« その後のらばさん(4) | トップページ | クラッシュ »

ぼいて75mm(6)

●75mm対戦車砲PaK97/38製作記の続き。最終ターンの防盾工作。

本来ならこういう“薄物”はエッチングに交換が望ましいのだが、

  • 市販のエッチングパーツは防盾の他に、(すでに工作が終わってしまった部分の)いろいろ余計なパーツがテンコ盛りでコストパフォーマンスが悪い。
  • そもそも防盾の他にエッチングパーでなければならない必然性のある部分が少ない(気がする)。
  • この砲にそこまで投資する気が起きない。
  • ウェブ上でパッと見た限りでは、いくつか出ているパーツも、防盾形状がなんだか怪しい気がする(きちんと確認したわけではなく、「あのブドウは酸っぱいに違いない」的)。

等々の理由により、防盾もキットパーツをベースに工作を進めることにする。最初のパーツ比較で検証したように、上部メイン防盾はドラゴンのもののほうが形状がよさそうなのでそちらを利用。下部防順はイタレリを使用した。

F1017806 ●下部防盾は一重で平板なので、単純に薄くする。イタレリの濃いプラ色のパーツが透けるまでヤスる。

素直に押し出しピン跡がある側を削り込んだのだが、なんと下側は押し出しピン跡がある方が表側だった。なぜだ!

右写真、下側はヤスった側がこちらを向いていて、モールドは向こう側のにあるものの影。表側のディテールは最後に再生した。なお、シャベルのブレードの受けは、キットのモールドの位置にあるものと、もっと端に寄っていて、ヒンジ下に付いているものとの2種があるようだ。

F1017890b●上部防盾は、外側はドラゴンのパーツを元に薄々に削ったうえに形状修正した。

右上が元パーツだが、これは50mm対戦車砲PaK38のパーツをそのまま流用しているため、砲身が通る中央スリットの形状が違い、頂部の補強板も、PaK97/38はリベットが上下2列のところ、PaK38と同じ3列で幅があり過ぎる。スリットは削り込み、補強板はイタレリのモールドを切り取って貼り付けた。

また、照準窓は位置、形状共にちょっとおかしい(平行四辺形になっていない)ので、やや外側に移動する感じで埋めたり削ったり。

さて、防盾工作手前で足踏みしていた最大の理由が、この二重のメイン防盾の内側をどうするかということ。表側を薄くした結果、元の内側パーツはサイズが合わず、自作が必要なのだが、それが面倒臭い、というよりも、うまい工作法がイメージできなかったため。

F1017895b 結局は、力技というか、中央部・曲面部・さらに外側の翼部と5パーツに分け、外側防盾の裏にスペーサーとして0.3mm板を噛ませた上に、順に貼り付けていった。中央部と曲面部は0.3mmプラバン、両翼部はドラゴンの内側防盾パーツのものを切り離して薄く削り直して使用。全体として、元パーツの2枚重ねのおよそ半分の厚みになっている。

なお、裏側のナット列は(両翼部はそのまま使っているので当然だが)すべてドラゴンのもの。ただしこれはだいぶオーバースケールなうえ、本来はキャッスルナットが使用されているようだ。

F1017891付属品の収納箱等々は、形状がよりよい(ように思われる)イタレリのものを使用。また、ここで白状しておくと、イタレリ、ドラゴンとも、砲身の通る中央スリット形状は表側・内側とも同一で、私も無批判にそうしてしまったのだが、実際には2枚の防盾に挟まれた小防盾と揺架を繋ぐリンク機構をクリアするため、内側は上端が四角く、照準器収納箱?が乗っているアングル材の直下まで開いている。砲架への取り付けが終わってからディテールが判る写真を見つけたので、後の祭り。

●こうして工作の終わった防盾を砲架に取り付けることになるのだが、この期に及んで、照準窓と照準器架の高さがうまく合わないことが判明。再度写真とにらめっこした結果、照準器架の基部のレベルが違いそうだということが判り、またまた照準器架パーツを切り刻んで微調整することに。

さらには、上部メイン防盾と下部防盾の位置関係もどうもうまくないことが判り、下部防盾の上部左右を削り込んだり、上部メイン防盾の下端を少々切り詰めたり。

改めてチェックすると、どうもドラゴンの上部メイン防盾は上下に間延びしすぎているらしい(とはいえ、イタレリでは寸詰まり過ぎのようだ)。発覚が遅かったので根本的な修正はできず、適当なところでお茶を濁すことにする。

●そんなこんなで、なんとか防盾を砲架に取り付け、ひと通りの工作が終わった状態を以下に。……拉縄(りゅうじょう)を付け忘れているが、これはそのうち追加の予定。

なお、下部防盾の上下に付いている謎の筒状突起の用途は不明。コントレールのプラパイプの内径をさらって薄くしたものをつぶし、長円形断面にして使用。上側の径の大きいほうは、両側面に丸穴が開いている。

フィンランドで展示されている個体にはどれも付いているようで、もしかしたらフィンランドで追加したものかもしれない(戦後の追加だったりしなければいいけれど……)。

Lf1017920 Lf1017931 Lf1017915 Lf1017917 Lf1017926 Lf1017927

週末模型親父さんのところの「イタレリ作せり」コン・エントリー作としてはマウルティア完成を第一にしたいこと、これについては工作の様子をもうちょっと愛でていたいこともあって、この段階でひとまず休止。いずれ気が向いたときにフィンランドの3色迷彩で仕上げるつもり。

|

« その後のらばさん(4) | トップページ | クラッシュ »

75mmM1897野砲」カテゴリの記事

大砲」カテゴリの記事

製作記・レビュー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1208697/59064456

この記事へのトラックバック一覧です: ぼいて75mm(6):

« その後のらばさん(4) | トップページ | クラッシュ »