観音パワー
●22日水曜日。日帰り出張で仙台。「はつね」になりそびれたE5系「はやぶさ」に、たぶん初めて乗る。
先頭車両の全体形などは、いくらでもネットに格好いい写真が転がっているので、それを見てくれたまへ。
●行きは東京駅中央コンコースの駅弁屋「祭」で、厚岸の「たらば蟹かきめし」を買って車内で食べる。いつも売っている「かきめし」の豪華版的なもの。牡蠣の煮汁とヒジキで炊いた飯の味付は若干濃い目。
「行かなきゃ食えない」価値は減るけれど、日本全国の駅弁を選んで買えるのは楽しい。同行の新宿C社のC社長もたまたま同じ弁当を買っていた。
仙台もよく晴れて暖かい一日。しかし東京まで戻ってきたら雨だった。
●24日金曜日。あまりにぽかぽか暖かいので仕事をさぼって(ダメな大人だ!)散歩にさまよい出る。
これだけ暖かければあちこち花も咲いてマルハナバチも出ているだろうし、鎌倉国宝館で開かれている企画展「長谷寺と鎌倉の至宝」も見に行きたいし、というのが主な目的。
鎌倉国宝館の企画展は、「ミホトケをヒモトケ!」とか「ぶつぞうまんさい!」とか「今年の夏は仏像ざんまい!」とか、常に脱力系のコピーが付いているが、今回は「観音パワー全開!!」。安定のクォリティ。最初は、「いやいや、そりゃないだろう」と思っていたのだが、だんだんこれでいいような気がしてきた。慣れって怖いね。
今回の企画展の見どころは、長谷寺所蔵の三十三応現身像(観音の33種の化身の像)が全種展示され間近に見られること。三十三応現身像は、愛知県春日井市の勝嶽山円福寺と、鎌倉の長谷寺にしか現存例のないものだそうだ。
鎌倉国宝館は大部屋ひとつが展示スペースで、その半分が常設展、もう半分が企画展。常設展も鎌倉の仏像の逸品をかぶりつきで見られるのが非常によい。鎌倉の寺のなかでも、十王像が見られる円応寺は大好きなのだが、その十王の中でも傑作とされる初江王坐像や、二体の倶生神坐像などは国宝館にある。
右は国宝館入口に咲いていた、ちょっと変わった花びらのツツジ。たぶんホシグルマとかいう品種。
●若宮大路の、鶴岡八幡宮(三の鳥居)にもほど近いところ(雪ノ下一丁目8)に立っている丸ポスト(No.28)。
ずいぶん前にも紹介済みだが、おそらく鎌倉市内の丸ポストのなかでも最もメジャーな存在(最もたくさんの観光客が通りかかるという意味で)。しかし、現在は背景の段葛が修復中、しかも正面の商店がなくなって更地になってしまい、なんとも寒々しい姿に。
それにしてもこの敷地、奥が深い……。
●まんだら堂やぐら群、25日から5月1日まで、晩春の限定公開。春の初めの梅の頃もよいが、波しぶきのような勢いの新緑の中のやぐら群も良し。公開前日も、ちょっと覗いたら準備作業のためにゲートが開いていて、少し覗かせてもらえた。初日も、今季最後(たぶん)のノビル収穫のついでにまた行く。
●ここ何日かの間に撮ったハナバチ+α。
一応順番にキャプションを書いておくと、
- 鎌倉市役所駐車場のツツジに来ていたコマルハナバチ(4/24)。
- 鶴岡八幡宮、三の鳥居脇の植込みのヒゲナガハナバチ。ニッポン~なのかシロスジ~なのか区別できず(4/24)。
- 常栄寺の菜の花に来ていた種類不明のハナバチ。ミツバチサイズ(4/24)。
- 同じく常栄寺のセイヨウミツバチ(4/24)。
- ハナバチに続いて獰猛な連中も活動開始。モンスズメバチ。常栄寺(4/24)。なお、25日に法性寺山王権現で4cmを越えそうな巨大なスズメバチ(たぶんオオスズメバチの女王)を見た。
- 別願寺のフジに来ていたキムネクマバチ(4/24)。
- 安国論寺の門前のツツジに来ていたコマルハナバチ。ピンボケだがころっとした飛行シーンが可愛い(4/24)。
- 同じく安国論寺。ワカバグモに捕まってしまった小さなハナバチ(4/24)。
- 亀団で見かけた種類不明のハナバチ。ヒゲナガハナバチのメス?(4/25)
- 種類不明のハナバチ。大切岸のタンポポで(4/21)。
- 再び安国論寺の門前のツツジのコマルハナバチ(4/24)。
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コメント
もうちょっとすると梅が食べ頃に!
クモにつかまっちゃったところとか、貴重なシーンですね。
このクモは結構気が荒くて、飛びかかってきたりしてかわいいですね。
投稿: みやまえ | 2015年4月27日 (月) 01時44分
以前、ジョロウグモの網に掛かってしまったのだけれどメゲずにクモと壮絶な戦いをしていたスズメバチを見たことがあります。
この小さなハナバチはちょっと可哀想だなあ……。なんというハチなのかわかりませんが。
投稿: かば◎ | 2015年4月27日 (月) 13時29分
>この小さなハナバチ
ハラナガツチバチではないでしょうか。
このハチはフヨウの花の中とかを転げまわって花粉まみれになってたりするのが可愛いのですが
低空を飛び回って地中のコガネムシの幼虫を探知して土に潜り、卵を産み付けるという、すごい生態のハチのようです。
投稿: みやまえ | 2015年4月27日 (月) 22時08分
>みやまえさん
ハラナガツチバチは名前の通り腹が長くて、もっと間延びした感じではないでしょうか。お腹が短めの種類もいるのかなー。
http://kabanos.cocolog-nifty.com/photos/temp/tsuchibachi.jpg
これは去年、長野の駒ヶ根で撮ったキンケハラナガツチバチ(たぶん)ですが、逗子近辺でもこれと、ヒメハラナガツチバチはよく見かけます。
写真は撮りそびれましたが、数日前も名越切通途中で見かけたような……。
あ、それに、クモに捕まっているほうは、ミツバチよりもさらに小さいハチでしたよ。
投稿: かば◎ | 2015年4月27日 (月) 23時17分
あらら、小さかったですか。言われればあの蜘蛛も小さいですものね・・・
好きだとみんなそれに見えてしまうようで・・・失礼しました〜!
投稿: みやまえ | 2015年4月28日 (火) 00時35分