Spanish Panzer I (16)
●すでに工作的には一段落ついたと思っていた、ブレダ20mm搭載のI号戦車A型(この車両を何と呼んでいいのかいつもちょっと悩む)だが、セータ☆氏から、
「ミシリン(Axis)に、スパニッシュ・ブレダI号の、防盾周りのクリアな写真が」
という驚愕情報が(セータ☆さん、どうも有難うございます)。
というわけで問題の写真はコレ(そのうちリンクが切れるかもしれないが)。
うぎゃーー。なんじゃこりゃー!
●ちなみにこの写真は、David Doyle著、「German Panzer I -- A Visual History of the German Army’s WWII Early Light Tank」(Ampersand Group刊)という新刊に掲載されているものらしい。出版元の案内ページはこちら。
それにしても、80年も経って、出てくるもんは出てくるもんなんですなあ……。
●というわけで、以前、「工作終了」とした段階の防盾周りの形状は以下のような感じ(再掲)なのだが……。
一応、少ない写真資料から作ったにしては「大外れはしていなかった」と言っていいのではないかと思うが(自画自賛)、それでも新たに発掘された写真と比べると、いくつも差異が見つかる。
- 防盾周りは四周にフランジがあるように工作したが、実際には上側にしかなかった。またそのフランジも、外部防盾からつながっているというより、L字材をくっつけたような感じにも見える。
- 上側フランジは作例よりも幅が狭く、砲塔上面エッジに達していない。
- 防盾取り付けボルトは上辺が4つ(一応数は合っていた)、下辺が5つ。下辺は砲塔前面に直接ボルト頭があるようで、幅もほぼ前面一杯。
- 砲耳軸(軸カバー?)の突起はもう少し小さかった。
- 砲基部の形状が微妙に違う。逆さ盾形のベース(左右対称なら4カ所にボルト)に、小判型の凸部。さらにその表面にも微妙なディテールがあるようだ。
- 砲の直上に照準口(たぶん)が開いているのは合っていたが、断面形状が四角い。
- その左右、非対称にネジ頭。
- 砲身中央に付いている小防盾の下辺が平らに処理されている。ただし、ここも丸いように見える写真もあり、個体差があるかもしれない。
ちなみに砲身の上の箱状のものは、私の工作したものはおそらくカバーのかかった状態で、カバー無しに見える新たな写真のものとは大きさその他に差があって問題はない(はず)。
●これがもう塗装も終えてしまったなら、「いや、まあ、ギリギリでこの新しい写真が出てくる前に作ったんでねえ。はっはっは」で済ましてしまうところだが、幸か不幸か塗装前。
まあ、塗装後に出てきたとしたら「なんでもうちょっと早く出てこなかった!」と悔しがったと思うので、幸か不幸かと言えば「幸」なんだけれど。
というわけで、この新情報をいち早く反映すべく、再工作に取り掛かることにした。
可動部などもなく、割とがっちり接着してしまったので、もしかしたら砲塔前面をざっくり切り刻む必要も出てくるかと思ったのだが、意外なことに、それほど損傷させずに防盾部をはがすことができた。
もちろん、「K-CON(軽戦車コンペ)」の最中なので、ビッカース水陸両用戦車の完成が第一目標なのだが、それと並行してこちらもこつこつ作業したい。
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