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Spanish Panzer I (7)

SUMICONネタ、I号戦車(スペイン改造型)製作記。こんなんで本当に出来るのか?的なゆるゆるとした進捗ぶり。

F1011762 F1011769●前回書いた「1937年改修」の続きで、後部左右の通風孔装甲カバーに続き、ラジエーターグリルのカバーを作成(その前に、左右の通風孔カバーに溶接痕も追加)。

カバーパーツそのものはキットのものを使ったのだが、後ろの垂れ下がり部分左右のナナメが深く切られすぎていたので、もう一つのストックから同じパーツを持ってきて切り刻み、後部左右を延長して削り直した。ついでに、全体的に少々薄めに。……というより、ここまでするなら、素直に0.3mm板か何かで作り替えたほうがよかったのではと思う。

F1011773車体への取り付けの脚は、キットパーツでは4ヶ所突起があるだけで(どのみち、本体を薄く削る過程でその脚も削り落としてしまっているが)、横に一本、ぐるりと中心に入っている羽板も省略されている。右写真は、未改修のキットパーツを車体に置いてみた状態。成型色が違うのは新版キットから持ってきているためだが、形状的には新旧で変化はない。

脚の作り直しは、羽板も含めすべて0.3mmプラバンの細切り工作で、通常の接着剤(私はタミヤの流し込みタイプを常用)で軽く止めてから瞬着でがっちり固定。ひとつひとつの部材が細かすぎ、切り刻んだものの寸法が合わなかったり、はじき飛ばしたりで、ずいぶん手間が掛かった。

なお、実際には後ろの垂れ下がり部分の内側にも脚(支柱)が左右2ヶ所にあるのだが、ほとんど見えない割に長さ合わせが面倒なので端折った。

F1011766●順番は前後してしまったが、カバー下のラジエーターグリル・ハッチ周りにも若干のディテールを追加した。

ハッチ後部左右には、鍵穴を追加。伸ばしランナーの輪切りを接着、0.4mmドリルで浅く孔を追加。本当は孔は四角いのだが、見えづらい場所だし、どのみちルーペでも使わない限り判らない。右側鍵穴の上に謎金具。

ハッチ直下、車体側の中央に吊り下げフックがあるが、キットでは綺麗に忘れられているので0.3mm板で追加工作した。

なお、前段で書いたように、装甲カバーの垂れ下がり部分左右の形状を変更しているが、元パーツでは、斜めのラインが、下のハッチのラインとほぼ平行。実際には、このようにハッチのラインよりも角度が立っていて、そのぶん、下辺が長めになる。

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コメント

◇接着剤の話
 クレオスの Mr. セメントS(流し込みタイプ)、今年から使い始めましたけど、結構良いですよ。
 面合わせしても中に残らず(タミヤで懲りているので、必ずガス抜きの溝を掘りますけど)、接着後にやすっても接着剤の臭いはしません。ちょいちょい問題となるプラスチックの事後収縮もなさそうです。胴体側面がデコボコに縮んだ48の零戦とか、かわいそうだったもんなぁ・・・。

 タミヤのとの違いは、成分にメチルエチルケトンの記載がある事。あと、臭いがアセトンみたい・・・なので、換気しましょうね。

☆流し込み接着剤余談☆
 確か MA の記事で知ったラッカーシンナーから始まって、次がテスターセメント(これも収縮がなくて良かったんだけど、成分がいろいろ(!?)と問題あったのか、手に入らなくなっちゃった)、次がタミヤの流し込み(ほんの一瞬)、モデラーズのさらさら(勝手に中身が無くなるヤツ)と続いて、クレオスに至ります。期間の割に変化が多いのか少ないのか・・・ワカリマセン (^^;)

投稿: ばお | 2015年7月19日 (日) 22時00分

モデラーズのさらさらって、缶入りのやつでしたっけ。
一時期、タミヤの接着剤のビンに継ぎ足しながら使っていたんですが、蓋を閉め忘れると、一晩で揮発してビンが空っぽになる恐ろしい接着剤だった気が。

タミヤの流し込み接着剤は、蓋を閉め忘れてもほとんど減りませんね。

しかし、何かのスクラッチの時に、外版に使った0.3mmプラバンがぐにょぐにょになった経験はありますが、そのほかで、(接着剤を間違ってこぼしたとかではなく)後から接着剤成分のせいでドンガラのパーツが変形した経験はないですなあ。

投稿: かば◎ | 2015年7月19日 (日) 22時37分

モデラーズのって塩化メチレンかなんか、塩素系炭化水素じゃなかったでしたっけ。売りはじめたころに環境上問題があるんで工業用途では使われなくなったような。

投稿: はほ/~ | 2015年7月21日 (火) 20時20分

>はほちん

あ。遅ればせながら、お誕生日おめでとうございます。

接着剤の中身がなんだったのかはもうわからないのですが、とにかく、その時に、「溶かすシンナーって実はいろいろなんだな」と思ったですよ。

投稿: かば◎ | 2015年7月21日 (火) 21時22分

モデラーズのはグッスマに変わりましたが未だに愛用してます。
昔は、ガンジーミスノンという修正液の溶剤を使うのがマイブームでしたが(少年サンデーかなんかで知った・・・)、乱用防止とかでプラを溶かせない不甲斐ない溶剤に変更されたので、しばらくはソフビカラー用シンナー使ってました。臭い強烈でした。
昔作ったプラモの接着後を見ると、どの時代だかおぼろげに思い出してなつかしいです。

投稿: みやまえ | 2015年7月21日 (火) 22時18分

>塩化メチレン
ジクロロメタンなら、転職する前の会社で毎日トン単位で使用しておりました。
(循環しているので消費量は少ない)

担当者は全員、活性炭フィルターのガスマスクを支給されていました。

3年くらい前、印刷業界で胆管がん多発の原因ということで、問題になってましたね。
あれから、さらに規制が厳しくなったかも。

投稿: めがーぬ | 2015年7月22日 (水) 13時21分

>誕生日
 この歳になると、冥土の旅の一里塚、って感じですかねぇ。

>塩化メチレン
 90年代前半ぐらいに、塩素系有機溶剤は環境とか人体への影響が大きいってんで使わないようにすると言う話だったんです。モデラーズのサラサラ接着剤がちょうどその頃店頭に並びはじめたんで、こんなの市販していいのか? と思いながら買ったんですよ。印刷関係では普通に使ってたんですねぇ。

投稿: はほ/~ | 2015年7月23日 (木) 21時59分

どこ製のものだったか忘れたのですが、そういえば、サラサラタイプの接着剤を、使いかけのタミヤの接着剤のビンに注ぎ足したら、なにやら反応して、両方無色透明なものがサーッと白濁したことがあったのを思い出しました。

白濁しても、接着剤としては、そのまま特に問題なく使えたのですが。……変なガスとか出ないでよかった。

投稿: かば◎ | 2015年7月23日 (木) 23時13分

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