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その後のらばさん(2)

Aori●イタレリのオペル・マウルティア製作記の続き。

結局、アオリ下のヒンジは我慢できずに作り替えた。我ながら律儀なことよ、と思わなくもないが、実際には、

  • イタレリのマウルティアにはアオリが2種類(背が低くて柵付きのものと、背の高いもの)入っており、使わない背の高いほうのリブ下端を削り取ってきて継ぎ足せば、比較的楽に改修できるのでは?――と考えて加工を開始。
  • しかし、削り取って加工していたリブ下端を、早速ピンセット先で弾き飛ばしてしまい紛失。数が足りなくなり、使用を断念。
  • とはいえその時には、すでに荷台のほうはリブ下端を削りとってしまっており、結局、すべて(11箇所)ちまちまプラバンから工作することに。

という、何ともお粗末な経緯。

●荷台の内側に関しては、兵員輸送用の簡易椅子(というよりただの板)を渡す基部があるのは「イタらば」のキットの特徴でもあるのでこれを残し、また、小荷物を載せるのに都合がいいので(と、乗員が考えたことにして)最前部の板だけは取り付けてみた。

F1017293F1017292  もっとも、キットではこの座板は、本当に単純に左右に差し渡してあるだけなのだが、実際には、1、2ヶ所はつっかえ棒でも入れないと、兵員がびっしり座ると板が折れるとか、そこまで行かずとも、たわむくらいはするのではないだろうか。

また、後部のアオリ内側には、何やら折り畳みの板が付くのも「イタらば」の特徴。これはどうやら、アオリを下ろした際に、人が乗り込むためのステップになるものらしい。

本当にこんなものが付いていたのかどうか判らないが、仕組みとして面白い気がしたので取り付けた。

●前回、プラパイプで作り替えた幌骨ホルダーだが、hideさんから、

「幌骨は本当は板状で、ホルダーも四角いんですよ、うひひひひ」(大意)

という悪魔の囁きをいただき、さてこれはどうしたものだろう、目撃者を始末してしらばっくれようか、とも思ったのだが(いや嘘です嘘です)、実のところ、プラパイプを貼っただけの修正をそれほど惜しんでもしょうがないので、プラペーパーで作り直し。また、前部2ヶ所については、エバーグリーンのプラ材で幌骨を立てた。

F1017333 この幌骨の仕様に関しては、(前回記事へのhideさんのコメントにあるが)、グランパ掲載の寺田氏の記事にある由。どうも最近のグランパはマジメに立ち読みもしておらず(どうやら逗子の本屋には入らないか、それともさっさと売り切れる部数しか入れなくなってしまったらしい)、まったくそうした情報を関知していなかった。いかんね。

というよりも、ドラゴンのキットでそのような仕様になっているのははっきりネット上の写真でも確認できる。見逃していたというよりも、「まあ、こんなもん、幾通りか仕様があったんだろう」くらいに考えていた。ヌルし。

ところで、そんな経緯で改めて実車写真を見ると、この幌骨ホルダーはいささか謎なツクリになっている。

最初は、幌骨を固定するために、下の止め具には底でも付いているのではと思ったのだが、どうやら、上も下も単純なコの字金具であるらしい。その証拠に、オペル・マウルティアの戦時中の写真としてはおそらく最も有名な、ギガントから降りている写真を改めてよく見ると、幌骨がアオリ柵の上端まで落っこちていて、幌骨の先は荷台下にまで突き出てしまっている。

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もっとも、そうなっていない写真もあるので、(幌骨の途中にピンを挿すとか)何らかの固定の仕組みは持っているはず。これもグランパの記事にあるかも。

●先にキャビン工作について書いた際に触れるのを忘れたのだが、履帯部の前側に関しては、キャビンパーツの切り欠きも必要になる。

イタレリの説明書では、キャビンサイドのステップ部の切り欠きだけでなく、ドアの後下端と、キャビン背面板の左右下端も切り欠くよう指示されていて、実際、そのための筋彫りもパーツ裏側に施されているのだが、後2者に関してはどうやら切り欠き不要のようだ。

なお、上写真の実車もそうだが、前側フェンダーは、初期生産型には装着されていないそうだ。

また、イタレリのキットは後部にも立派なフェンダーが付くのだが、これは初期後期に関わらず、付いている実車写真は確認できなかった。唯一、「あ、付いているのがあった」と思った画像は、画質が落ちて一見実車写真に見えたレベルの箱絵だった。

まあ、それほどの数の実車写真を見たわけではないので、存在しなかったとは言い切れないものの、少なくともあまり一般的ではないようだ。

そんなわけで、荷台下の工具箱にあったフェンダー取付用ガイドは削り取り、荷台下のステイ用の穴も埋めた。

●順番としては幌骨より先に工作していたのだが、キャビン外回りの追加工作も再開。

F1017329 ドア取っ手を作り直し(太すぎたようだ)、サイドウィンドウ前部の小さな庇も追加。

また、ライト類はとりあえずノテクライトだけ付けた。

イタレリのオペル・ブリッツ/マウルティアは前照灯もノテクライトも取り付け位置が妙に高く、前から見た時にカエル顔になっている。ノテクライトは、架台はキットのパーツを削り、ライトと基部はタミヤII号戦車のパーツを流用。位置もキットの指示より下前方にずらした。

ライトコード引き込み部も工作したが(写真に僅かに写っている白ポッチ)、実車より、この「三角地帯」の面積が違うのか、架台自体がもっと小さいのか、位置関係がだいぶ窮屈になってしまった。本当は架台も、もう僅かに下にずらしたかった。

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コメント

>これもグランパの記事にあるかも

ご要望にお応えすると(笑)下側の金具にボルトが1個うえてあって、それをしめて固定しるというシンプルな造りのようです。

投稿: hide | 2014年12月11日 (木) 09時40分

>hideさん

おおう!
なんと。
ありがとうございます。

しかしその方式なら、任意の高さに設定できるわけですね。

そんなに小刻みに高さを変えるニーズが果たしてあるのやら?
というのもちょっと興味がありますが。

投稿: かば◎ | 2014年12月11日 (木) 10時43分

>任意の高さに設定できる

確かにその通りなんですけど、どうでしょうね?ニーズよりも例によって手を抜いた造りにしただけな気もしますね。

投稿: hide | 2014年12月11日 (木) 14時10分

>hideさん

単に手を抜くだけであれば、でっぱりの一つでも作ってやれば……あるいはそれこそ、止め具の下にボルト一本付けておけば止まるので、ここはやはり、「高さを変えられる」ことにいくばくかの意味があったのでは、と思うんですが……。

しかし、上の実車写真との関連でいうと、空輸時に高さを低くしたいとかなら外してしまえばいいわけで(そもそも当時、車輌の空輸なんて滅多になかっただろうし)、やはり謎です。

投稿: かば◎ | 2014年12月11日 (木) 23時46分

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