らば乃巣
●タイトルは(c)セータ☆さん。
●「週末模型親父」さんのところのネット・イベント、「イタレリ作せり2014」用に作っているイタレリ1:35、オペル・マウルティアの進捗状況。
なお、最初にもちょっと触れたように、今時マウルティアを作るならドラゴン/サイバーを選んだほうがずっとよいはずで(もちろん、I号戦車B型などの例にみるように、一概に『新しいからいい』というわけではないと思うが)、今回は、
ある程度、見栄えをよくする手入れはするが、根本的な切った貼った作業はしない。
を基本方針とする。まあ、要するに、「高いドラゴンをいまさら買うのもなー。イタレリももったいないしなー」という製作動機(若干後ろ向き)。
それにしてもここ最近の製作記の頻度はどうだ! まるでモデラーのようではないか!(いやまあ、モデラーなんですが)
●キャビンの工作。
キットの運転席足元は、エンジン~トランスミッションのクリアのための凸部は緩やかに丸く盛り上がっているのだが、ブリッツの実車写真で確認できる限り、四角く出っ張っている様子。
窓から覗き込んだときのチラ見え対策用に、現物合わせで適当工作。また、半端な一体モールドだったペダルも新調した。
また、キャビン後面もつんつるてんだったので、適当にリブ工作。どうやら左右端は、ポケット状になっている様子。そういうのって、ドアにでも付けておいた方が便利なのでは……。
また、椅子も「とりあえず椅子」という形状の部品でしかなかったので、実車写真、タミヤのブリッツの説明書(web上で見た)などを参考に、座面を運転手側・助手席側で分割。位置は目分量。もしかしたら、分割線はもうちょっと助手席寄りのほうがよかったかも。ちなみに今さら気付いたのだけれど、ドラゴンのキットは座面の分割線が中央にあるようだ。
その後、エッジ部分(と呼べるほどにエッジは立っていないが)に伸ばしランナーでパイピングを施した。前面左右端のヒケは、どうせ見えないので埋めない。
●ボンネット周りの工作。
ボンネット上面中央の固定部は、キットでは筋彫りで表現されているだけ。中心線に軽く折り目を入れた0.3mmプラバンを張り増しした。
また、バンパーとフェンダーの間の“三角地帯”には筋彫りを入れた。プラ材にペンナイフの古い刃を瞬着で貼り付け、角から一定の幅で筋彫りできるようにした、お手製安直工具を作成した。
ボンネット横の留め具は、若干ヌルいモールドなのだが、一応、「これで留めてある」程度はわかるので放置の方向。
グリル上の、オペルのフード・オーナメント(フードクレストマーク)は、キットの指示だとほとんどボンネット側に乗る形になるが、グリル側に比重があるのが正しいようだ。
オーナメントがラジエーター・キャップ上に乗る車も多いが、ブリッツの場合は純粋オーナメントのみ。ラジエーターキャップは、右側ボンネットを開けてアクセスするよう、ラジエーター上部の右後ろに突き出す形になっている(したがってキットの、ラジエーターてっぺんのモールドは誤り)。
ちなみに、タミヤのブリッツ(キット名称は『ドイツ3トン4×2カーゴトラック』)では「大人の事情」でつんつるてんだった稲妻マークには、きちんと「OPEL BLITZ」のロゴが入っている。
もっとも、タミヤからはアベールのエッチング付きのセットも出ていて、アベールのエッチングではしっかり「OPEL BLITZ」のロゴが入っている。どういう扱いになっているのやら。
グリルが明瞭に下すぼまりなのは、タミヤ、ドラゴンにはない、イタ・ブリの特徴。
●履帯は、古いカステンの非可動式のストックを使用。先日掘り出したI号指揮戦車の箱に、なぜか指揮戦車ではなくI号戦車B型のキットと一緒に入っていたもの。
カステンの非可動式は、最近の製品と違って、ガイドホーン側面の溝は表現されていないが、キット全体とのバランスからいえば充分な出来ではないかと思う。装着方向は、なぜかI号戦車とマウルティアとでは逆。
それがどうした、という話ではあるけれど、発見したI号線指揮戦車の箱の中に入っていたカステン履帯は、1枚の過不足もなくマウルティアにぴったりの枚数だった。もちろん、本来は1号B型に合わせてもっと沢山入っていなければおかしいわけで、残りをどこにやってしまったのか、まるで謎。
とにかく、履帯を組みながらどんどん枝が減ってきて、最後に足りなくなるかとちょっとドキドキした(その時は、同じパーツが入っているAZIMUTのヴィッカース・ユーティリティから拝借して来ようかと思った)。
●後々、荷台に物を載せたいと思っているので、足回り組立中に若干、前傾姿勢がゆるくなるようボギーシャフトの取り付け基部を削ったこともあって、履帯の垂れ具合の確認を兼ね、ほぼ真横から撮影。荷台床板は仮置き。
……って、写真そのものがちょっと傾いているような?
改めて見てみると、ちょっと誘導輪が後ろに振られすぎている感じもする(もちろん今さらいじったりしない)。
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コメント
なるほど、前傾度はこのくらいが適当ですね!やはり私はどこかで組み立てミスをしたようです…。
>装着方向は、なぜかI号戦車とマウルティアとでは逆。
ゲっ、全然知りませんでした。最近作ったフォードも間違ってるな、多分…。
投稿: TFマンリーコ | 2014年11月28日 (金) 00時02分
>TFマンリーコさん
実はマンリーコさんのイタレリ・マウルティアの、きつく前傾がついたという記述を見て、(本文にも書きましたが)荷物を載せる都合上あまり傾くといやだなあと、足回りを組むときに多少削ってあるのです。
というわけで、ストレートに組んだ場合にどれくらい前傾するのかはよくわかりません。
とはいえ、そう大胆に削ったわけでもないのですけれど……。
履帯の向き、改めてマンリーコさんの作例を拝見。
オペルは逆履き、フォードは標準の向きで履いてますね(^o^;
まあ、実車も逆に履かせることは可能なのですから、いざとなれば「乗員が間違えて履かせたんだよ!」で押し通すってことで。
ちなみにソミュールのパンツァーヴェルファーは博物館員が間違えたんだと思いますが、逆履きしてます。
投稿: かば◎ | 2014年11月28日 (金) 00時49分
キャタピラがいい具合に垂れてますね!こういうの再現するのって逆に可動キャタピラよりスキル必要ですね・・・すげえ!
投稿: みやまえ | 2014年11月30日 (日) 21時08分
>みやまえさん
可動式は非可動式より部品数は増えますが、組立の手間自体は実はそう変わらないし、何より、塗装後にはめ込むことができて、勝手にうまい具合に垂れてくれるのがいいですよね。
ところでこのI号の非可動式なのですが、カステンでも比較的初期の製品にはたまにある方式で、軽くはめ合わせのピンと、それを受ける凹部があります。
なので、チャラチャラ動かすのは無理でも、とりあえず接着せずに仮組みで繋いでいけるのです。その点、“純粋非可動式”(変な言い方)よりは形を作るのが楽かもしれません。まあ、不良在庫を抱えている人以外、今さらこれを使う人は少なそうですが。
投稿: かば◎ | 2014年11月30日 (日) 23時17分