナ科コナラ属:コナラ、ヤナギ科:ヤナギ、ユキノシタ科:ウツギ、スイカズラ科:サンゴジュ、ガマズミ、クワ科:クワ(※KD)、マメ科:エンドウ(※ZN)

と書かれている(カッコ内の注の意味はよく判らない)。例えばアゲハ(ナミアゲハ他多くのアゲハ各種)ならミカン科、ヤマトシジミならカタバミなどなど、特定の植物(あるいは特定の科の植物)しか食べないというのが普通のムシなのに、この節操の無さは一体何なのだろう。しかも、実際の食餌植物はおそらく上記に収まらない。上の写真の葉っぱはタデ科のイタドリで、木の下に生えていたわけではなく単に道端に生えていたものなので、たまたまイタドリの葉の上に落ちてきたわけではなく、これを食べて生きているのだと思う。

(ちなみに「蓼食う虫も好き好き」は、薬味に使うヤナギタデの葉が辛いことに由来するが、実際にはタデ科は割と多種の虫に好まれる植物で、道端のイタドリ、ギシギシ、スイバあたりは虫食いだらけになっていることも多い。)

それにしても、なぜ(ほとんどの)昆虫はそれぞれ特定の種類の植物しか食べないのだろう。チョウのメスは産卵時に食餌植物を間違えないよう、前脚で「味見」をする仕組みを持っているそうだが(参考資料)、幼虫がもっと幅広く食べることができるなら、そのシステムももっと大雑把でいはず。食餌植物が違うことによって棲み分けができる、という理屈もわからなくはないが、それでも、特定の植物しか食べられないよりもクワゴマダラヒトリのように何でもモリモリ食べてしまえるほうが、よほど種の生き残りには有利なような気がする。

もちろん、それを言うなら雑食の生き物のほうが自然界では少数派なのだが。神様ってのは世の母親のように「好き嫌いしないで食べなさい!」とは言わないタイプなんだろうなあ。

F1014634 ●と、そんなことを考えつつ、図書館から借りてきた本。

よく見たら、上記の「みんなで作る日本蛾類図鑑」編だった。もっとも、「みんなで作る日本蛾類図鑑」に比べ掲載種が絞られているので調べるとっかかりとしては手軽。また「みんなで作る日本蛾類図鑑」は(当然ながら)蛾しか出ていないのに対して、こちらはチョウもハバチも出ている。

ちなみに、両巻の巻頭に出ている、形態からの種類特定チャートは分岐が曖昧でほとんど使い物にならない、と思う。自分がよく知っている種類を念頭に置いて辿ってみたが、全然その種類に行きつけなかった。

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コメント

青木さんが少し細めになってるように見えたのですが、本人曰く、数百gの減量だとか。気のせいだったようです。

T-34はどうなっとるんや的な話もしたのですが、どこぞの車体下部と、なんやかやの上部とタミヤの砲塔を合わせてJS-2を作るとか作らないとかおっしゃってました。ふむん。

投稿: はほ/~ | 2016年5月17日 (火) 20時56分

>>数百gの減量

私自身も決して痩せているとは言えない(というかもうちょっと痩せる必要がある)のは確かなんですが、青木先生の場合、10kg単位で痩せないとちょっとマズイんじゃないかと。
しかしまあ、少しでも痩せたのならよいことですな。

IS-2作成計画に関しては、昨年のAFVの会でも言っていたような。はよ作れと(←ここ数年、割と模型を作っているので強気な私)。

投稿: かば◎ | 2016年5月18日 (水) 18時28分

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