CODE VS 4.0
●7日土曜日、六本木ニコファーレへ、プログラマー日本一決定戦「CODE VS 4.0」決勝戦を観戦に行く(一応、仕事がらみ)。
前回までは「プログラマー学生日本一決定戦」だったのだが、今回から“学生”の縛りが消えて、年齢・国籍・学歴不問に。もともと、リクルート主催ということもあって、有望な学生を集めてツバを付けちゃいましょう的ニュアンスが、若干薄まった感じ。
詳細は公式サイトに詳しいが、要は、課題としてあるゲームが提示され、それをよりよくクリアするためのプログラム(AI)を組んで戦わせるというもの。予選はコンピュータ相手のスコア勝負、決勝戦は、参加者(のAI)同士の対戦。もちろんその場でAIを書き上げるわけではなく、参加者は、予選を戦わせた自分のAIに、若干の対人用(というより、プレーヤーメイドのプログラム用)のカスタマイズを施して提出。当日は、決勝参加者含め、人間は全員、ただただ、あらかじめ組んであるプログラム同士が戦うのを見ているだけ。
そんなの面白いの?――と言われそうだが、これがかなり興奮するし、会場も盛り上がる。ゲームのマップはその都度ある程度ランダムに生成されるので、プレイヤーのAIの出方もそれで若干変わる。そして、相手の出方の変化で、さらに動きが読めなくなる。というわけで、「あらかじめ組んだプログラム」でも、勝負の帰趨はフタを開けてみるまで判らないということになる。なんとなく、闘鶏や闘蟋蟀というのはこんな感じなんじゃないか、という気がする(ギャンブルではないけれど)。
ちなみに課題のゲームは、戦力や拠点を(資源を頼りに)生産しつつ、相手の城を攻め落とす戦略ゲーム。これまでにも何度か観戦しているが、以前の落ちゲー(○よ○よ風)や爆弾ゲー(○ンバーマン風)と比べると、少々勝負の経過が読み取りにくい感じ。しかし、試合が進むとなんとなく見方も判ってくる。
決勝出場者は、予選のスコア上位の8人。総当りリーグ戦の後、その勝率に従ってトーナメントで前述のように年齢制限が消えたため、今回は、過去、学生時代に決勝で戦ってきた猛者が社会人になって戻ってきたり。
しかし試合の結果は……そんな猛者たちを退けて、なんと中学生参加者が優勝というどんでん返し。会場、唖然・騒然。
その後、協賛企業のプログラマー(こちらも過去の決勝進出者がちらほら)によるエキジビジョンマッチがあり、ここでは、課題ゲームそのものを制作したチームラボが圧勝。ゲーム自体を知り尽くしている上に、予選の経験もフィードバックしているので当然とも思えるが、もう何というか、大戦末期、ベルリンになだれ込むソ連軍もかくやの戦いぶり。
ところが、その後、エキジビジョンマッチの最終戦として行われた、チームラボ対優勝者の中学生君の試合。6戦先取で、先にリーチを掛けたのは大方の予想通りチームラボ、この時点での勝敗はチームラボ5勝に中学生君3勝(それでも、いわば巨象にアリが一矢報いた的に会場が沸いたのだが)。そのまま「ちっ。やっぱり大人はきたねーよ」的展開で終わるのかと思いきや、まさかの中学生君3連勝で軌跡の大逆転。会場大興奮。ニコニコのコメントが表示される会場の壁は、バックが見えないほど真っ白に。
(2/17追記。実況レポート記事)
●CODE VSの開始は午後2時。若干早めに着いたので、久しぶりにラーメン屋「光麺」で昼食。新メニューであるらしい、麻辣豚骨麺を食す。花椒が痺れるほど辛く、なかなか美味。
CODE VSが終わって表に出るともう午後8時で、雨が降っていた。
●逗子駅前のスズキヤで、またミレービスケット・キャラメル味(気に入った)と、再入荷していたメキストを購入。今週のおやつ。といいつつ、ミレーのほうはもう食べてしまった。
●9日月曜日。ちらほら雪も降る寒さだというのに、ふと見ると、隣家の窓の外に蛾がとまっている。
こんな季節に活動している酔狂な蛾といえば、まず間違いなくフユシャクで、実際、見た目の感じも「あ、フユシャク」という感じなのだが、どうもweb上で見ても、まさにコレ!というのを特定できない(見た先は、たとえば「フユシャク」やお馴染みの「みんなで作る日本産蛾類図鑑」、あるいはその中の特別ページ「日本産フユシャク類WEB図鑑」)。
フユシャクとひとくくりにされる、冬季に成虫になるシャクガは日本に35種しかいない。フユシャクは「冬に成虫が発生し、メスは翅が退化していて飛べない」という共通の特徴があるものの、分類上はフユシャク亜科、ナミシャク亜科、エダシャク亜科の3亜科にまたがっている。フユシャク亜科以外の2亜科には、冬に発生するわけではなく、メスもちゃんと飛べる普通のシャクガも多数いる。うち、写真のヤツは翅を重ねてとまるフユシャク亜科ではなく、ナミシャク亜科かエダシャク亜科に属するものだろうくらいは判るが、その先がモヤモヤ。
結局、模様と形に結構幅があるらしい、ナミスジフユナミシャクではと推測したところで降参。ちなみにナミスジフユナミシャクのメスは、先日一度紹介している。
●「イタレリ作せり」コンも今月末締め切りで切羽詰ってきて、らばさん(マウルティア)の工作を再開したのだが、その際、0.3mmプラバンから小さい円形のパーツを切り出すのに、先頃購入した新兵器、梅本デザイン/プラッツの「スーパーパンチコンパス」を使用。
これまでのサークルカッターでは無理だった、極小(1.5mm~)の円も切り出せるということで大いに期待して買ったのだが……結果から言うと、まるで期待外れ。もっと言うと、これはもしかしたら不良品なのではないかレベル(実際にたまたま不良品に当たった可能性もないわけではないと思うが)。
まず、半径がまったく安定しないので、真円を切り出すことができない。そもそも0.3mmとはいえプラバンを切り出すような道具じゃない、もっと薄い紙を切るものなんだと言われればそうなのかもしれないが(私自身は主に薄いプラバンを切ることを想定して買ったのだが)、試しに紙を切ってみてもやはりダメだった。
よくよく確認すると、スライド部にガタがあり、固定ネジを締めてもほんの少しの力でここが動いてしまう。ダメじゃん!
スライド部上側にプラバンを挟み込んでガタつきを減らし、なんとか使ってみたが、刃の固定部も若干安定を欠く感じで、やはり期待したほど綺麗には切れなかった。原理的に無理があるというよりは、製品としての精度に問題があるように見える。
その後、youtubeにupされているレビューを見たが、そこでも「あれ? 綺麗に切れないよ?」状態。結局、これはこういう製品なのか? そもそも1000円そこそこの品にそこまで期待しちゃいけないのか? しかし少なくとも、台紙の謳い文句、「スパッと! 直径1.5mmの円が切れます!!」はだいぶ無理があると思う。
いやいや、そもそも使い方が違ってるよ、こういうコツがあるんだよ的な情報をお持ちの方はぜひ。
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コメント
ウチにあるのはスーパーじゃない方のパンチコンパスですが、スライド部分のガタはありませんよ?
投稿: はほ/~ | 2015年2月10日 (火) 21時29分
ウチのはスーパーパンチコンパスですがガタがあるっちゃあ、ありますが真円切れますよ。ただしマスキングテープカット用にしてますが。それ不良品じゃないですか?と言う程不良が出る程複雑な構成じゃない気もしますが。一気にスパッと!ではなくて数度でスパッと!ぐらいで使うと良いんじゃないですか?
投稿: AKG | 2015年2月10日 (火) 23時20分
>はほちん、AKGさん
コメントありがとうございます。
わが家の「スーパーパンチコンパス」のガタですが、半径でほぼ1mm近く狂います。しっかりネジを締めても、割と簡単にカタカタ行くので、使用に際しては、スライド部に何か噛ませるのは必須のようです。
やはり半径が小さいと刃にも無理な力が掛かりやすいのでどうしてもゆがみやすく、結局、
・何かを噛ませてガタを消し、
・比較的大き目の半径で、
・薄手のものを力を掛けずに切る。
というのが使用の前提条件になってしまうようです。
いやしかし、それなら普通のオルファのサークルカッターでいいような気が……。
本当に、こりゃ不良品なんじゃないかという気がしてきました。
投稿: かば◎ | 2015年2月11日 (水) 01時29分
mixiに紙に穴をあけたらどんな感じになるかのせました。マスキングテープだと、もう少しきれいな丸になります。
投稿: はほ/~ | 2015年2月11日 (水) 06時49分
>はほちん
うーん。この径でこれだけ切れるなら、うちのやつよりずいぶんマシですね。
うちのだと、もし何か噛ませないでやったら、「これ、円って呼ばないよな?」レベルになります。
でも、プラバンで小円を作るなら、これならパンチで抜いたほうがいいかもしれないですね。
投稿: かば◎ | 2015年2月11日 (水) 09時41分
>闘鶏や闘蟋蟀というのはこんな感じなんじゃないか、という気が
今ならその気持ち、とてもよく判るw・・・ま、それはさて置き、
>パンチコンパス
まずネジはペンチまで使ってがっちり締める、
針先と刃先の位置関係はかなり神経質に調整する、
あと一番はやはりおっしゃる通り、薄手のモノをそ~っと回す、でしょうか。普通のコンパスで円を描くような力加減よりもまだそ~っと、しかも何回も回すのがコツかと思います。確かに極小円だと何も考えずに回したらまず歪みますね。ある程度練習は必要なのかな、と思います。0.3㎜厚の円が欲しい時は0.14のプラシートを二枚重ね、といった工夫も必要かも。
ただ個人的にはオルファのカッターで極小円は物理的に無理、パンチは任意の直径に調節できないので、コヤツを押したいところです。
投稿: hide | 2015年2月11日 (水) 16時00分
コンパスカッター系商品には痛い目に遭い続けてるのであまり信用してないのですが、使えるというご意見もあるのでちょっと興味が出ました。
ところで、プログラムとか出来ないのですが、「汚いコード」で検索すると結構暇つぶしができました。なんというか、その例に挙げられたコードが発するオーラでなんとなく笑えるというか。
投稿: みやまえ | 2015年2月11日 (水) 19時33分
我が家にはスーパーもそうで無いのもありますがどちらも、指で締めればがっちり固定できています。両端を持って捻ってみてもビクともしません。
なんで両方あるかというと、行きつけの模型店にスーパーが入っていたので(無い方はアマゾン通販)ナニが違うんだろうと思って買ったという……。違いは付いてる刃だけで本体は全く同じ。アマゾンの方は七百数十円だったので刃の違いにしては価格差がありすぎるような気がしないでもないです。
投稿: はほ/~ | 2015年2月11日 (水) 21時37分
そんなわけで、我が家のスーパーパンチコンパスのガタつき証明写真を撮ってみました。
といっても、まだ撮っただけで、改善策は何にも講じてないわけですが。
>hideさん
>>今ならその気持ち、とてもよく
一瞬「?」と思ったんですが……ああ。要するに「闘娘」ですね(笑)。
>みやまえさん
「汚いコード」「きれいなコード」に関しては、ソフトウェア関係の話を聞いていてよく耳にしますが、私自身は、見た目で綺麗か汚いかは、まるでちんぷんかんぷんです。
でも、ものすごく昔に作り掛けて放り出してあったストックを掘り出した時など、「なんて汚い作り方をしてるんだ!」と思う時はしばしばあります。
この場合の「汚い作り方」は、単純に仕上げが整っているかどうかではなく、作業の続きとかリカバーとかがものすごくやりづらい状態にしてある、という意味です。
投稿: かば◎ | 2015年2月12日 (木) 00時13分
>「汚い作り方」
ありますあります!捨てたくなる。
でも当時の自分が理解できなくて笑っちゃうこともあります。
投稿: みやまえ | 2015年2月12日 (木) 02時23分