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2015年8月

松住町架道橋

前回「リベットだらけ」として紹介した、昌平橋交差点上の総武線の鉄橋、正式名称「松住町架道橋」だが、28日午後、秋葉原に行ったついでに、またあれこれ写真を撮ってしまった。

実を言うと前回1枚だけ写真を載せたのは、数枚撮ったなかでろくなものがなかったからなのだが、「せっかく格好いい鉄橋なのに」と、ちょっと頭の隅に引っかかっていて、改めて橋を見たときに変なスイッチが入ってしまったのだ。

それにしても、模型だ虫だポストだ古レールだと、なんでこう脈絡がないかね、このブログ。

●仕事先の神保町から秋葉原まで歩いていくときには、神田川を昌平橋を渡るパターンと万世橋を渡るパターンがある。実は私はふだん、万世橋ルートを通ることが多いのだが、松住町架道橋を見るには当然、昌平橋ルートになる。

南側から近付いていく時の眺めは、手前に中央線快速のガードがあり、両側のビルや街路樹にも邪魔されるので、あまりよくはない。

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前回、昌平橋の別名に「一口橋(いもあらいはし)」というのがある、と書いたが、昌平橋南側、総武線線路に沿って御茶ノ水駅聖橋口に上がっていくだらだら坂である淡路坂の別名が「一口坂(いもあらいざか)」である由。

南側からの眺めがあまりよくなかったうえに、昌平橋を渡って見上げると前回のように部分写真しか撮れないので、急にちょっと高いところから見下ろしたくなり、せっかく昌平橋たもとまで歩いてきておきながら、いきなり思いついて淡路坂=一口坂を上り、聖橋から見下ろしてみた。

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お目当ての松住町架道橋もいいが、ここからの眺めは、神田川に丸の内線、中央線快速、総武線の、なんだか猥雑なまでの交差に独特の魅力がある。松住町架道橋から連続して、神田川を渡る鉄橋(神田川橋梁)がまた大股開きの面白い橋脚を持っているのがわかる。

湯島聖堂側から降りていき、西側から眺めると、比較的綺麗に鉄橋の全景を見ることができる。トラスの入った2重アーチ、両側のコンクリートの脚との繋ぎ方など、なかなか美しい。

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ちなみにwikipediaのアタマに出ている写真は、ちょうどこれと正反対、東側(電気街側)から撮ったもののようだ。

近付いて見上げた部分写真をいくつか。

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次は北西側駐車場から撮った全景と、秋葉原駅側たもと部分。

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●オマケ。秋葉原のランドマークとしては、松住町架道橋よりもむしろこちらのほうが馴染みがありそう。「御成街道架線橋」、要するに中央通りをまたぐガーダー橋。

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●回り道のついでに撮った、ちょっと久しぶりに見た気がするニコライ堂の写真も上げておく。御茶ノ水の予備校に通っていた頃はずいぶん目立つ建物だったのに、いつのまにか回りを高いビルが囲んで、ずいぶん「埋もれた」感じになってしまった。

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もひとつついでに、聖橋をはさんで反対側の湯島聖堂にも初めて入った。前述のように予備校は御茶ノ水だったにもかかわらず数年前まで聖橋を渡ったこともなく、神田明神にも1年半ほど前に初めて行った。台湾から贈られたという、重さ1t半で世界最大だとかいう孔先生を見る。

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白状すると、今日の今日まで(いや、日付上はもう昨日だが)、湯島聖堂と湯島天神を混同していた。神田明神に初めて行った時の「かばぶ」の記事でも、「向かいにある湯島天神」なんて書いてある。

●秋葉原で、海洋堂の新しいガシャポン、「古生代―生命大爆発―」というのを見掛けて、ついふらふらと吸い寄せられてしまう。

中身は5種類で、

  • 三葉虫(トリアルツルス)
  • 海サソリ(プテリゴトゥス)
  • 古代魚類・肉鰭綱(ユーステノプテロン)
  • 甲冑魚(ボスリオレピス)
  • オパビニア

なにしろ5種類しかないのでダブりの可能性は結構高い、のは仕方ないとしても、4回引いて、魚×2、オパビニア×2って何なのよ! ||| orz

もう一回引いて魚×3になったら立ち直れそうにない気がしたので、今回はそこで諦める。……三葉虫ほしいなー。

●話は前後するが、ここ数日(8月26、27日)の近所のキバナコスモスの来客たち。ほとんどハナバチの宴会場と化していて、久しぶりな感じのキムネクマバチなども来ていたが、不思議なことに、マルハナバチには人気がないらしく、さっぱり見掛けない。

▼ナミルリモンハナバチ

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▼ハキリバチ

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▼キムネクマバチ

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▼種名不明の小さなハナバチ

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▼オマケ。近くのオシロイバナの葉に止まっていたオオフタオビドロバチ。

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瑠璃

●8月15日は折り悪く(?)神保町にいたが、通りのあちこちに機動隊、バリケードが存在していたものの、ウヨク・サヨクともにそれほど騒がしくなかったような気がする。主戦線が霞ヶ関方面に移っているのか?

F1012510F1012512●神保町、すずらん通りの某飲み屋の看板。

このマルCで何を主張したいのか激謎。

●また例によって神保町で夜まで仕事の日、今季はまだ「キッチン南海」のカツカレーを食っていなかったなあ、などと思って食いに出たのだが、店の前に行列ができていて諦めた。

それでいて、やはり何となくカツカレーは食いたい気分だったので、白山通りからちょっと路地を入った「まんてん」に行く。

「キッチン南海」は揚げ物専門定食屋でいわゆるB級グルメ系の店だが、カツカレーのルーは真っ黒、しかもかなり辛口で、なかなかとんがっている。

一方「まんてん」はカレー専門店だが、昔ながらの学生街にあるような古い古いカレースタンドのような店で、カレールーは「業務用カレー粉」を溶いて挽肉を大量に投入した(ちょっと玉ねぎも入っているような気配はある)、液状化した浦安の地盤なみにドロベタな感じのもの1種。

メニューはプレーンなカレーと、カツカレー、コロッケカレー、シューマイカレー、ウインナーカレー、大盛、ジャンボ(特盛)と、さらにそれらの組み合わせ技。トッピングはカツもコロッケもシューマイもウインナーも、すべて同じフライヤーで揚げたもの(大胆)。まあ、一度「まんてん カレー」の画像検索を見ていただきたい。ちなみに「お冷」のコップにスプーンがひたされて出てくるという古典的作法の継承店。

「キッチン南海」がB級だとしたらこちらはC級という感じだが、結構いつも常連さんで一杯。私も1シーズンに少なくとも1回くらいは食べてみたくなる。

元は神保町らしく、それこそ「学生街の、安くて腹いっぱい食わせる店」だったのだろうが、そもそも現在の神保町はほとんど学生街ではないので、客層もサラリーマンが多い。しかし(たとえばこの晩は)、アラサーくらいの細身のおねーさんがカウンター奥で一人で「大盛りシューマイカレー」を食べていたり、私の隣の隣に座っていたガテン系のお兄さんは「ジャンボ(?)+全部乗せ」という恐ろしいものを食べていたりと、思わず二度見してしまうようなお客さんも。

F1012520●こ、これはリベットマニアにはたまらん! と思ってつい撮ってしまった(いやまあ、私がリベットマニアかどうかは別として)。

神田川に掛かる昌平橋北側、交差点上の総武線各駅停車の鉄橋。「どこがリベット?」と思った方は、ぜひクリックして大き目の写真で確認していただきたい。

正確には、JR東日本・総武本線「松住町架道橋」という名前があるそうだ。1932年竣工である由(wikipediaより)。もちろん、リベットマニアであるかどうか以前に、このアーチとトラスは素敵だと思う。

備忘録的に書いておくが、昌平橋は一口橋と書いて「いもあらいはし」と読む呼び方もあったそうだ。一口(いもあらい)とはまたずいぶんな難読だが、九段にも一口坂(いもあらいざか、バス停名はひとくちざか)がある。駿河台にも一口坂があり、場所的に近接しているので、3つとも由来は関係しているのかもしれない。

F1012565●月初めほどではないにしろ暑い。

特に暑い日には、我が家の犬の定位置は玄関のタイルの上だが、時折、体が履物に被っていて、出かけようとすると履物が生暖かかったりする。ちょっと嫌な木下籐吉郎だ。サルじゃなくてイヌだけど。

●前々回も書いたが、暑いし忙しいしで模型はさっぱり。

●これまでにも何度も登場しているのだが、我が家からちょっと坂を下ったあたりの道端に、毎年この季節、キバナコスモスが大量に咲く。ちょっと花壇のようになった場所が中心なので、最初は誰か人が植えたものなのかもしれない。

そのキバナコスモスに毎夏、青いハチ・ナミルリモンハナバチが来る。去年も一昨年も8月の初めには見かけていたのが、今年はさっぱり出現せず。今年はもうだめなのかと半ば諦めかけていたところ、22日土曜、ようやく会うことができた。

最初、オタオタしてうまく撮れないでいるうちに飛び去ってしまい、炎天下、10分かそこいら、張り込みをする羽目になった。結果的にまた飛来したところを撮れたのでオッケー。夏の強い日差しの下で見ると、コバルトブルーの紋が光っているようで、とても美しい。

そんなルリモンハナバチと、同じキバナコスモスでの虫写真をいくつか(撮影日の違うもの含む)。

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1、2枚目:ナミルリモンハナバチ。

3枚目:ツバメシジミ。

4枚目:ハキリバチ。何ハキリバチなのかまでは不明。

5枚目:イチモンジセセリ。

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古レール探訪

●12日水曜日、神保町の事務所に行くついでに、山の手線内の古レール建築の中でも特に「名所」であるらしい、日暮里駅を見に行った。

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最も内側にある、11-12番線ホーム。大きな特徴は、屋根を支える古レール柱が線路の向こう側に立っていて、両側からホームの大屋根を支え、ホーム上に柱がまったくない構造になっていること。

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(山手線を基準として)内側柱は、線路脇の法面から斜めに突き出している。ついでに、駅の中ほどを突っ切る跨線橋の脚部も古レールが使われている。

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外側柱は線路と線路の間に立っている。内側柱も外側柱も、何だかヨーロッパの教会建築のような優美さがある。

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外側柱を上から見たところ。ご覧のように片側は切除されている。隣ホームもかつては同じ型式の、ホーム上に柱のない大屋根構造だったのが、改修によってホーム上に柱のある構造になっている。

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これはさらに隣のホーム。わずかにアーチ2つ分の古レール柱が残っている。ちなみに私は漫然と「綺麗だな~」と眺めていただけだが、同駅の古レール柱を時代ごとの変遷含め細かく考察しているサイトもある。興味を持たれた方は参照していただきたい。

●ついでの探訪。お隣、鶯谷駅。

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駅の規模自体も違い、日暮里駅ほど凝ってはいないものの、ここも緩やかなカーブが連続してなかなか優美。

屋根柱がひとつ置きに線路を跨ぎ、架線駐を兼ねている。架線柱上部に補強用か、あるいは純粋に装飾なのか、3つのリングがはめ込まれているのは、田端駅も同様であるらしい。

●さらについでの上野駅。

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ここは日暮里駅と似て、線路と線路の間に屋根柱が立てられているにもかかわらず……。

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なぜかホーム上にも柱が2本立つという、柱だらけ仕様になっている。強度的にはホーム上に立っている2本だけでも充分であるようで、上写真の一部を除き、多くの線路間のレール柱は取り除かれてしまった様子。

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そのため、ご覧のように屋根端に、ばっさり切り取られたレールの断面が見えている箇所が多数ある。

●話は前後するが、今月初め、逗子駅の1番線ホームでも、中途部分に一部、古レールが残っているのに気付いた。しかも刻印が残っている箇所もあった。

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例によって「古レールのページ」を頼りに読んでみると、米ベスレヘム・スチール社、スチールトン工場、1923年製であるらしい。鎌倉駅のキャンメル社やウニオン社のレールよりは新しいが、それでも、刻印が読めるというだけで貴重な気もする。

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夕飯難民

●こんなに暑い時季にオリンピックなんかしちゃいかんよ! 熱中症で海外からのお客さんに死人が出るよ! 「競技にも最適な過ごしやすい気候」とかいい加減なことをアピールしたのは誰だよ!

「責任者出て来い」的突っ込みポイントが次々に出てくる東京オリンピックだが、はっきり言ってこれは詐欺だと思う。

っていうか、IOCも近年の夏の東京がどれだけヒドイところか確かめてから決めろよ……。

とにかく月初めの猛暑はひどかった。東京ディズニーランドでは、連日ゲストもキャストもバタバタ熱中症で倒れ、日に何度も浦安の救急隊が出動する有様だったとか。

8日土曜日、ようやく暑さが和らいで一息ついたが、翌週になってまた暑くなった(それでも前の週ほどではない)。

●そんなこんなで、仕事もはかどらず、模型製作もほぼ休止中。当ブログも久しく更新が滞った(実はこのエントリーも、1日に書き始め、さらに8日に書き直して、そのまま書き上げられずに放置してあった)。

●東京オリンピックではセーリングの会場として江ノ島が予定されているそうで、それに関連して、逗子マリーナに高さ130m超の高層ホテル建築計画が出ているそうな。

この地区は建築物の高さが、条例で20m(あるいはもっと低い)に制限されているのだが、ゴリ押しで建設されてしまいそうな嫌な予感もする。

●毎日クソ暑くてしょうがないので、しばしば神保町の事務所に涼みに仕事しに行く。

1日土曜日も神保町の事務所にいたのだが、かみさんも用事があり夜に出かけるというので、神保町で夕飯を食うことにする。

ちなみに私は、それほど食道楽なほうではない(と思う)。美味い物を食えば美味いと思うけれど、絶対的な舌の尺度や感度は持っていないし、ジャンクなものも、ファーストフードもそこそこ食べる。安くても、払った分の満足があればいいと思う。

というわけで、この晩は(暑くてあちこちほっつき歩くのも面倒だったので)、事務所からも程近い吉野家で牛丼とか豚丼とか、お手軽に安く済まそうと思ったのだが、店の前まで行ったら入り口に張り紙があり、なんと店内冷房が故障中である由。

……さすがにそれはちょっと。

と思って、他を当たることにしたのだが、なかなか「ここで食おう」という場所にたどり着けず小一時間うろうろする羽目になってしまった。

思うに、「無性に**が食べたい」という欲求があって食べに行く際は、その店が開いていればそこで食うし、開いていなければ逆に代替案に対するハードルが低くなる気がする。「まあ適当に」と思っている時こそがクセモノな感じ。「うーん、ここで食うならさっきのトコのほうがよかったかなあ」などと、どんどん優柔不断に陥っていく。

そもそもこの日は、昼に東京OAZOで麻辣刀削麺を食ってしまったので、神保町では比較的選択肢が広いラーメンおよび東南アジア系エスニックはちょっとなあ、と思ったのも「難民化」の一因。

(結局、最終的には専大前交差点の「てんや」で天丼という、迷った末にそれかヨ的な夕食になった)

F1012276●結局その晩は神保町の事務所で過ごし、翌昼食も神保町でとることになった。

目当ての「丸香」(一部で、東京都内で讃岐うどんが一番美味いと言われている店)が閉まっていて、また難民化が危ぶまれたが、幸い、すずらん通りの「スヰートポーヅ」が開いていて、今季初の餃子定食。皮が筒状に巻かれて両側が筒抜けの餃子で、具は肉多め(普通の感覚だと、焼売の具に近い感じかも)。何だかしみじみと美味しいというか、ほっとする味というか。

12日にも行ったので、今季はすでに2回。

●最近の模型的買物。

タコムのカメ装甲車:まあ、こりゃ買わなきゃならんだろう、的な感じで(なんだそりゃ)。だいぶ大味な感じのキット。外形を云々し出すとキットを買った意味がなくなりそうだが、少なくともスリットは何とかしたい気もする。しかしそれも結構面倒だな……。

MBの1:72のオースチン装甲車Mk.III:先日、「生春巻き隊」飲み会で、かさぴー氏に見せてもらって欲しくなったもの。同社Mk.I戦車同様、非常にシャープ。

MiniartのIII号戦車C型:秋葉原のVolksで税抜き4500円だったので、ついふらふらと。

いつになく模型を買ってます。

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