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2015年3月

あめふらし

●土日が大潮で、ちょうどお昼頃に一番引くと知ったので、まずは土曜日昼頃、怪しげな天気の中、かみさんとチビと3人で小坪(大崎)の磯に出掛けてみるが、ちょっと行った時間が遅めだったか、それほど磯は出ていなかった。

いい天気になった日曜日、今度は昼前に一人でふらふら出掛ける。以前はほとんど岩が剥き出しだったのが、震災の年の5月に行ったら藻だらけになってびっくりしたが、この土日はそれ以来の磯歩き。つまりは4年ぶり。近所なのに!

そんなわけで写真を適当に。

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磯から見た江ノ島と、磯に面した崖にポコポコ掘られた穴。全体では7つばかり開いているのだが(11年5月の写真参照)、いくつかは中で繋がっている様子。おそらく大戦中の防空壕か、防衛用陣地と思われる。

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磯は藻だらけだが、4年前の5月よりは若干少なめかも。季節的なものなのか、若干環境が変わったのかは不明。ちなみにこの藻、ホンダワラだと思っていたがヒジキのようだ。ホンダワラはもっと浮きが丸い。ムラサキウニ系のウニと小型のヤドカリ多数。ひとつだけバフンウニ系のウニを見た。

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アメフラシが(10年以上前のようにうじゃうじゃではないが)復活していた。2枚目は干潮に取り残されていたもの。潮溜りに戻してやろうと思ったが、しっかり岩に張り付いていたので断念。3枚目は4cm程度の子供。岩肌に尻尾だけつけて、何がしたいのか背伸び中。

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1枚目はまだ小さいムラサキガイの群れ? 以前には、ここでは見たことがなかった気がする。どちらかといえばあまり綺麗でない場所を好む貝と聞いているので、水質が悪くなっているのか、あるいは、そもそも外来生物なので分布域を広げただけなのか。2枚目は小坪漁港のワカメ干し。

●磯に出る前、大谷戸で、ポカポカした陽気に誘われて出てきたトカゲを3匹も見た。

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実はトカゲにもキリギリスと同じような問題が起きていて、以前は、日本に広く分布する「ニホントカゲ」とされていたものが、その後の研究で、遺伝子系統が分化していることが判明。新たに、西日本の「ニホントカゲ」、東日本の「ヒガシニホントカゲ」、伊豆半島・伊豆諸島の「オカタトカゲ」とに分けられることになった。「ニホントカゲ」と「ヒガシニホントカゲ」は鼻先のウロコ形状で識別できるらしく、ここの図説がわかりやすい。

運良く、近寄って鼻先も写せたので、形態からもヒガシニホントカゲと同定できた。

●磯から引き上げた後は、ちょっと前から気になっていた小坪・飯島砲台跡の慰霊碑を探したのだが、その顛末はまた改めて。

ふらふらと鎌倉まで散歩。ミスドでお茶を飲みつつ「アレクシア女史」の3巻目を読み、その後電車で一駅、逗子まで乗って、市立図書館。仕事で必要なキュリー夫人の書籍を借りて帰る。

途中の生き物等々。

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1枚目。マリーナ近くの路地、オオキバナカタバミにいたモモブトカミキリモドキ♀。

2枚目。フキの花に来ていた小蜂。フキの花との比較で判るようにごく小さく、おそらく6、7mm程度。キマダラハナバチの仲間かなあ、などと漠然と思うがまるで確証なし。

3枚目。鎌倉の桜のなかでも特にお気に入り、本興寺の枝垂桜。まだ咲いてはいないが、遠目にぼんやり樹全体が赤味を帯びていて、近付くと、このようにつぼみが膨らんでいる。そろそろ咲き始め。

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カマ・ドーマ

●金曜日の晩、グミを食べていたら奥歯の金属がぼろっと外れてしまったので、翌日、歯医者に行く。一応、行く前に電話を入れたら、なんと、今まで診てもらっていた先生が急死されて半年ばかり閉めていたとか(ご冥福を)。このほど、新しい先生に来てもらって再開したばかりだという。

「新しい先生ですが、いいですか?」

と聞かれて、構わないと答えたのだけれど――以前の先生はあまり愛想がなくてボソボソ喋る人だったのだが、それでもそれなりにファンがいたのだろうか?

F1018136●歯医者の行き帰りに、何気なく見上げて発見したもの。大谷戸の斜面に生えた樹の上に(昨年以前に作られた)スズメバチの巣があった。葉のある季節だと見えないはず。

斜面に生えた樹なので、巣のある高さは、根から斜めに測れば5mくらいかもしれないが、垂直に地面(道路)から測れば10mくらいあるかも。巣そのものは、おそらく長径で30cmあるかないか、くらいだと思う。

見上げ て、空をバックに、ソフト的最大望遠でと、悪条件揃い踏みで撮っているので、説明がないと何が何だか判らない写真。

F1018222b(3/13追記。再び歯医者に行ったついでに、西日が当たる状態で撮り直してみた。

そう何度もしつこく撮り続けるほどのネタもない気はするが、とりあえず、上の写真よりはマトモにスズメバチの巣らしく撮れたので追加。

ちなみに、この近所のお宅の二階の軒下には、以前、これよりずっと巨大な巣があった。今でも崩れた巣の一部と、その翌年あたりに隣に作った小さな巣とが確認できる)

F1018191b●8日日曜日。

天気が悪いという話だったので一日家にいるつもりだったのだが、意外に晴れたり曇ったり。facebook経由で、鎌倉市役所の駐車場で、東北復興支援の東北物産展/屋台をやっていて、サンマの塩焼きを食わせてくれると聞いて、食い意地に負けて出掛ける。

焼きたてのアツアツをもらって食べ、遠野の高原大根の輪切りの切干しを買う。

●ミスドでしばし読書の後、また海岸橋交差点経由でぐるりと遠回りして歩いて帰る。先日チェックし忘れた、水道の海軍マーク入りの安全弁蓋を撮ったりする(前々回記事に追加)。「臨海学園」バス停近くの、未チェックだった丸ポストを撮影。こちらはポスト番号13。

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裏の製造年・製造者名はだいぶ読みにくいが、どうやら「No.1」と同じく、「昭27昭和製」のようだ。

F1018148●長勝寺の手前あたりで、路上にカマドウマを発見。個人的な経験から、カマドウマは「夏のキャンプ場に出てくる虫」というイメージなのだが、こんな季節にもいるものなのか?

カマドウマ科の虫は、日本には3亜科70種以上いるそうで(wikipediaより)、しかも「カマドウマ科にはよく似たものが多いため正確な同定はかなり難しく、単なる絵合わせによって正しく同定をすることは不可能」である由。もっとも、原名亜種(つまり無印のカマドウマ)は体の各部に多少の濃淡はあっても目立つ斑紋はなく、「胴体や脚に濃淡の斑紋が明らかなものは少なくともカマドウマではなく、多くはクラズミウマかマダラカマドウマ」だそうな。

ちなみにカマドウマの名前の由来は深く考えるまでもなく「かまど+馬」なのだが、最初に聞いた時には、なんだか「カマ・ドウマ」のような気がしていて、見た目に反して妙に格好よく強そうな名前だと思った覚えがある(なぜ切れ目がひとつ移動しただけで格好よく感じるのかは自分でも謎)。

「カマ・ドウマ」……なんというか、「サカモト・リョウマ」の仲間みたいな(そうか?)。あと、「ギラ・ドーガ」っていなかったっけ。ああ、ガンダム・シリーズに出てくるのか。

なお、このカマドウマは別に弱っているとかではなく、つついたら見事なジャンプ力で逃げて行った。

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ぼいて75mm(7)

F1018000●前々回にちらっと書いたように、週末模型親父さんのところの「イタレリ作せり」コンの締切が1ヶ月延びたので、一度は「組立完了」としたPaK97/38をまた分解してしまった。

組立後に形状が判ったスライド小防盾のリンク機構を改めて再現するのがその主目的。

接着してあった防盾を無理矢理剥がし、この際に支柱も多少ダメになるかと思ったが、特に曲げたり折ったりもせず外すことができた。

F1017891F1018001●リンク機構は、揺架左右からアームが出ていて、これがスライド小防盾内側に突き出しているヒンジに接続している。

キットの防盾は(それからそれを真似た私のもともとの工作も)内側も外側も同じ形に開口しているが、実際には、小防盾のヒンジをクリアするため、内側は上端のL字材の直下まで、直線的に開口している。右が当初工作した際の形状、左が内側防盾を切って、ヒンジを工作した状態。

F1018003bここで問題は、防盾を付けてしまうと狭くてリンクアームの工作ができず、かといって防盾を付ける前だとリンクアームの長さと角度がうまく決まらない、という点。

結局、ある程度形状を作ったアームをヒンジに接着せずに挟み込んだ状態で防盾を接着し、その後角度を調整して、アーム下部を揺架に接着した。しかし、下端はほぼ見えないので救われているものの、やはり事前の調節不足で、アームが長過ぎたかも。

●加えて、付け忘れていた拉縄(りゅうじょう)も追加した。

普通、拉縄というのは野砲・榴弾砲の撃発装置のうち、いわば「引き金」にあたる部分なのだが、この砲の場合は、撃鉄(ハンマー)を引き起こすためのもので、そのため、そもそも拉縄と呼んで正しいのかどうかも実はよくわからない。

ドラゴンの尾栓パーツはそこそこ細かくハンマーや、そのスプリングの入ったシリンダーなどのディテールがモールドしてある。拉縄は、錨形のハンマーの端に小さなリンクを介して繋がっていて、さらに、シリンダーの端のリング状の突起を通って砲の右側に垂れている。

F1018033これをどう追加するのかいささか悩んだのだが、結局はほぼ実物通りに作るしかないと判断。

ハンマーの端にエッチングソーで切れ込みを入れ、ソクウで余った、小穴の開いたエッチングパーツを切り詰めてリンクアームを再現。これにミシン糸を結んだ。シリンダー端の小リングは、エバーグリーンの0.75mm丸棒の輪切りを接着した後に0.4mmドリルで開口した。

ところで、現存のPaK97/38では、この拉縄が付いているものはほとんどなく、長さがどうもよく判らない(ここのものは付いているのだが、端まで写っていないので、やはり長さが判らない)。

結局、原型のm1897野砲の写真から判断したのだが、これまた、個体によって長さが違っていたりして、最終的には「まあ、だいたいこんなものならOK?」くらいのいい加減な決め方をした。いずれにせよ、ハンマーを起こすだけのヒモなので、一般的な拉縄に比べると非常に短い。

●改修作業を終えて、再び「組立完了」とした状態が以下。

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鎌倉のNo.1

●週末は雨だと聞いたので、晴れているうちにと、金曜午後、散歩に出る(本当は仕事の構成案をひとつ考えて書かねばならないのだけれど)。

「フキノトウの季節は過ぎてしまった」と書いたばかりなのだが、まだ伸びきっていないものをいくつか見つけ、せっかくなので摘んできた。クックパッドで見かけた、軽く炒めて食べるのを試してみようかと思う。

写真は名越切通を大町に抜けたところで見かけたつくしと、ほとんど満開になっていた河津桜。

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●そのまま普通に大町を抜けて鎌倉駅まで、と思ったのだが、ふと思い立って、長勝寺脇から水道路(すいどうみち)に入る。

ハードディスクがクラッシュしてしまってスナップ写真のデータもそこそこ失われたので、海軍標石をもう一回撮っておくかと突然思い立ったため。……なのだが、その後確認したら、前回この場所で撮ったデータはバックアップのディスクにも入っていた。マヌケである。

●水道路を海岸橋交差点まで歩く途中(材木座1丁目)で、これまで見落としていた丸ポストに遭遇。ポストマップで確認すればきちんと網羅できるのだが、割と適当に「後から確認」くらいの使い方をしているので、今でも「あ、ここにもあった」の楽しみが時々ある。

しかもよく見ると、ポスト番号1番!

別に設置順に振られている番号ではなく、何かの都合で番号が変わることもあるようなのだが、そこはかとなく有り難味が……(←変なヤツ)。

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誰が貼ったのか、横腹に聖徳太子のシール。裏の製造年・社名は塗りこめられて読みづらいが、どうやら「昭27昭和製」と書いてあるらしい。

以前も取り上げたし、前述のように前のデータも残っていたのだが、せっかく撮ったので長勝寺~海岸橋交差点までの海軍標石その他をざっと。このサイトと見比べると、どうもいくつか抜けがあるようだが、もしかしたら、その後撤去されたものもあるのかもしれない。

一応、歩いた方向ということで、長勝寺側から順に、だらだらと羅列してみる(水道でみると下流から上流に向かっていることになる)。

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(3/9追記。3/8撮影の写真を数枚追加)

●オマケ。以前にも取り上げた鎌倉保険福祉事務所入口のポスト。ちなみにこのポストは、保険福祉事務所のサイトでも格好の道案内として取り上げられている。今回改めて後ろを確認したら、鎌倉のポストにしては珍しく、製造年・製造者名がはっきり読めた(昭38吉村製)。ポスト番号は56。

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●本屋で「鉄道模型3Dプリンタガイド」(ネコ・パブリッシング)という本を目撃。

すでにミリタリー方面のスケールモデルでも3Dプリンタは浸透しつつあり、先日は1:35初の3Dプリンタによるフルキット(オチキス38H)も発売されたのだが、さすが、個人モデラー向けにこういうガイド本が出るところは、鉄道模型の「オトナの趣味」としての歴史の古さゆえ?

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クラッシュ

●前回の「ぼいて75mm(6)」は、2月26日朝にUPしたのだが、その日の昼、いきなり外付けの1TBハードディスクがアクセス不能になってしまった。

一応、マイコンピュータの中にドライブは表示されているのだが、読みに行くと何やらしばらく悩んだ末に「フォーマットしますか?」と出てくる。ふんがー。

一応、ある程度のバックアップはあるのだが、特に最近のデータはまとめて喪失してしまい、ショックが大きい。とりあえず仕事のデータは提出してしまえば、あとは後々参考にする程度なので、なくて今すぐ困ることはなさそうだが、趣味方面では、せっかくまとめたルノーR35の仕様特徴一覧表がなくなってしまった(一応、まとめる中途のものはバックアップに入っていたので、そのうちまとめ直す予定)。

F1017998週末模型親父さんのところのイタレリ限定ネットコンペ、「イタレリ作せり」は本来2月末が締切で、切羽詰ってマウルティアやら、それに載せるあれこれやらの塗装など進めていたのだけれど、締切が3月末に延期に。

そうなると悪い虫が騒ぎ出し、一度は「これでオシマイ」と思っていたPaK97/38をまたいじりだしたりして。それについてはまた改めて。

F1017993●家のなかに蛾が一匹、いつのまにか紛れ込んでいて廊下の壁に止まっていた(2月25日)。

シャクガはシャクガなのだがフユシャクではなく、春に出現するシロテンエダシャクという種類であるらしい。冬も終わって虫もうごうごする季節なのであるなあ。

●もう先月も半ばのことなのだけれど、フキノトウを採ってきて蕗味噌を作った。だいぶたっぷり作ったので、半月以上経って、まだ食べ終わっていない。

去年も一昨年も2、3回は作ったのだが、今年は初回分を食べ終えないうちにフキノトウの季節は過ぎてしまった。

F1017987実は「一回しか採らずに季節が過ぎてしまうのももったいないし、天ぷらでも作ってもらおうかな」と思っていたのだが、先週末、これを見かけた原っぱは、2、3日後に行ってみたら、草刈りされて丸坊主になっていた。モッタイナイ!

楽しみにしていたノビルも一緒に刈られてしまったが、こちらは多少葉が伸びてくればそれを目当てに球根は掘れる。

F1017974 ●名越切通を鎌倉側に降りきったところ、大町の名越坂踏切脇の公園の河津桜が咲き始めた。

せいぜい二分咲きくらいのこの写真は先週(27日)のものなので、今はもっと咲いているはず。

メジロも来ていたのだが一緒に写したいと思っているうちに飛び去ってしまった。もっとも、その取り合わせは1年前にも撮っている。

F1017958F1017963鎌倉の梅もあちこちで咲き始めているが、27日時点では、まだ盛りというには少し早い感じだった。とはいえ、梅はポツポツ咲いて要るのもそれなりに風情があって良い。

紅いほうは円覚寺前の池の梅。薄黄色のものは東慶寺。

F1018021F1018013●まんだら堂やぐら群が今年の初公開中。3月23日まで、土日月および祝日。やぐらはいつ見てもやぐらだが、梅との取り合わせはこの季節だけ。なお、やぐら群前の平場の数箇所に遺構を解説する案内板が新たに設置された。

また、切通し道に面したやぐらをはっきり確認できるのも、藪が茂っていない冬~初春のみ。

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