« 隼号、発進(7) | トップページ | First to Fight 1:72 wz.34装甲車 »

隼号、発進(7.5)

●昨日アップしたSokół(ソクウ)1000オートバイ製作記の余談。

F1015986bF1015985b●作っていたときから気になっていたのだが、キットの後輪フェンダーステイ(エッチングパーツ)の上側のほう(というか、前側のほう?)は、左側用パーツには中ほどに小さなポッチのモールドがあり、右側にはない(写真の黄色丸の部分)。

ちなみに写真では、左側の小ボルト頭の下(黄色枠のすぐ外側)にも、似たような茶色の模様が見えるが、これは単なるエッチング表面のシミだか錆だか。

Jadar061b このポッチが何を表しているのかだが、位置から考えて、チェーンガードに接する部分に付けられた留め具のボルト頭だと思う。参考に、Jadarのキット付属資料CDの写真から、当該箇所に印を付けて引用してみる。

●ここで問題。そもそもドライブチェーンは後輪の右側にあって、当然ながら、この留めボルトも右側のステイにしかない。ここに上げた実車写真も右側のもの。

左右逆じゃーーーん!!

もちろん、単純に私がステイの左右パーツを間違えて取り付けたわけではなく、ステイ上部の、後席スプリング取付部(各写真、黄緑丸の部分)を正しく後ろ向きにしようとすると、必然的にこうなる。

●しかしここで問題その2。

上の実車写真を見ると、ステイとチェーンガードは近接していて、ステイはチェーンガードを避けて微妙にカーブさえ付けられている。

ところがキットでは、そもそもチェーン部分の厚みが不足していたり、その一方でフレーム後端の後輪取付部に厚みがあったりして、仮組みしてみたところ、ステイとチェーンガードには大きくスキマが生じるようだ。

つまり、よっぽどの大工事(しかも目立たない)をして辻褄を合わせない限り、仮に正しく右側ステイにボルト頭が付いていたとしても、とてもではないがチェーンガードとの接続は表現できない、単なる「飾りボルト頭」にしかならないのである。なんだかもう。

●したがって、ここは

「ほっほっほ。Jadarよ、おぬしもまだまだヌルイの」

と笑ってやり過ごすことにする(笑って誤魔化している時点でこっちも同様にヌルイわけだが)。

もちろん、左側ステイにあるボルト頭(ポッチ)も削り落としたりはしない。薄くてヘナヘナのエッチングのモールドを削ろうとしてぐちゃぐちゃに曲げたりしては目も当てられない。

|

« 隼号、発進(7) | トップページ | First to Fight 1:72 wz.34装甲車 »

製作記・レビュー」カテゴリの記事

オートバイ」カテゴリの記事

コメント

また、ミテハイケナイモノを見てしまいね。(笑)
少なくともこのキットの原型は実車をかなり忠実に再現したものだと思うですが、どこで、こんな狂いが生じたんでしょうね?
VOMAGのほうは、私は今のところ射撃姿勢でドイツのプライザー社の1/72フィギュアを使ってビネットで仕上げようかと思っています。そういえば、重箱の隅をつつくようですが、かば◎さんはタイヤのトレッドパターンはどうしますか?

投稿: M.N | 2014年8月11日 (月) 23時07分

>M.Nさん

>>また、ミテハイケナイモノを見てしまいね。(笑)

いやいや、このキット、こんなんばっかりですってば(笑)。こういうのをどれだけ笑って受け流せるかが、(私レベルの腕のモデラーが)このキットを完成させられるかどうか、その分かれ目になっていると言って過言ではないと思います(断言)。

うーん。フォマークは、M.Nさんは射撃姿勢で、しかもディオラマですか。それなら私は畳むかな……。

投稿: かば◎ | 2014年8月11日 (月) 23時55分

いやいやいや
このキットに関しては「素組み」で完成させるだけでも
大変な労力と高い技術が必要かと思います
(スミコン参加者の大部分が思っているはず)

投稿: めがーぬ | 2014年8月12日 (火) 12時44分

>めがーぬさん

いや、出来のいいプラモデル感覚でパタパタ部品をくっつけて一気に完成させようとするとたぶん破綻しますが、ひとつひとつ確かめながら作っていけば、(うまくいかなくてイライラはしますが)それほど高い技術力は要らないんじゃないかと……どうかなあ。

>M.Nさん

タイヤのトレッドパターンに関してのresを忘れました。
ドイツ大型車特有の、××パターンですよね。
やはり、アレがないのは寂しいなあ、とは思っているのですが、72でアレを6輪分工作するのは流石に……。

いずれアフターパーツで、レジンで出そうな気もするのですが、そこまで投資するのも(しかも待つのも)なんだかなあ、という気もします。

何かお手軽に工作できるワザを編み出せるなら、とは思うんですが、いまのところはスルー予定です。M.Nさん、なにかお手軽工作法のアイデア、ありますか?

投稿: かば◎ | 2014年8月12日 (火) 13時38分

>トレッドパターンのお手軽工作法
1/72なのでパターンを薄いプラ板に描いて、彫ったもの(確かそういったパターンが彫れるテンプレートがどこから、出ていたような気がするんですが)をタイヤに巻いて加工するのはどうですかね?描いて彫るのが、お手軽とは言えませんが…。

投稿: M.N | 2014年8月12日 (火) 20時35分

コーティングの応用でパターンを刻むコテというかタガネというかを作る、という手はどうでしょう。

投稿: hide | 2014年8月12日 (火) 21時50分

まったくもう、ああたがたは、他人事だと思って!(笑)。

……って、M.Nさんは「自分事」だし、hideさんはこのキット自体は作らなくても、タイヤものだとアタリマエのようにトレッドパターンを彫りだしそうで怖いです。

いやいやいやいや。
アテはオチキス対戦車砲のタイヤに軽く筋を付けるくらいで精一杯だす(なぜ丁稚言葉?)。

特に今夏は、まずはソクウ!

投稿: かば◎ | 2014年8月13日 (水) 01時06分

ここはひとつ、修正用アフターパーツを開発して売るしか!
きっとみんなに感謝されます!

投稿: みやまえ | 2014年8月17日 (日) 01時00分

>みやまえさん

いや、あの……世界中探しても、その「みんな」がどれくらいいるものやら……。

投稿: かば◎ | 2014年8月17日 (日) 01時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 隼号、発進(7.5):

« 隼号、発進(7) | トップページ | First to Fight 1:72 wz.34装甲車 »