Spanish Panzer I (15)
●SUMICON2015、本日締切。
案の定というか何というか、数度の中断の遅れは取り戻せず、未完成で終了。とりあえず塗装前の工作のみ完了、ということに。
●前回からの続きの細部工作最終局面について書くと、車体前面がホーン周りの工作、前面フックへの外れ止めの片蝶ネジの追加、および前部マッドフラップの取付架の工作の3点。
ホーンは基本、キットのパーツ(本体+らっぱ部分)で、取付架部分を削ってプラバンで新造。コードを追加した。コードの取り回しは割といい加減。
前面フックの外れ止めはモデルカステンのインジェクションパーツだが、ただでさえ部品が小さいのに取付箇所が面倒でちょっとてこずった。ちなみにこの外れ止めは、戦時中の実車写真を見ると、紛失してしまっている例もそこそこあるようだ。
マッドフラップ取付架は、たぶんアベールあたりは割とまともなパーツが用意されているのではないかと思うが、例によってプラバンで工作。0.3mm板でベースを作り、前面に伸ばしランナーで突起(1枚目が製作途中写真)。上側にプラ材を削ったヒンジ(に見立てた単なる突起)。
実物を図解すると、右のようになる(各部バランスは適当)。
黄緑:取付架ベース
青:固定用小ボルト(3箇所)
紫:マッドフラップ位置決め突起
緑:レバーヒンジ
黄色:マッドフラップ固定用レバー(可動)
オレンジ:マッドフラップのツノに掛ける輪(可動)
一応実物の仕組みを説明すると、マッドフラップ側の受け金具を先端の突起(紫)にはめ込み、かつ、車体前端ギアバルジにあるボルト頭に金具を止めて位置固定。さらに、黄色のレバーを起こし、オレンジの輪をマッドフラップ側のツノに引っ掛けて、再度レバーを倒せばパチンと固定される(はず)。
作例では、(実車でもここが取れてしまっている例がままあるようなので)レバー周りは潔く省略した(自作でこれを作るのはかなり面倒なので)。ボルトも小さすぎるので付けていない。結局、きっちり取付架のディテールを再現することはできず、全体として「なんとなくそれらしいものがある」程度の表現になってしまった。
●砲塔前面の追加工作は、ハッチダンパーと砲基部の若干のディテール追加。
ダンパーはコントレールのプラ棒とプラパイプ。砲基部は、もともと鮮明な写真がなくほとんど妄想の産物なのだが、なんとなくそれらしく工作。照準口がどこかにないとおかしいので、砲の直上に穴を開けた。
ここに照準口があるように見えなくもない写真がある、程度の根拠であって、実際のところは、もっと鮮明な写真が発見されない限り判らない。なお、この場所に照準口があった場合、直前の箱に視野を遮られてしまいそうだが、これは、何らかの照準用器具にカバーが掛かっている状態なのではないかと考えることにした。
「ことにした」、というのがなんとも加減。そもそもここに何か付いているのはブレダ20mmM35の特徴なので、よく調べれば用途は判明しそう。
●そんなこんなで、工作完了写真を以下に。最後の数枚は、ここ何年か、塗装前段階で放置してあるルーマニアのR-35駆逐戦車(Vanatorul de Care R-35)で、魔改造軽戦車の揃い踏み。
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