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Spanish Panzer I (14)

●いつまでもちまちました工作が終わらない、I号戦車(スペイン改造型)製作記。SUMICON締切まであと約1週間。仕事もだいぶ切羽詰ってきたので、完成は無理っぽい感じ。あうう。

F1013829●車幅表示灯の工作。尾藤満氏によると、これは初期ドイツ戦車共通の規格品であるらしい。

エッチングの切れっ端で取付架を作成、ライト本体はキットパーツをくり抜き加工(最終的にネイルのジェル(光硬化樹脂)でライトを入れる予定)、0.6mm真鍮パイプと細いエナメル線でコード部を付けた。

本来、この取付架は2つのビスだかボルトだかでフェンダーに固定されていて、ABERあたりのエッチングでは当然それも表現されているのだが、どのみちライトに隠れてあまり見えないので手を抜いた。

F1011141実際の取付はこのような感じ。

コードの引き込み部は車体の端よりも若干内側にある。正確な位置はなかなか掴みづらいが、実際にはもうちょっと上側かもしれない。コードはぴったり車体表面に這わせてあるわけではなく、意外にいい加減な処理。

車体中央に付く前照灯もベースはキットのパーツだが、ちょっと前後に浅過ぎる感じなので、前面にリングを貼り増した。リング状の追加部は、タミヤ48のマーダーIIIの足回りパーツの枝に入っていた筒状のパーツ(A-16)がちょうど径が都合よかったので、スライスして使った。

車体前部の電装品ではホーンが未工作。

F1011161●アンテナはどのみち畳むつもりでいたのでお手軽に伸ばしランナーでもよかったのだが、なんだか弾みで真鍮線から削り出してしまった。

モーターツールが手元にないので、サンドペーパーとサンドべらで真鍮線を挟んで、指で真鍮線をしごいて製作。ちょっと太いかも。

アンテナ基部は、キットのパーツを元にプラ材を貼って長さを増したり、プラパイプの輪切りでリング状のパーツを付けたり。

●車体後部のディテール工作。

ジャッキ台は装甲板の曲げ部あたりに付けられた架台に載せられていて、上部の取っ手をスプリング付きフックで止める仕組みになっているらしい。

F1011156 ジャッキ台そのものはキットのパーツを元に一度表面ディテールを削って、裏側に0.3mm板を張って厚みを増した。「たが」の部分はショウモデリングのIV号戦車OVMエッチングパーツから。

架台は0.3mmプラバン。上部のフックは細いエナメル線、エッチングの切れっ端、プラペーパーなどで工作したが、細かすぎてとてもその通りの再現などはできず、結局、「なんだか適当にそんなようなものがある」レベルにしかならなかった。

ピントルのチェーンはいつものように、エナメル細線を撚ってつぶしたもの。フェンダー後端には、後部マッドフラップは付けない予定なので、その取付用のベロだけを追加した。穴がちゃんと横一直線に揃っていないのがちょっと恥ずかしい。

尾灯はキットパーツのまま。新しい知見だと、カバー透明部は盛り上がっているのが正しいそうだが、手元にパッと使える正しい形状のパーツがないし、あとあと気が向いたらジェルでも盛り上げればいいか、くらいの感じ。

●足回りの後部ボギーの両側には、作動範囲を押さえるためのダンパー(ストッパー?)がある。トライスターのキットにもパーツが入っているのだが(D-15、旧版・新版共通)、なぜかこれが、外側のビームに付く分しかない。

F1011139 本当は車体側にも同じパーツが付いているはずで、しかも不思議なことにトライスターの車体下部パーツ側面にはその取付穴がモールドされているにもかかわらず、部品は不足していて、(当然ながら)説明図にも描かれていない。

仕方がないので、キットパーツを参考にプラ材でほぼ同じ形状の部品を2つ作成し、車体側面に貼り付けた。

●前後ボギーを外側で連結するビームは、本来、かなり薄い鋼板で作ったコの字断面のパーツなのだが、トライスターのキットのパーツは分厚く彫が浅くて印象が悪い。

より精度を求めるなら専用のエッチングパーツを投入すべきところだが、もともと今回の製作は旧版キットベースでもあるし、お手軽にイタレリのパーツを流用することにした。イタレリのパーツも彫が深いとはいえないがトライスターよりはだいぶマシ。

F1011162実際には、トライスターのボギー軸間隔とイタレリのビームとでは僅かにズレがあるのだが、接着固定してしまうのであれば誤魔化し可能な範囲。軸部ディテールは、もともとトライスターはパーツ化されておらず、イタレリは本来は8角ナットであるところが6角ナットだったりするので、プラ材・プラバンで追加工作した。

前述のダンパーパーツに関しては、ビームに付く側はキットパーツを使ったが、使用に際して削り直して形状を多少いじった。そのため、元形状に合わせて作った車体側と不揃いになってしまった。反省。もっとも、車体側パーツは転輪に隠れてあまりよく見えないので、作り直しはしない。

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