ビッカース水陸両用戦車、参戦(3)
●「軽戦車コンペ」(K-CON)参加作品、CAMsのビッカース水陸両用戦車(Vickers Carden-Loyd Amphibious Tank A4E12 Early Production)の製作記の続き。
●履帯は、いわゆる「Link and Length」方式。
最初のキットレビューの際にも書いたように、履板が細かいので、この方式がふさわしいとは思うが、だいぶ金型はタイトなようで、離型の際にパーツにも若干負担が掛かっている様子。
本来、まっすぐに成型されているはずの、ある程度の長さが一体になっている「Length」部分も若干波打っていたり、目立たない程度だが、わずかに樹脂のショートや欠けなどもある。
web上で海外の製作記事など見ても、この履帯パーツの接続があまりスムーズではない作例が多く、皆さん苦労している感じ。とはいえ、カステンのユニバーサルキャリア用を使うにはガイドホーンを半分切り飛ばす改造が必要になるので、それはそれで面倒。
とりあえず、キットのパーツでできるだけのことはしてみようと考えたのだが、結論から言うと、そこそこ綺麗につなぐことができた。
キットのパーツは、起動輪にかかる部分は3リンクずつ(×6ピース)、若干それより小径の誘導輪にかかる部分は2リンクずつ(×9ピース)、その他は下側が2連、上側が3連。接続部分はかなり丁寧にすり合わせる必要があるので、そこそこ手間取る。ちなみに余分なパーツはないので失敗しないよう注意すること。
ただ、最初は足回りにがっちり接着してしまって、ロコ方式に一体にしてしまうしかないかと思っていたのだが、履帯だけループに組んでも後から嵌めることが出来るのが判った。塗装手順上はこう出来たほうが有難い。
●とりあえず片側は組めたので、足回りとともに仮組みしてみたのが右写真。前述のように履帯の「Length」部分は微妙に波打っていたりするので、接地面はまっすぐ、上部は自然なたるみにするには、パーツが破損しないよう注意しながら、指先で曲げ伸ばししてやる必要がある。
なお、(少なくとも私の入手したキットでは)接地面の一番長いパーツの端のホーンが1本折損していたので、起動輪の裏に隠れるところから移植した(もう片側は転輪に隠れるので補修しなくてもOK)。
……さて、これをもう一組作るのかと思うと、ちょっとため息が出るが、それを済ませてしまえば、製作は山場を越したと言えるかも。
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