ハッチ大作戦
●「ハッチ大作戦」といえばジンギスカンの1979年のヒットで、「あっちは船橋であっちは浦賀さ」の空耳でも知られている。いや、私ゃ割と最近知ったけど。
あっちが船橋であっちが浦賀なんて言ってるってことは、東京湾の真ん中あたりにいるんですかね? 海ほたるとか。
●「ハッチ」つながりで。
暖かくなってハナバチの活動も活発になり、我が家の玄関先のラベンダーにも去年までと同様、盛んにミツバチがやってくる。以下、23日土曜日に我が家の前および散歩の途中で撮ったミツバチたち。
体色がだいぶオレンジなのでセイヨウミツバチなのではないかと思うのだが、確実なところは後翅の翅脈を見なければ判断できないし、たまたまクリアな写真が撮れたとしても、だいたい上に前翅が重なってしまっているのでよく判らない。「あっちは船橋であっちは浦賀」みたいにスッパリ行かないのがもどかしい。
ちなみにニホンミツバチの学名は Apis cerana japonica で、トウヨウミツバチ Apis cerana の亜種。セイヨウミツバチは Apis mellifera だが、一般に飼われているのはそのイタリア亜種 Apis mellifera ligustica (イタリアミツバチ)だそうだ。基本、セイヨウミツバチは野生ではなく「飼われているハチ」らしいが、このへんのどこで養蜂しているのだろう?(鎌倉の大町に一軒養蜂家さんがいるのは知っているが、そこはニホンミツバ チ専門だった気がする)
なお、写真3~5枚目は毎年見事に咲く(そして今年も見事に咲いた)大町・別願寺のフジ。
●ミツバチ以外にも大小のハナバチ盛んに活動中。“季節もん”(春~初夏限定)のコマルハナバチもよく見かけるようになってきた。
1枚目は近所のナニワイバラのコマルハナバチ。
2枚目も同所。この手の小型のハナバチは種名どころか、コハナバチ科なのかヒメハナバチ科なのか(一応、そのどちらかだろうとは思うのだが)も判らない。そのなかで判るのはウツギヒメハナバチ程度だが、それも一斉に咲くウツギに、これまた一斉に来るので判るに過ぎない。
3枚目は名越切通大町側のショカツサイで撮ったもの。ミツバチっぽいがちょっと丸っこくて猫背なのが違う。ヒゲナガハナバチのメスだと思うが、これまた、シロスジヒゲナガハナバチなのか、ニッポンヒゲナガハナバチなのか区別できない。
●土曜日の散歩の目標は、FBの鎌倉ニュースグループで最近教えてもらった、大仏ハイキングコースから分岐し、市役所通りの北側尾根を梶原口まで辿れるというコース。
旧都鎌倉を囲む尾根の道は、有名無名合わせてほとんど歩いたと思っていたが、まだまだこんなコースがあるのだった。
鎌倉駅前までは手っ取り早くバスで行ってしまおうと思ったが、緑が丘バス停まで行ってみると次のバスまでだいぶ間があり、しかもバス停に、まんだら堂やぐら群の公開がこの日からだとの張り紙があったので、予定を変更して名越切通に上がる(年に数度の公開のたびに行っているのに)。
結局、途中で虫の写真なども撮りつつ、だいぶ時間をかけて鎌倉にたどり着いた。この時点ですでにガラケーの充電が怪しくなったので、ドコモショップで充電しつつ、その間に丸七商店街のキッキリッキでピザ風に具を乗せたフォッカッチャで軽食。ガラケー預け中なので写真無し。
鎌倉駅あたりから大仏ハイキングコースに上がるにはいくつかの選択肢があるのだが、今回は、先日地図上で知った、今まで通ったことのない長谷大谷戸奥から。案内板なども立っているきちんとした上り口だった。途中で佐助稲荷からの道と合流して大仏ハイキングコースに至る。
目標のコースは、上記合流点のやや北から、西に分岐する。ちょうど大仏ハイキングコースが斜面に差し掛かって階段になっているところ(このコースには数カ所あるが)の上下両方に分岐があって、その先で合流する(下側の道はその前にもう一カ所行先不明の分岐がある)。
笹藪の中のちょっと狭い道などもあるが、基本、倒木などもなく藪こぎも必要ない、きちんとした道だった。途中、(大仏ハイキングコース側から行って)右側に降りていく分岐があるが、これは梶原の奥の「鎌倉グリーンハイツ」方面に抜けるのではないかと思う。
右は途中の道端で見つけた、紫の筋の入ったラグビーボールのようなつぼみを付けたつる草(ボケた写真で失礼)。以前、同じものを名越尾根道でも見かけ、その時は種類が判らずモヤモヤしていたのだが、今回ようやく正体が判明。ハンショウヅルという花で、園芸植物で割と有名なクレマチスの日本在来野生種だそうだ。学名も Clematis japonica (日本のクレマチス)。
しばらく行くと竹林に出る。広々としていて、どちらに進めばいいのか逆にちょっと迷う。鎌倉市の管理下にあり、タケノコ採集禁止の立て札があるが、そのすぐ脇にタケノコを掘ってその場で剥いた皮が散らばっていた。竹林を抜けると、車も通れるほどのちゃんとした道に出て、その向こうから子供の声なども響いてくる。一帯はもともと野村総研の土地で、道を左に行くとグラウンドがあるらしい。右へ行くと野村総研の大きな建物がそのまま残っている。
もともと野村総研の設立から間もなく建てられた本社ビルだったのだそうだが、2002年、同社移転の際に鎌倉市に建物ごと跡地が寄付された由。その後、中世遺物の博物館にするという計画があったもののうやむやになり、結局そのまま朽ちるに任せて今に至るという経緯らしい(比較的最近はゴミ焼却場に、という話もあったらしい)。
そんなわけで(先の竹林も含め)一帯は鎌倉市のもので、グラウンド等々公開されているのだが、建物は立入禁止。遠目には立派だが、近づくと「ザ・廃墟!」という感じ。見た目に反し、(近くにあるグラウンドが開放されていることもあって)子供の声なども響いて意外に賑やかなものの、さすがに夜には近寄りたくない雰囲気。
建物の脇を通り、その先から再び山道に入る。ここから先も数カ所分岐があるが、とりあえず、尾根を降りずに西へ西へを進めそうなコースを辿る。途中、ホウチャクソウの大群生などもあり。
そのまま梶原口の住宅地裏手に出る。急坂を下るとバス通りで、向かいはスーパーマーケット「グルメシティ」。特に野村総研跡地~梶原口間は道幅も広めのところが多く、起伏も少なく(最後、人の住む場所に出てからが急坂だが)、鎌倉のハイキングコースの中でもかなり歩きやすいところだと思った(一般にハイキングコースとして認知されていないが)。
●尾根道ハイキングそのものは比較的距離もあってよいのだが、むしろ梶原口に出てしまってからが、「ここからどこに行けばいいんだろう」的な。鎌倉、藤沢、大船の間といった感じの場所で、最寄りの湘南モノレールの駅(湘南深沢)までもちょっとある。
結局、常盤口方面に歩き、八雲神社の脇を越えて、火の見下から大仏切通に入る。八雲神社のちょっと手前、道路わきのコンクリートの法面に古井戸が埋まっていた。いわゆるトマソン。なんでこんなふうに残すかなあ、と思ったのだが、よく考えると、古井戸は不用意に塞いではいけないとか何とか聞いたことがあるので、そのためかも。
大町の別願寺のフジも見事だったが、大仏切通出口のフジもかなりのもの。
大仏切通からそのまま大仏ハイキングコースに入り、そのまま、数時間前に歩いた箇所も再び(しかも同方向に)通って、源氏山公園まで。銭洗弁天に降りる。久々に歩き過ぎるほど歩いた。
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