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中国陸軍のM3スカウトカー

●当ブログにも時折書くが、ここ数年、春先には近所でノビルを摘んできて軽く塩漬けにしたり、刻んでお好み焼き粉でネギ焼(スジ肉の入ったいわゆるネギ焼ではなく、韓国のパジョンとかチヂミとかに近い感じ)を作ったりする。

そういえば「ノビルのチヂミというのはダジャレっぽいな」と、以前青木氏に言われたんだった。今後「ノビチヂミ」と呼ぶことにしよう。

F1014028閑話休題。基本、ノビルは春先が旬とされているのだが、実際には秋の終わりに生え始めて春の終わりに枯れるというサイクルなので、今でも一応収穫可能。しかも、どうも春先に私がノビルを採ろうとするとその直前に目当ての野原が草刈りされて丸坊主になっていたりする。そこで、今季はまだ年も変わらないうちに、すでに2度ほど収穫した。

25日、神保町の事務所の仕事納め宴会だったので、前日少し採って来て、これは初めての試みだが、先日実家でもらってきた出汁醤油に一晩漬けてみた。宴会に持って行ったら意外に好評で、小さなタッパー一杯に持って行ったものが綺麗になくなった。

●仕事納めの宴会は、夜になってわらわら人が増えてきて座る椅子も足りない有様。これからますます盛り上がりそうな感じのところ、9時前くらいに引き上げて(それでもだいぶ食い過ぎた感じがする)、川崎の実家に行って一泊。

●田園都市線あざみ野駅ホームにパン屋があって、「さーたーあんだぎー」が売られていてちょっと食べたいような気もしたのだが、5個入りは持て余しそうだったので結局買わず。

それはそれとして、「さーたーあんだぎー」という名称は「さーたー+あんだ+あぎー」で、さーたー(砂糖)、あぎー(揚げ)はいいとして、「あんだ」って何だっけ? and? 「ガールズ&パンツァー」みたいな? などとオバカなことをつらつら考える(単に思い出せなかっただけ)。

帰宅して改めて調べたら、「あんだ=油」だった。砂糖油揚げ。

●実家からまた少し化石を持ち帰ってきた。例によって「理科ハウス」に寄贈予定。

F1013994 ▼レプトダス(おそらくLeptodus nobolis)。右端のシダのような、肋骨のような模様の部分。

古生代二畳紀。宮城県気仙沼市産。最初、魚の歯だと思われてレプトダスという魚系の名前を付けられたが(どこがどう魚系なのかは私もよくわからない)、後に腕足類と判明し、「リットニア」と再命名されるも、「先に付けた名前が有効」の原則で、現在は科名がリットニア、属名はレプトダスになっているとかなんとか。肋骨のような模様は、腕足貝の貝殻の内側の構造に由来しているらしい。

F1014032 ▼エントモノチス(Entomonotis sp.)。中生代三畳紀の示準化石。東京都あきるの市五日市産。

最も有名な露頭はだいぶ以前から天然記念物指定されていたはずで、その周辺のどこかで採ったのか、それとももっと昔に誰かが採った標本を貰い受けたのか記憶が不確か。

同一種が固まって採れることが多いので、密集して海藻などに固着して生活していたのでは、などと言われているらしいが、なお生態不明の部分が多いとか。

F1013997 ▼イノセラムス(Inoceramus)。中生代白亜紀の示準化石となる二枚貝。北海道留萌郡、小平蘂(オビラシベ)川上流産。

ネット上で調べてみると、近年、研究が進んだ結果、以前は十把一絡げに「イノセラムス」だったのが、だいぶ細かく種の分類が進んだそうな。

もちろん、私はその辺の判別はできないので、ここは大雑把にイノセラムスの仲間(Inoceramidae)としておく。

F1014004 ▼トウキョウホタテ(Mizuhopecten tokyoensis)。新生代第四紀更新世。千葉県市原市瀬又産。

古東京湾にいたホタテガイ。もっとも、瀬又で採ったこの化石は確かに「古東京湾産」なのだが、それ以外にも結構広く生息していたらしい。昔の記憶だと、学名(属名)は単純に「Pecten」だったのだが、いつの間にか変わっていた。ところが変わった属名が「Mizuhopecten」か「Patinopecten」か、あちこちバラバラで、現在どちらが正しいのかよくわからない(一応、wikipediaの現生ホタテガイで記述されている属名に倣った)。

そもそも私の中学高校時代には、時代の名称も更新世ではなく洪積世だったし。ホタテガイの仲間は殻に表裏があり、写真右肩の一枚は裏の貝殻で、全体が若干平らなうえに肋の形状が違う。

●週末模型親父さんのところの「軽戦車コンペ」(K-CON)で、me20さんが豆戦車タイプ(AMX設計のケースメート型)ルノーUEを作っている。俗に「中国型」と言われるのは、中国からの注文で少量生産されたからだが、実際に輸出はされたものの日本の妨害で中国軍の手には渡らず、結局、仏領インドシナのフランス軍に接収されて使われた……というのが今までの私の認識だった(実際に、仏領インドシナ軍で使用中とされる写真もある)。

しかし、実際にこの車両が中国に届いて使用されていた、という証拠写真が出てきた。

me20さんのブログへのセータ☆氏の書き込みで、「抗戦陸軍武備図誌」という台湾で出版された本に掲載されていたとのこと。その本に掲載されているものより不鮮明だが、ネット上にもいくつか写真が上がっていた(このページ、真ん中あたりの細かい写真)。驚愕。

ちなみに、これとまったく同じ写真だが、もっと不鮮明で小さいものがどこかに「中国軍のUE」として上がっていて、すでに私のPCの中の、ネットから落とした資料写真フォルダの中に入っていたのだが、あまりに不鮮明だったので「マユツバもの」として流していた。

……私もどこからかケースメート型の改造キット(あるいはミラージュのインジェクション)を仕入れてくるべき?

●そして25日、仕事納めの宴会に行く前に立ち寄った秋葉原で、私もその「抗戦陸軍武備図誌」を立ち読みしてきた(買いたいところだが高い)。もっともその本自体は厚みも4センチほどあるハードカバーの大冊で、およそ立ち読み向きではない(しかも帰宅後に調べたら、それだけ立派な本なのに「同人誌」なのだそうだ)。

書名の「陸軍武備」には装備全般あれこれ入るので、こちらが主に見たいAFVやソフトスキン、火砲などのページばかりというわけではないが、見たことがない写真、見たことがあってもそれよりずっと鮮明な写真が数多く収録されている。

ただし、どうも例えば現在私が作っているビッカース水陸両用戦車に関しては、中央軍が直接購入した後期型の写真だけで、広東軍が輸入した初期型写真は載っていなかった。また、惜しくも前照灯のコード引き込み部ディテールがわかる写真はなかった。

●問題のルノーUEだが、直接本を見て改めて判ったのは、

  • 国籍マークの青天白日は、青地が丸ではなく四角い変則のもの。しかも車体前部、荷台左右、荷台後面と記入位置も多い。
  • 荷台後面は青天白日が2つ記入されている場合と、左に青天白日、右に番号の場合とがあるようだ。
  • 塗装はどうやらルノー社で施されたフランス式迷彩。

などなど。

●ほか、その本で得た新知見。戦前に中国陸軍が輸入配備したM3A1スカウトカーは、同時期に配備していたSd.Kfz.221、222、223と異なり、国籍マークが記入されている写真が見当たらない……と今まで考えていたのだが、なんと、

運転席横の窓の装甲フラップを倒した陰に青天白日が記入されている!

ということが分かった。フラップののぞき窓から一部が見えていて、それ自体はこれまでの不鮮明な写真にも写っていたのだが、青天白日だとは判らなかった。ちょっと作りたい感沸いてきました。

●me20さんがもしも中国軍仕様で作るならと、藍天鳥工作室製、青天白日デカールを少し切り分けて送り、お礼にとブロンコの蝶ネジを一枝頂いた。

もっとも当初は単純にAFV向けの小さな「青天白日」だとしか思っていなかったので、普通の丸地のものを送ってしまった。四角くトリミングして使えそうな、青地が大きい現用青天白日を追加でお送りしようか検討中。

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コメント

ミラージュの砲郭型のキットはAMR-UEという製品です。
中国型と試作型?(起動輪が丸孔のタイプ)の2種類のタイプが組めるのですが、残念ながらどちらも形状がおかしいように感じます。
とは言え、ブラストモデルのも手放しでお勧めし兼ねるので、プラ板でスクラッチした方がストレスがないかも知れません。

投稿: me20 | 2015年12月29日 (火) 23時23分

>me20さん

ミラージュのものはとにかく安いので(数百円だったと記憶……とはいえ、今でも売ってるんでしょうか)、改造キット代わりにと思ったんですが……。それでも、結局使い物にならなくてプラバンで製作なんてことだともったいないですね(^^;)。

で、現用青天白日を押し付ける、もとい、お送りするタイミングを計っているわけですが(笑)、ドイツ型になっちゃうんですか?、

投稿: かば◎ | 2015年12月29日 (火) 23時42分

>>ドイツ型に
MG15や34を載せるとなると防盾が異なると思われ(ブラストモデルのパーツが使えず)、それはそれで面倒なので(笑)、やらないつもりです。

さて、まだ工作途中で少し気が早いですが、迷彩について教えて頂きたい事があります。
>>ルノー社で施されたフランス式迷彩
で判り易い例はあるでしょうか。
ost-frontの作例のような感じで良いのかなとぼんやりと思っていたのですが、AMR33や35のカラーイラストに準じて良いのでしょうか。
宜しくお願いします。

投稿: me20 | 2015年12月30日 (水) 07時30分

>me20さん

あくまでも私見なのですが、「ost-frontの作例のような感じ」ではと思います。
ost-frontの中国軍使用中と思われるミニ写真の3枚目が、なんとなく迷彩の感じがわかりますが、その上のルノーで撮られたと思しき記録写真と同様のパターンのように思えます。

投稿: かば◎ | 2015年12月30日 (水) 14時36分

なるほど、ありがとうございます。
AMR35などの「明るい緑と暗い緑と黄色と茶色」みたいな迷彩だと、一瞬何色か判らなくなるので、助かりました(笑)。

投稿: me20 | 2015年12月30日 (水) 20時43分

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