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エアフィックス 1:48 アルビオンAM463燃料補給車

F1011471 ●すでに一昨年末に、2015年の新製品として予告されていながらなかなか入荷しなかった、エアフィックス48の新製品、アルビオン燃料補給車だが、昨日、横浜のVOLKSに行ったら入荷していた。

第二次大戦中の英空軍用の燃料補給車なので、地上車輌とはいえかなり空物寄りの模型で、私自身は空物も作るとはいっても48の純粋蛇の目の機体はたぶん一生作りそうにないのだが、「クラシカルな格好+特殊用途のはたらくくるま」というアイテムの妙に、手もなく引っかかって購入してしまった。そんなわけでちょっとだけレビュー。

●キット名称は「ALBION 3-POINT FUELLER」で、背中のタンク上に、3本の長いブームとホースを備えており、3機相手に同時に給油ができる、という車両であるらしい。なんとなくイギリス車輌となると、どこかにものすごくマニアックな資料とかが存在していそうな気がするのだが、少なくとも私の手元にはない。

車種形式名はアルビオンAM463だが、この型番は燃料補給車固有のものではなく、ベースとなったトラック車体のもののようだ。アルビオンはもともとスコットランドの自動車メーカーで、ラジエータグリル上の日の出のマークが同社の紋章。第二次大戦後、レイランドに吸収されたらしい。アルビオンという名はブリテン島の古称・雅称だから、日本風に言えば「大和自動車」とか「瑞穂自動車」とかいった感じだろうか。

説明書の解説によると、1930年代に試験・採用され、開戦時には400輌以上が本国や大陸派遣軍、そのほか外地のRAF基地で働いており、1940年のフランス戦では多数がダンケルクで置き去りにされたらしい。付属のデカール(登録番号、RMC2112)も1940年のものとあるが、これは大陸派遣軍のものなのか、本国基地のものなのか、私にはよくわからない。

というわけで、大戦中盤以降にも生き残って使われた車体はあるのかもしれないが、飛行機と並べるならば、大戦初期のハリケーンやスピットの初期型や、グラディエーターなどが似つかわしい、ということになる。実際にウェブ上で写真を漁ってみても、一緒に写っている相手はそんな感じだ。

●パーツ枝は透明部品を合わせて5枚。小さな車両の小さなキットにしては、なかなかギッシリ感がある。

F1013835 F1013834 F1013833 F1011496 F1011495

デカールは1枚で、塗装・マーキング例1種にしか対応していない。前記のように、1940年とは書いてあるが、どこの基地の車輌なのかは不明なのはちょっと不親切な気がする。迷彩からみてアフリカや中東ではなさそうだ、くらいのことしかわからない。

組立説明図は、一つ前のステップで組み付けられたパーツが赤で示されていて、手順がそれなりにわかりやすいようになっている。

F1011494 F1011493

ラダー形のシャーシフレーム長はキットで11センチ強なので、なかなかかわいいキットなのだが、上記のようにパーツ数はそこそこ多く、後部ドア内部の燃料バルブ操作部も再現され、メーターもデカールが用意されている。ただし、実車写真を見ると、後部左側ドア内側には大きな操作説明が貼ってあるようなのだが、モールドはあってもデカールはない。残念。

背中の3本のブームに取り付ける垂れ下がったホースは、気の利かないキットだと3本とも同じ形にパーツ化されてしまったりしそうだが、このキットでは微妙に形に差をつけてある。ただし、実車写真や箱絵で見ると、ブーム先端のラッパ状になった部分からホースが直接出ているのに対して、キットでは何か特別な接続部を介する表現になっている。ネット上で探せる実車写真は大して多くはないが、とりあえずその中にこのような形状のものは確認できず、修正したい感じ。

なお、ブーム根元の短い接続ホースは3種の形状のパーツが用意されており、3本とも車両の天井に行儀よく収納した状態、左右のブームを直角に振った状態、中途半端に広げた状態とを選ぶことができる。ただし、ホースまで伸ばしている状態には対応していない。

F1013837 タイヤは一発抜きで、段差でトレッドパターンを表現する、タミヤ35のシムカなどと似た処理。ちょっと幅が広い気もするのだが、手元に詳しい資料があるわけでもなく、はっきりしたことは言えない。

前輪ステアリングは可動ではないが、とりあえず、向きは選んで接着できるようになっている。

前輪フェンダーは、裏側がぼってり膨らんでいて、真横から見ると、場合によってはその「ぼってり感」が目に付いてしまうかも、裏側からちょっとさらうくらいの追加工作はしたい気がする。

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コメント

アルビオンAM463に釣られて、ヴァンダーヴィーンの「世界の軍用自動車」を眺めてみました。
確かにAM463のシャシーはさまざまなタイプ、救急車やトラクターやバンなどに使用され合計1900台が軍に納入されたそうです。4気筒、65.5馬力のエンジンを搭載して、最初は1934年に救急車タイプが登場しています。
AMという型式は、RAF(英国空軍)所属を表しています。
この燃料補給車ですが、意外にも容量は小さくヴァンダーヴィーン本では1600リッターという記載があります。

投稿: シェル | 2016年3月24日 (木) 22時02分

あっ。シェルさん、どうもお久しぶりです。

ドイツのソフトスキンだけではなく、イギリス車輌も守備範囲でしたか。

確かにこのアルビオン燃料補給車は車輌そのものも小ぶりなので、「3機同時に補給できる」といっても、それだけ燃料積めるのか?……と私も思っていたんですが。

調べてみると、スピットファイアMk.Iの燃料タンク容量は400リットル弱だそうです。
一応、それなら3機一緒でも大丈夫ですね。
もっとも、3機同時に給油したら、1度の給油でほぼ空っぽ、という考え方もできますが。

エアフィックスからは、新製品として、72で米第8爆撃軍団用の燃料補給車+支援車輌セットが出るそうですが、さすがにそちらの補給車は巨大です。

http://www.mr-hobby.com/itemDetail.php?iId=129

投稿: かば◎ | 2016年3月24日 (木) 23時27分

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