イリイチ
●知人がfacebookで「へそくりを見つけた」報告をしており、うらやましくなったので、私もへそくりを探してみる。
もちろん今まで、どこかにへそくりを隠した覚えはまったくないのだが、「まあ、歳なんだから忘れているかもしれないし」という、まるっきりいい加減な理屈付き。
発見した金、その1。旧ソ連のルーブル札2枚(50ルーブルと10ルーブル)。ウラジーミル・イリイチ・レーニンの肖像付き。
ソ連崩壊直前の通貨価値がガタ落ちしていた時期のものであり、また、そんなこんなで持っている人も多そうなので、おそらく価値はティッシュ並み。とはいえ、史料として個人的にはプチ宝物。
発見した金、その2。旧ユーゴスラビアの100ディナール札。かみさんが若い頃に旅行した時の使い残し。
札裏の「100」の左右に振り分けて、4つの言葉で100ディナールと書いてあるのが、いかにも旧ユーゴスラビア。4つの言葉は、おそらく左上下がセルビア語とスロベニア語、右上下がクロアチア語とマケドニア語。
セルビア語とクロアチア語は文字が違うだけで基本は同一の言語なので、キリル文字とローマ字で綴りが同じならこの2国語、違うのがマケドニア語とスロベニア語になる。
なお、その一方で、札の表の「ユーゴスラビア人民銀行」と、札の裏の「ユーゴスラビア社会主義共和国連邦」は3つの言語でしか書いていない。しかも表はスロベニア語がなく、裏はマケドニア語がないようだ。激しく謎。
そもとも最初から持っているのを覚えていたうえに通貨価値のまるでない金を掘り出しても仕方がないのだが、なんと、その過程でいつの使い残しなのかまったく不明の米ドル数千円分が出てきた。いやあ、ダメ元でも探してみるもんだなや。年が明けたら両替してこよう……。
●読書メーターでSO-122さんの感想を見て興味を惹かれ、松戸清裕「ソ連史」(ちくま新書)読書中。よい悪いではなく、淡々とソ連の歴史(経済政策、農業政策、工業政策が中心で、政治的権謀術数や外交的対決などはその関連で触れられる程度)を追ったもの。
とはいえ、(ソ連戦車ファンではあっても共産主義やソ連に憧れを覚えたことはないのだが)読み進むうちに、「せめて次の対策はなんとか成功してくれよ……」という気になってくる。
●30日。年末最後の鎌倉散歩。稲村ヶ崎まで行く……というか、行きは稲村ガ崎までバスと江ノ電で。そこからふらふら回り道しつつ鎌倉駅前まで。
経路は、稲村ヶ崎駅-稲村ガ崎(海岸)-極楽寺駅-極楽寺/笛田間トンネル-大仏切通-長谷大谷戸-市役所通り-鎌倉駅前。
▼稲村ヶ崎(七里ガ浜)。風強し。左はハマボッスのロゼットの紅葉。2枚目はホンダワラか何かの浮き。
▼安定の鄙びた佇まい。江ノ電極楽寺駅。
▼極楽寺の谷戸を奥へ奥へ進むと、笛田方面に抜ける山の上のトンネルがある。極楽寺側からの上りは、これが車が通れるトンネルに繋がるのか?という道。確かに時折軽自動車は通るのだけれど。
▼大仏切通を抜けて高徳院側に降りたところに、大正か昭和初めと思しき、古びた建物がある。常々何なのだろうと思っていたのだが、帰宅後調べてみたら、比較的簡単に検索でヒットした。「旧大仏坂体育館」とのこと。昭和10年築、元は水道のポンプ施設の建物で、その後鎌倉市が借り上げ、剣道場等に使用していたらしい。2002年に閉鎖されて水道局に返還されたというが、むしろ、2002年まで使われていたのがちょっとびっくり。入口の扁額は、「清泉露萬戸」と書かれているらしい。字面からするとポンプ場時代のものなのだろう。
▼大谷戸の道から垣間見た大仏ぁん。
▼稲村ヶ崎駅前の食料品店で買った、地場のぎんなん。昨年末より100円高かった(380円、税別)が、昨年よりちょっと大粒な気がする。
●というわけで、今年最後の更新です(明日は川崎の実家の予定)。皆様よいお年を。
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コメント
ほい、よいお年を。新年はまた切り通しを歩きたいもんです。
投稿: donji | 2014年12月31日 (水) 12時37分
年をまたいだお返事になってしまいました。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
またおいでの際には、別のオススメコースを組みますので、ぜひ何度でも。
投稿: かば◎ | 2015年1月 2日 (金) 18時40分