ビッカース水陸両用戦車、参戦(2)
●「軽戦車コンペ」(K-CON)参加作品、CAMsのビッカース水陸両用戦車(Vickers Carden-Loyd Amphibious Tank A4E12 Early Production)の製作記の続き。
●夏前に、片側分の足回りの組み立てはほぼ終えていたのだが(履帯は除く)、もう半分も終了させた。
以前の工作の振り返りだが、サス・ボギーの一部に樹脂のショートがあり(現在は修正済みであるらしい)、0.3mmのプラバンで補修工作をした。写真を撮り直したので右に。
足回りのパーツは右左用にまったく同じパーツの枝が2枚入っていて、その両方とも同じパーツの同じ箇所に樹脂ショートがあったのだが、新たに組み立てたほうは、エラー部分が車体内側に面していて見えなくなるので未修正。
また、起動輪に関しても、残る1枚の歯を(履帯にはまるよう)薄く削り、極小ボルト頭を3つ取り付けた。とりあえず紛失せずに付けることが出来てほっとしたが、このパーツは数個余計にセットしておいて欲しかった気がする。
●車体側面に付くフロートも、以前に片側だけ組んであったが、これももう片側も組み立てた。
フロートのパーツは、コの字形の上側面パーツに、前後2分割された底面パーツを接着するという、至極当たり前の部品分割なのだが、これがそのままではピッタリ合わず、接着面をかなり頑張って削り合わせる必要がある。
●とりあえず両側ぶん、足回りが組めたので、モチベーション向上のために全体形を仮組みしてみた。
ところで、今回仮組みをする過程で、この戦車のサスペンションが、前後ボギーとも「スプリングが前側」であることに今さら気付いた。I号戦車A型からの刷り込みか、ずっと「スプリングが前後で向かい合わせ」の配置だと思い込んでいた。最後まで気付かずに組み上げてしまった、なんてことがなくてよかった。
●砲塔を仕上げた。
上面ハッチの取っ手は、キットのパーツが折れそうに曲がっていたこと、ちょっと太めなのが気になったことの2点から、金属線(0.5mm)に取り替えた。
後面小窓のスライド部エッチングはルノーFTの砲塔パーツ内側に押し当て、ヤスリの柄をコロコロさせて曲げた。
前面バルジ下のリベットが付く帯金はエッチングパーツが入っているのだが、クビンカの車輌で確認する限り、リベットが砲塔のメインと同サイズの丸頭が使われているようだったので、プラバンと、例によってタミヤ48・マーダーIIIのリベットを使った。
機銃先端の周囲10カ所の小穴は0.4mmドリルで。
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コメント
形になってくるとかなりSF的フォルムを持った車両ですね!
戦車模型の醍醐味は、完成形になる前後の形状の新鮮な刺激にもあると思います。
投稿: みやまえ | 2015年12月13日 (日) 01時33分
>みやまえさん
もう、いかにも「平底舟!」という言葉が似合う感じの車体形状です。
この戦車、細かく見ていくといろいろ変な点があって面白いです。
投稿: かば◎ | 2015年12月13日 (日) 11時24分