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2016年1月

windows 10

●新パソコンを使い始めてほぼ1か月。そろそろ感想……というか、多少の文句も書いていいような気がするので並べてみる。

なお、これらの不満点や怪しげな点は、すべてwindows 10に起因するものとは限らず、マシンスペックが至らないとか、私がインストールした各種アプリが何やら干渉しあっておかしな具合になっているとか、いろいろありそうだ。

▼もちろん自分で設定できるのだろうが、放っておくと割と短時間でスリープ状態になり、マウスを動かしても再立ち上げにはならず、エンターキーを押し、初期壁紙画面からさらにエンターキーを入れて、パスワード入力からやり直す必要がある。

それはそれで構わないのだが、初期壁紙画面の右肩に常に「気に入りましたか?」というボタンがあるのがウザイ。壁紙好感度の調査対象にくらい、頼まれたらなってやってもいいが、有無を言わさず聞いてくるのがイヤ。

ついでに言えば、使い始めて数日で、「indows10を親しい人に勧めたいと思いますか」とか何とか訊ねてきたのもムッとした。そんなん使って何日かで判るはずがあるか。っていうより、その時点で人に勧めたくないわ。

もいっこついでに言うと、標準のアシストアプリ、cortana(使ってないけど)の「ジョークも言えますよ?」というセリフもドヤ顔で言われている感じがしてイヤ。試してみてアメリカン・ジョークを言われても困るし。

▼以前にも書いたが、常用していたソフトのいくつかがwidows10に対応しておらず使えなくなってしまった。特に画像ローダーのsusieが使えなくなったのが地味に困る。

もちろん、エクスプローラーの窓ですでに画像をサムネイル表示させられるし、windows10お仕着せの「フォト」で順繰りに表示させることも、自動でスライドショーもできるのだが、それらの機能が、それぞれイマイチだったりする。

最も不満だし不思議なのは、フォルダ内の画像ファイルを順送りで見て行こうとすると、時々、表示をスキップしてしまうこと。例えばフォルダ内にA、B、C、Dという画像ファイルがあったとして、それを矢印キー(←、→)で順番に見ていく際、A、B、Dしか表示されないことがある。Cのデータが破損しているとかではなく、個別にCをクリックするればちゃんと表示されるし、Cを表示させた状態で「→」や「←」を押せば、ちゃんとDやBに移動する。謎。

また、zipファイルに関しては「フォト」も解凍せずに中の画像を見られるのだが、「susie」では解凍後のフォルダ同様順送りして見られたのが、「フォト」では1枚ずつ開いて見るしかないというのも不便。

▼windoiws10自体の問題なのか、ソフトウェア同士の干渉で不具合が出ているのか判らないが、アクティブウィンドウが勝手に切り替わる。

例えば今はfirefoxでココログの記事編集画面を開いて文章を書きこんでいるわけだが、これが、同時に開いて裏に置いてあったエディタのウィンドウに切り替わってしまったりする。もちろん、今のところは短時間に何度も何度も繰り返し起きて作業に差し障りが出てくる、というほどではなく、その都度、またアクティブウィンドウを指定し直せばいいのだが、原因不明でちょっと不気味。

(追記:よく見ると、アクティブウィンドウが切り替わっているのではなく、その時点でいじっていたウィンドウはアクティブなまま、ノンアクティブな他のウィンドウが勝手に前面に表示される、というのが正確な現象だった)

▼ウィンドウの上部バーを掴んで移動しようとすると、頻繁にウィンドウが最大化されてしまう。

もちろん、最大化ボタン周辺をいじってミスクリックしているわけではない。ボタン以外にも、バーをダブルクリックしてしまうと最大化されてしまうことが判明したのだが、どうも、ウィンドウを掴んで動かす際、何かのはずみでダブルクリックと認識されてしまうようだ。

要するに、「ダブルクリックで最大化」の設定が変更できれば解決できそうだが……ええと、どこをどうしたらいいんだ。

▼しばしば、アプリケーションが「応答なし」に陥る。そんなに処理に負荷が掛かるようなことはしていないと思うのだが、もしかしたら、それだけOS自体が重いということなのだろうか。

幸い、PC自体がハングしてしまうということはなく、使っている個別のソフトウェアだけなので、手っ取り早くウィンドウを閉めて終了させることもできる。また、のんびり構えて待っていれば、そのうち復活することが多い。……が、やはりあまり快適ではない。

▼通信が途絶する。モデムやハブの異常ではなく(LEDの表示に異常はなく、電源の入れ直しなどでも解決しなかったりするので)、PC内部の問題であるらしい。

しばらく待って自然に解決するのを待つしかないようで、結構不快。McAfeeのせいじゃねぇかなあ、などと若干疑ったりもしているのだが、濡れ衣かも。

▼新パソコンを入れるよりもちょっと早く新ディスプレイを購入していて、どうも本体を切り替える以前からそうだったような気もするので、となると、windows10に起因する問題ではなくディスプレイ自体の問題なのだが……。

常にというわけではないのだが、ウィンドウの表示の中身をスクロールする際、あるいはいろいろ要素が詰まったウェブページをブラウザで表示させる時(なのだと思うのだが)、ディスプレイからまるで効果音のように、ズリズリと小さな音がする。かすかな音なので、最初は気付かなかった。「本体を切り替える以前からそうだったような気もする」とあやふやなのもそのため。

▼ちょっと前に見たウェブサイトの画像だか動画だかがキャッシュに残っていないかしらん、と思って、ブラウザの一時ファイルをチェックしようと思ったのだが、どこにあるのか結局見つけられなかった。

――などなど。

とりあえず、新パソコンに交代して以来、普通に仕事その他の作業はこなせているのだが、なんだか全体的にちくちく不満がある。もちろん、単純に「慣れていないから」というせいもあるのだろうが、なんというか、「もう高機能化しなくていいから、ずっと使えるXPが欲しいよ」と思うのは私だけではない気がする。

●AFV模型の新製品ネタでいくつか。

ブロンコのIII号戦車A型(Pz.Kpfw.III ausf.A)が出たようで、これで、戦車型各型は、すべてインジェクションキットで揃ったことになる。ぢぢい臭くて申し訳ないが、空恐ろしい世の中だなあ。

ほとんど試作車に毛が生えたような初期のIII号戦車(A~D型)にはちょっと惹かれるものがあって、MiniartのC型も手に入れたのだが、なにしろ生産数も多くなく、写真資料も限られるので、エンジンデッキ周りのディテールなど、出た後で「えっ、ここ違うぢゃん」なところがあれこれあるようだ。

ブロンコのA型もその辺どうなのか気になるところだが、web上でレビューなど見ると、それ以前に、キットとして、「うーん、これはどうなんだろう」なところがいくつか見られる。転輪にには、(実車における)ゴムリム成型時の型の合わせ目由来と思われる段差が表現されているのだが、どうもやりすぎな感じ。

Pz3spring それ以上に、サスペンションのコイルスプリングを、AFVクラブふうにスライド型で一発抜きしていて、それはそれでいいのだが、上下端とも、右図左側のように、そのままの螺旋の断ち切り。しかし実際には右側のように上下端は巻きを強くして平らに成形してある。製作記事など見ると、キットのままだと車体とサスアームの間でスプリングがガタガタになってしまうようだ(例えばTRACK-LINKのこの記事)。単純にパーツを削るとおそらく長さが不足する。結局は、アルミ線か何かで自分で巻くなどしないといけないようだ。10個も! 面倒くせえ!

それにしても、模型で見るだけで、ストロークが短くダメダメな感じがするサスペンションで、そのこと自体はポンコツメカ好きの私としては大いに惹かれるところなので惜しい。……まあ、おとなしくMiniartのC型を作ろう(いつ?)。

●そのMiniart、今年のカタログを出していて、同社のカタログはサイトからPDFでダウンロードできる。

ちなみに今年、同社は15周年だそうだ。セバストポリからの移転からも復活してまた順調に新製品を出すようになったのは喜ばしい。その新製品も、既発表のSU-122の先行量産型に加えて、初期型と後期型、さらにSU-85も。もちろん、同社のT-34系列車体の出来自体がどうなのかが大いに気になるところではあるのだけれど。

エンジンセットや、二分割履帯の別売も出るそうだ。二分割履帯、ANVILのパチハメ式のものがもう1セット、ストックがあるんだよなー。

そしてT-44が2種って……。空恐ろしい世の中だなあ(再)。

III号戦車シリーズは、突撃砲Oシリーズ、それから指揮戦車D1型も出る由。それはそれとして、カタログのイラストの指揮戦車D1型の砲塔が戦車型より前進していないように見えるのがとても気になる。中身までそうじゃないよな……。

また、B型の戦車兵入りスペシャルセットというのも予告されていて、そこでエンジンデッキの改修などが入っていたりしないか、それまた気になる。

フィギュアは作らないが、フィンランド戦車兵セットというのも素敵だ。ICMのフィンランドスキー兵も、トナカイ入りで作らなくても欲しい感じだったけれど。

●基本、現用車両には手を出さないようにしているのだが、トラペからT-54/55の足回りを利用した重砲牽引車AT-Tと、その派生車輌BTM-3が出るそうだ。BTM-3というのは日本語に訳すと「高速塹壕掘削車」という車両で、ツメ付きの水車みたいな掘削機でゴンゴン塹壕を掘っていくオソロ面白い車輌。こういう力技な土木車輌は妙に惹かれる。いやまあ、たぶん買わないと思うけど。


掘削機は車両の進行と逆に回転するので、車両を地面に押し付ける向きに力が働く。そのため、作業中は車体後部がかなり沈み込むのがこの動画で判る。

ちなみに、同じくAT-Tの派生車輌でMDK-2Mというのがあって、これはBTM-3と違って車体の前後軸とは直交する格好で掘削機が付いている。除雪作業でもするのかと思ったら、こちらは戦車壕を掘るものだそうだ。

●そうこうしているうちに、ニュルンベルク・トイフェアの情報も流れてきた。いつも通り、Prime Portalで写真レポートが流れているが、以前から噂があった、タミヤのAMX-13が登場。総じて、「うわあっ、こんなのが!」というのはなかった気がする。

飛行機ものでは、エアフィックスのフォッカーE.II、BE-2cは欲しいかな……。同社48のカーチスP-40Bというのもちょっと気になる。

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Spanish Panzer I (18)

●ブレダ20mm搭載I号戦車A型改(Panzer IA Breda とか、Modificado とか、web上でも呼び名が一定していない)、新しい鮮明な写真が出てきたことに伴う改修工作。

砲塔前面の傷を補修した際にだいぶ削れてしまった周囲の溶接跡を再生。カバー部を作り直した防盾を取り付け、上下のボルト/リベット列、砲耳軸部などを工作。

また、砲身途中にある小防盾に関しては、下辺をまっすぐ切り欠いたような形状になっていることが判ったので作り直した。砲身先端の照星部分は接着してあったのだが、あまり苦労なく抜けたのがラッキー。

というわけで、改修前と改修後を写真で比較。

before(再再掲)

F1011285 F1011286

after

F1014285 F1014289

なお、先の実車写真をよくよく見ると、砲塔前面の右側に、皿ネジが上下2本あるようにも見える(下画像、黄枠で囲ったあたり)。左側にもあるかもしれないがこちらは写っていない。汚れか何かのようにも見え、悩ましいところで、作例では(今のところ)表現していない。

F1014289b

また、砲身根元の箱状パーツの再現に関しては、作例と新写真とでは差異があるが、これは作例のようにカバー?か何かを付けた写真が別にあるのでそのままとした。

●一応、これで新資料に基づく改修は終了したので、以下に再度全体写真を。今後はビッカース水陸両用戦車の製作(塗装)に戻ることにする。

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大ブス

●鎌倉大仏が修復工事に入った(1月13日~3月10日)。

別に金ぴかにするわけではないが、さび落としやら脆くなっている箇所の補修やらをするらしい。大きな足場を組み、全体にカバーをかけて、しばらく見られなくなってしまうらしい。

なお、工事期間中は拝観料がタダになる(大仏が見られない状態で高徳院に入ることにどれほどの意味があるかは微妙だが、売店等は営業しているうえ、内部のモニター映像などを流す予定だそうだ。

とはいえ、現時点ではまだ足場となる鉄骨を組んでいる状態なので姿は見ることができる。

●そんなわけで、「しばらく見られなくなるからその前に」ということではなく、むしろ「こんな状態の大仏を見られるのは今だけ!((しかもタダ!)」という理由で長谷まで出掛ける。退屈していたらしい娘とチビも一緒に行く。

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鎌倉大仏は当初あった大仏殿が大風等で数度倒壊し、1369年の倒壊以降は再建された形跡がない由。従来は明応年間の南海トラフ大地震(1495年もしくは1498年)の津波で流された説が主流で、大仏脇の解説板にもそう書かれているのだが、大地震前に鎌倉を訪れた旅行記ですでに露地である旨書かれており、近年の発掘調査でも否定されているようだ。

まあそれはともかく、大仏っつぁんにとっては数百年ぶりの屋根ができるわけで、「もうこのまま大仏殿にしちゃえば?」と思うのは私だけではあるまい。

●ちなみに観光都市である鎌倉では、あちこちに各国語(英語、中国語、韓国語)の案内標識が出ているのだが、どういうわけか、大仏の韓国語案内は、

  • デブル:「大仏」の音読み
  • ダイブス:「だいぶつ」の音写

とが並立している。どちらも日本語で聞くとだいぶ情けない。せっかく与謝野晶子に「美男におわす」と言われたのに「大ブス」じゃなあ……。

●せっかく長谷まで出掛けたので、文学館入口のたい焼き屋「なみへい」で一つ食べる。数年前に出来た店で、これまで横目で見つつ通り過ぎるだけだったのだが、年末の鎌倉浪花家開店の際に、ここも麻布十番・浪花家で修業した人がやっていると知ったため。

しかし、鎌倉浪花家の方は年始に食べて、十番の浪花家に近い味だと思ったのだが、こちらは「う~ん。普通のたい焼きだなあ」という印象。形もちょっとぽってりしていて餡も甘め。もちろん、そちらが好きな人もいるだろうけれど。

●初めて鎌倉文学館に行く。鎌倉文学館は鎌倉の三大洋館にも数えられ(旧前田侯爵別邸)、バラの庭が有名なのだが、これまでなんとなく(20年以上近くに住んでいながら)行く機会がなかったもの。

「作家 身のまわり」展開催中。それ自体は地味な展示だなあ、という感じだが、ちょうど団体客とかち合ってしまい、屋敷の中はだいぶ混んでいた。

こんな季節にも関わらず、バラがいくつか、ぽつ、ぽつ、と咲いていた。

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ちょっと谷戸の奥まったところ、緩い斜面を階段状にして庭と建物があり、綺麗に海が見渡せる。さすがのお屋敷。

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一月前半のあれこれ

F1014151 ●1月4日、名古屋日帰り出張。右は栄の路上で見たマンホールのふた。謎の宇宙生物がこちらに向かって毒電波(あるいは怪音波)を発信しているところかと思ったのだが、もしかしたらこれはアメンボか?

行きはよいよい帰りはなんとやら。帰省帰りラッシュなのか、東京行き新幹線は「のぞみ」も「ひかり」も満員。

4時過ぎに名古屋駅に着いたら、新幹線改札で「『のぞみ』も『ひかり』も、自由席は大変混雑しております……」などなどアナウンスしていて、指定席を取ろうと思ったら「8時半過ぎまでありません」と言われた。

「のぞみ」、「ひかり」とも自由席車両はデッキまで一杯、指定席車両のデッキをご利用くださいなんて言われている状態で、立って帰るのはいやだなあと思っているところに名古屋始発の「こだま」が来たので、時間が掛かっても空いているほうがいいやと、そちらに乗ることにした。それなりに混んでいたが、運よく窓際席に座れた。

最初は本を読み、しばらくして眠くなったので一眠りして、かみさんからのメールで起きたら静岡あたりだった。立っている人はいないまでもほぼ満席状態だったのに、私の隣、三人掛けの真ん中席は空席。なぜだろうと思ったら、通路側にクマみたいに大きな外国人が座っていた。クマ氏に恐れをなして真ん中に座ろうとする人がいなかったらしい。現在位置と、そんな状態である旨をかみさんに返信したら、「話しかけてみー」としつこく言ってくる。用事もないのに喋れるか!

ところが降りる前にふと気付いたら、Mr.クマが熱心に読んでいる本は、なんとクルスク戦車戦の本だった!

小田原駅(ちなみに我が家は、新横浜駅より小田原駅で乗り換えたほうがちょっと早いらしい)で降りるために前を通してもらった際、表紙の写真を指差して、「イッツァ・カーヴェー・タンク!」と言ったら、「オウ!ハッハッハ」と言われた。

帰宅後、かみさんに「ほら、話しかけてたらものすごく話が弾んだかもよ」と言われたが、そんなわけがあるか。オレのプアな英会話力なめんな。

F1014155 ●かみさんが年始早々、鎌倉の市立図書館で面白いものを借りてきた。本が袋入りできっちり包装されていて、表に「福」の字と1行ヒント。「図書館の福袋」だそうだ。帰って開けてみるまで何が入っているか判らないが、あまり大外れでも困るので、図書館員が知恵を絞って1行ヒントを添えているらしい。それを手掛かりに中身を想像するのも一興。

ちなみにかみさんが借りたこの1冊、ヒント「永遠の少女へ。懐かしい雑誌がよみがえります。」の中身は、「『少女の友』創刊100周年記念号 明治・大正・昭和ベストセレクション」だった。割とベタなヒント、かな?

F1014159 F1014162 なかなか洒落たことをするなあ、と思ったのだが、検索してみるとあちこちの図書館でやっているらしい。もしかしたらと覗いてみたら、逗子市立図書館でもやっていたので、試しに「小箱の中の小宇宙」とラベルの貼られた包みを借りてみた。

ちなみに逗子図書館の福袋は封筒入りではなく英字新聞でくるんであった。外観と、開けてみた結果はこちら。あー。「小箱の中の小宇宙」=弁当、かあ。なるほどー。

……と思ったが、本そのものの内容はちょっと微妙だった。惜しい。

F1014175 ●またまた(気の早い)ノビルの収穫。

昨春までは軽い塩漬けばかり(時折パジョンだかチヂミだか)だったのが、前回試して意外に美味かったのでまたダシ醤油(昆布醤油)漬け。タッパーにたっぷり。

●暖冬だからか、この季節なのにあちこちでポツポツ花も咲いていて、日差しが暖かいと比較的寒い時期でも活動しているハナアブも飛んでくる。翅脈も綺麗に撮れたキゴシハナアブとホソヒラタアブ。久木にて。ついでに、冬枯れの中で妙に鮮やかだった、名越切通途中のカラスウリ。

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●15日金曜日。日暮里、鶯谷に(改めて)古レール柱の写真を撮りに行く。雑誌に掲載するのであれば勝手に撮った写真を使われるのは困る、とか何とか言われたため、JR東日本の広報のお兄さんの付き添いで。

とはいっても、当然ながら本格的な撮影をするわけでもなく、コンパクトデジカメで適当にパチパチ写してお終い。広報の人もご苦労なことで……。

F1014219 F1014236 撮影は午前中だったので、午後には鎌倉まで戻って来て、丸七商店街の中で軽食。キッキリッキのホタテのカルツォーネと、自動販売機のコーヒー牛乳。隣は現在読書中の「ニセチャイナ」。第二次大戦前から終戦までに中国各地に日本の工作で成立したいくつもの傀儡政権の列伝(人物ではないけれど)。

それだけで足りず、若宮大路を渡った「秀吉」で焼き鳥2本を追加。……買い食いし過ぎだ!(←自分ツッコミ)

●いつもなんだかちょっと変わった野菜を売っている鎌倉市農協連即売所。この季節は根菜がメインか?

どちらかといえば「野菜より肉派」なのだが、こう色も形もとりどりだと、むらむらかじって食べたくなる感が沸き起こってくる。いや、買わなかったけど。こうして写真に撮ると「組み立てるのが面倒なジグソーパズル」みたいだな、と思う。

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●ちょっと用事があって、久しぶりに「鳥獣戯画制作キット」をいじった。確か昨年夏にネット上でそこそこ話題になったもの。

鳥獣戯画といえば、年末に話題になった北大生協の手書きのチョコエッグ販促ポップはよかったなあ……。

Chihou3

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Spanish Panzer I (17)

●第一に作業を進めるべきは軽戦車コン(K-con)参加作のビッカース水陸両用戦車なのだが、仕事は滞っているし、塗装は何かと(個人的に)ハードルが高いので停滞中。

そもそも表面のエッチング面積がそれなりにあるので、今回は珍しくサーフェサーを吹こうと思っているので、まずサーフェサーを仕入れてこないといけない。

●そんな傍らで、I号戦車ブレダ搭載型の改修作業はちまちまと続行中。

F1014207 砲の基部は、「なんとなくそれらしく作ってあったものの、微妙に全部違う」といった体のものだったので、まったく作り直しをする。これまでなかった、防盾部を鮮明に撮った写真が出てきたとはいっても、流石に現代の博物館車両のwalkaround写真のようにはいかないので、なおある程度は想像(妄想)を働かせる必要はある。

そんなわけで、作り直したものが右。きっちりノギスなどで精度を出しつつ作業をしているわけではなく、多分に目分量の工作なので、これだけじっくり見るとだいぶ「有機的」な出来。特に砲身とロッド、2カ所の穴の間のディテールが、新しい写真でも微妙にはっきり判らない部分。

砲身の上、照準口にかかる部分には窪みが付けられているようにも見えるが、多少迷ったものの(少なくとも現段階では)窪みを付けていない。

F1014204●防盾は、外部のカバー(特に開口部の四隅)形状が違っていたこと、照準口形状が違っていたことで、まずはモールドを一度全部削り落として作り直した。

防盾外部カバーは例によって0.3mmプラバンの細切りを四周に接着。照準口部分は一度大き目に穴を開け、プラバンで塞いで表面処理をしたのちに小さく四角く穴を開けた。

照準口の左右には、非対称位置にネジがあるようなので、穴を開け、エバーグリーンのロッドを加工して植えこんだ。一応、マイナスのネジ頭の溝は切ったが、眼鏡をかけてもよく見えていないので、自分でもどこまで再現できているかよく判らない。

F1014200 ●そして現在の主要パーツ群。砲塔前面は、分解作業によって若干傷がついたので、サーフェサーや(部分的に)瞬間接着剤などで傷を埋めてやすってある。その際、エッジの溶接跡再現がだいぶ落ちたので、今後若干の補修が必要。

あとは防盾を砲塔前面に取り付け、上下のリベット/ボルト列の工作と、砲耳軸/フランジの追加など。

前面左右に埋め込みネジが2カ所ずつ(写真に写っているのは右側のみ)あるようにも見えるのだが、これは確証がないので反映するかどうか未定。

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Spanish Panzer I (16)

●すでに工作的には一段落ついたと思っていた、ブレダ20mm搭載のI号戦車A型(この車両を何と呼んでいいのかいつもちょっと悩む)だが、セータ☆氏から、

「ミシリン(Axis)に、スパニッシュ・ブレダI号の、防盾周りのクリアな写真が」

という驚愕情報が(セータ☆さん、どうも有難うございます)。

というわけで問題の写真はコレ(そのうちリンクが切れるかもしれないが)。

うぎゃーー。なんじゃこりゃー!

●ちなみにこの写真は、David Doyle著、「German Panzer I -- A Visual History of the German Army’s WWII Early Light Tank」(Ampersand Group刊)という新刊に掲載されているものらしい。出版元の案内ページはこちら

それにしても、80年も経って、出てくるもんは出てくるもんなんですなあ……。

●というわけで、以前、「工作終了」とした段階の防盾周りの形状は以下のような感じ(再掲)なのだが……。

F1011285 F1011286

一応、少ない写真資料から作ったにしては「大外れはしていなかった」と言っていいのではないかと思うが(自画自賛)、それでも新たに発掘された写真と比べると、いくつも差異が見つかる。

  • 防盾周りは四周にフランジがあるように工作したが、実際には上側にしかなかった。またそのフランジも、外部防盾からつながっているというより、L字材をくっつけたような感じにも見える。
  • 上側フランジは作例よりも幅が狭く、砲塔上面エッジに達していない。
  • 防盾取り付けボルトは上辺が4つ(一応数は合っていた)、下辺が5つ。下辺は砲塔前面に直接ボルト頭があるようで、幅もほぼ前面一杯。
  • 砲耳軸(軸カバー?)の突起はもう少し小さかった。
  • 砲基部の形状が微妙に違う。逆さ盾形のベース(左右対称なら4カ所にボルト)に、小判型の凸部。さらにその表面にも微妙なディテールがあるようだ。
  • 砲の直上に照準口(たぶん)が開いているのは合っていたが、断面形状が四角い。
  • その左右、非対称にネジ頭。
  • 砲身中央に付いている小防盾の下辺が平らに処理されている。ただし、ここも丸いように見える写真もあり、個体差があるかもしれない。

ちなみに砲身の上の箱状のものは、私の工作したものはおそらくカバーのかかった状態で、カバー無しに見える新たな写真のものとは大きさその他に差があって問題はない(はず)。

●これがもう塗装も終えてしまったなら、「いや、まあ、ギリギリでこの新しい写真が出てくる前に作ったんでねえ。はっはっは」で済ましてしまうところだが、幸か不幸か塗装前。

まあ、塗装後に出てきたとしたら「なんでもうちょっと早く出てこなかった!」と悔しがったと思うので、幸か不幸かと言えば「幸」なんだけれど。

というわけで、この新情報をいち早く反映すべく、再工作に取り掛かることにした。

可動部などもなく、割とがっちり接着してしまったので、もしかしたら砲塔前面をざっくり切り刻む必要も出てくるかと思ったのだが、意外なことに、それほど損傷させずに防盾部をはがすことができた。

F1014146

もちろん、「K-CON(軽戦車コンペ)」の最中なので、ビッカース水陸両用戦車の完成が第一目標なのだが、それと並行してこちらもこつこつ作業したい。

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たい焼き

F1014104 ●昨日書いたばかりだが、大船まで出掛けるついでに、鎌倉浪花家に寄ってみた。店は二の鳥居手前を小町通りに折れたところ。

ちなみに、二の鳥居を挟んで道の向こうには、いつのまにか大きなファミマが出来ていた。

三が日の鎌倉はごった返しているので、混んでいたら覗くだけにしようと思っていたのだが、ちょうど人が途切れたところだったのか、比較的すぐに熱々を買うことができた。

値段は1匹150円。確か麻布十番の浪花家も同じ値段(昔よく食べていた頃は120円だった気がする)。甘すぎず、皮がパリッとしているのは麻布十番の浪花家譲り。紙袋の中に湿気除けに経木が入っているのは本家より高級。いや、もしかしたら本家も今は入れているのかもしれないけれど。

●大町の県道311号線沿い、八雲神社に折れる角の建物が取り壊されて、古井戸だけ残っていた。何かちょっと物珍しいものは覚えていても、ごく普通にそこにあったものは、なくなった途端に、そこに何があったのか思い出せなくなってしまう。どんな家(建物)があったかなあ。

ちなみに井戸は焼き物の土管を縦に。錆び付いたポンプ付き。

F1014106 F1014107

F1014108

●明日は名古屋日帰り出張。

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謹賀新年/2016

●明けましておめでとうございます。

本年も基本的に当ブログは、内容的にも更新ペース的にも適当な感じではないかと思いますが、ゆるゆるお付き合い頂ければと思います。よろしくお願い申し上げます。

F1014088 F1014091 ●年越しの晩は、父が死んで以来、川崎の実家で母と過ごす。正月料理は定番の鶏飯(けいはん)。奄美の郷土料理だが、これが正月料理なのは単純に我が家の流儀で、奄美では普通に一年中、ちょっとしたおもてなしとか、酒席の締めとかで食べられているもの。それにしても、特にオリンピック誘致依頼、「おもてなし」って単語に妙ないかがわしさが漂うような気がするのは私だけですかね。

蛍光灯の下で撮ったので、あまり美味しそうに写っていないが、実際には(黒かったり茶色かったりばかりの奄美の料理の中では珍しく)いろどりもよく、味も老若男女にお勧め。

我が家でこれが正月料理に格上げされたのは、あれこれ細々といろいろな料理を作るおせちよりも、一発で済むという理由のほか、こちらの人(というのは要するに「内地」の人とか関東の人とか)にもだいたい間違いなく喜んでもらえるため。実家で地鶏を貰ってきたので、我が家でも明日は鶏飯の予定。

F1014087 ●実家からの帰り。横浜駅で横須賀線ホームに上がると、反対側上り線に止まっている列車が「鹿島神宮」行きだった。

これは初詣に行けと誘っているのか? 正月のみの特別運転か?

と思ったら、普段から1日1編成だけあるらしい。知らんかったよ……。もちろん、初詣的には名所の鶴岡八幡宮にも、三が日にはあえて近寄らないようにしているくらいなので、わざわざ鹿島神宮に行ったりはしない。

F1014102 ●例によって実家から化石。荷物が多かったので一つだけ持ってきた。

千葉県銚子市、外川の採石場跡から。白亜紀の三角貝。ネット上で外川産の標本について調べてみて出てきたTrigonia pocilliformis という種名ではないかと思うが、今でもその名前が通用するのかどうかよくわからない。

昔はこの程度の標本は普通に採れたが、今ではもうほとんど採集できなくなっているらしい。

●暮れにネット上で見たのだが、鎌倉小町通りの脇に、「鎌倉浪花家」というたい焼き屋がオープンしたらしい。名前の通り、麻布十番の浪花家ののれん分け的な店で、麻布十番で修業した人が開いたとか。

しかしそれ以前に、数年前からある長谷にあるたい焼き屋の「なみへい」も、浪花家で修業した兄弟弟子の店だそうだ。

麻布十番で働いていた時代にしばしば浪花家のたい焼きを食べていて、「ちょっとそれ以外のベタ甘なたい焼きなんて食えないぜ!」みたいに通ぶって(それでいて普通に今川焼とかは食う)、たい焼き屋を見かけても買うことがなく、その「なみへい」の前も素通りするばかりだった。今度、両店で買って食ってみようと思う。

ちなみに麻布十番の浪花家は、もともとは素朴ないい店で、蝶ネクタイの親父さんがカランカランとたい焼き型を回して焼いていて、お店の中でお茶をすすって、文庫本を読みながら焼き上がりを待って、熱々を食べたりしていた。夏は同じ餡を使ったかき氷もやっていて、ばあちゃんが持ってきてくれる宇治金時が美味だった。

地下鉄が通って便利になると店が格段に繁盛し始めたのはいいけれど、そうすると妙に忙しなくなって、一度、どれくらい待つか聞いただけで「予約なしですぐに買えるわけがないでしょう」みたいなことを権高に言われてから、ほとんど行かなくなってしまった(もちろん浪花家の名誉のために言っておくと、いきなり忙しくなってテンパっていたのかもしれないし、たまたま虫の居所が悪かったのかもしれない)。

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