« 理科ハウス | トップページ | セミの初鳴き »

Spanish Panzer I (5)

SUMICON参加作品、I号戦車(スペイン改造型)の製作記。といっても、まだ車体下部~足回りをいじっているだけなので、スペインはまだまだはるか向こう。

●基本、工作箇所は前回から直接の続き。

F1011341まずは第一転輪サスペンション。スプリングは、0.5mmアルミ棒を買ってきて、適当な太さのランナーに巻き付けた。アルミは適度に柔らかく、ほとんど弾力もないので一度巻いたものが戻ったりしない。巻いた後で切断・ヤスリ掛けするのも楽で扱いやすい。

とはいえ、間に何か挟んだりせずに直接手で巻いた(最初はきつく巻いて、その後で両側を引っ張って伸ばし、バネ線間の隙間を開けた)ので、よく見ると間隔が不揃いになっている。そもそも、この部分は「伸ばすバネ」ではなく「縮めるバネ」であって、もうちょっとバネ線間の隙間は広いほうがよかったように思う。これなら、キットのパーツでもあまり変わりがなかったかも。

なお、スプリング下端は当然、アームと接続していなければならないはずだが、そのへんは転輪に隠れてしまうので加工しなかった。元のキットパーツでも表現されていない。

サスアームは前回書いたようにドラゴンのパーツの流用。リンクアームはトライスターのキットのパーツ。特に削り合わせなどしなくてもそのまま組み合わせられる。

F1011484●第二転輪以降のボギーは、前回書いたように、リーフスプリングのシーソー軸部が省略されているので、これを追加。

F1011481内外のスプリングの間の軸カバーは、コントレールのプラパイプで加工。これに、カバーを止めるボルトのフランジと、ナット(例によってマスタークラブのキャッスルナット)を付ける。

写真は前側(第二・第三転輪用)ボギーで、左はフランジの加工前。これも前回触れたが、表側の軸モールド位置が間違えているので、削り取って付け直している。右はフランジの加工後。この前側ボギーの軸カバーのフランジは、穴が2個のものと1個のものが互い違いについていて、ただし、穴2個のフランジにも、ボルトは1本しか通っていない。……というのが標準の形状であるようだ。

ちなみにフランジの付き方は右側ボギーも左側ボギーも同じ(鏡像/対称形ではない)らしい。

F1011510後ろ側(第四転輪・誘導輪用)ボギーはフランジ形状が違い、ボルトも片側4本ずつ使われているうようなのだが、ここがばっちり写った写真がなく、想像混じり。工作も多少粗いものになってしまったが、どのみちこの部分は履帯の垂れ下がりもあるのでほとんど見えないだろう、という甘え混じり。

というわけで、スプリング抑えの金具の改修から始まった、妙に手間のかかるボギーの工作は、これでひとまず終了。

●転輪それ自体にも、ごくごく僅かな追加工作。

F1011619 転輪表側のスポーク付け根2ヶ所のでっぱりに、グリスキャップと思われる小ボルト(ナット?)の表現として、輪切りの伸ばしランナーを接着。

とはいえ、あまりに小さいので、老眼鏡を掛けても、ちゃんと円筒の円の部分を接着しているのか、それとも間違えて筒の部分をつけていないか、はっきり言ってよく見えないので、だいぶ適当に工作している。

●そんなわけで、足回りを仮組みしてみた。

F1011613 ボギーとビームは差し込んであるだけ。ビームは、キット(トライスター)のパーツは厚みがあり、本来コの字断面である上下の立ち上がりが小さく、浅くて見栄えが悪いので、若干マシなイタレリのパーツを持ってきてみた。

この部分、エッチングを使えば効果的な部分なのだが、他に、切実に必要とは思われないパーツがわらわら付いてきてコストパフォーマンスがよくないので、専用エッチングのセットを張り込む気にはなれないでいる。

なお、戸棚をひっくり返していたらOn The Marks製のI号/II号戦車用エッチングが出てきたのだが、ビームは入っていない。

|

« 理科ハウス | トップページ | セミの初鳴き »

製作記・レビュー」カテゴリの記事

I号戦車」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Spanish Panzer I (5):

« 理科ハウス | トップページ | セミの初鳴き »