極黒の……
殻だけでなく身のほうまで、こんなに黒くていいのかというくらいに黒く、なんだか日本ではなく熱帯雨林のなかで出会いそうな感じ。ニワトコの木に生えた怪しげなキノコの裏にいたもので、きっちり測ったわけではないが、殻高1.5cm程度だったと思う。
そもそも、普段目にするカタツムリはもっと巻きが平たく、こんなに背高なものが在来種にいるののだろうか、とも思ったのだが、帰宅して調べると、ニッポンマイマイという、名前からして在来種を主張しているヤツが、ちょうどこういう殻のスタイルだった。
……そんなのがいるなんて、初めて知った。
もっともそのニッポンマイマイも、カラーリングは他のマイマイとほぼ同様。淡い褐色に茶色のラインが入るかどうかといったものが多い。個体変異で、たまにこういうマックロクロスケが出てくるのだろうか、それとも別種なのだろうか。
●黒いといえば、日本(あるいは日本語)ではその代表格としてカラスを引き合いに出すのがお約束なのだが、女性の黒髪を「烏の濡羽色」というように、そこには艶々と光り輝くニュアンスも含まれる。
カラスの羽自体、単純な黒ではなく、構造色で光の当たり具合ではちょっと紫っぽく光ったりもする。とはいっても、黒基調でもここまで鮮やかに光り輝くものを「カラス」と名付けるのはちょっとどうかと思うのが、カラスアゲハ。
今までにも近場で何度か目撃しているので、逗子・鎌倉近辺にカラスアゲハがいること自体は判っていたが、なかなか写真に撮る機会はなかった。アゲハ全般がそうだが、飛翔力が強いのでなかなか「翅を休める」ということをせず、「あ、いた」と思ってもそもまま飛び去ってしまうため。
昨8日、郵便を出すついでに散歩に出たのだが、途中、名越の峠の平場で、間近なヤブガラシに蜜を吸いに来ており、運良く撮ることができた。もっとも、帰宅してPCで画像を見てみたら、どれもこれもピンボケでがっかり。
先のカタツムリはカラスアゲハの直後、そしてこれはさらにその後目撃したものなのだが、これまで見たことがない黒い巨大アブ。翅の付け根のみオレンジ色、他の翅の模様は図鑑等では黒く見えるが、実物は光の加減で濃紺のようにも見える。体長、優に2cmはある。
最初、大きな翅音がすぐ近くを横切り、またスズメバチか、と思ったのだが、そのまま近くの葉に止まったのを見て、どうも見慣れない相手のようだというのが判った。
帰宅後に調べた結果によれば、クロベッコウハナアブというらしい。web上で読んだことによれば、古い図鑑には「九州・対馬に分布」とあるそうなので、これも最近流行の「東進・北上組生物」のひとつなのかもしれない。
●同じく昨8日。午後、自宅で今年初めてのニイニイゼミの声を聞く。そうか、いよいよセミか、と思ったのだが、上記散歩の途中、16:20頃、名越の尾根道でヒグラシの声も聞く。
……さらにさらに。ハイランドにたどり着くと、桜並木の道でもう何匹ものニイニイゼミが鳴いていた。なんだか、海開きのように「セミ開き」でもあったかのようだ。
●「ガールズ&パンツァー」の「アンツィオ戦」の回が劇場公開されるとともにディスクも発売になったのだそうだ。
学校名通り相手はイタリア戦車で、カルロ・ベローチェ(CV33)やらカルロ・ペサンテ(P40)やらが出てくるのは本編の1シーンやら模型誌やらで知っていたが、劇中、カルロ・ベローチェは単なるヤラレ役ではなく、画面狭しと軽快に走り回り、主人公たちを翻弄するそうな。
これは人気出るね。日本でいまだかつてなかったほどのカルロ・ベローチェ人気が沸騰するね。そして勘違いをしたブロンコが日本市場向けに、車内パーツを省略した廉価版を……って誰かも同じようなことを言っていたような気がする。
しかし、仮に出たとしても、それはCV33で、私がもう1輌(か2輌)欲しいCV35のほうは無理だろうなあ。
●明日は仕事で関西方面(当然日帰り)。
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コメント
演出のイメージは完全にラリーカーそのもので、軽快に走るのは勿論撃たれてひっくり返っても主装甲の部分なら、這い出てきた女子高生二人がエイヤと起こしてまた走り出すタフネスぶりですからね(但し相手ははっきゅんに限る)。そりゃあ来ますね、ベローチェブームが。あと3凸と一騎打ちで映画史上初の戦車ガン=カタをやるセモベンテも見所です。P40?何もしてません(笑)
投稿: hide | 2014年7月10日 (木) 01時14分
●明日は仕事で関西方面(当然日帰り)。
台風きてるのに?
投稿: はほ/~ | 2014年7月10日 (木) 06時40分
>勘違いをしたブロンコが日本市場向けに
ブロンコ自らのリサーチなのか
バウマンからの依頼なのかは不明ですけど
先日「限定生産」ということでバウマンに4種とも入荷してましたよ。
価格は相変わらずですけど。
CV35はちょっと欲しいな・・・
投稿: めがーぬ | 2014年7月10日 (木) 12時33分
>hideさん
いくらなんでも女子高生の乗員2名で、3トンある車体をひっくり返したりはできないと思うんですけれど(笑)、まあそのへんはカルロ・ベローチェの快速豆戦車ぶりを表すディフォルメ表現ってことで。
>はほちん
なんだか台風を迎えに行くような出張になってしまいましたが、行きに浜松あたりで新幹線の窓の外が土砂降りで不安になったものの、結局現地でもほとんど降られず、傘をさしたのも一瞬でした。
>めがーぬさん
まあブロンコは全般的に高いんですけれども、それでもCVは、物が小さいだけにさらに割高感がありますよね。
しかも右の覗き穴の位置が間違っているので手っ取り早く外見だけ直すと折角の車内が無駄になるとか(あとから発売されたタイプは直ってるのかな?)、ハンガリー軍のデカールが入っているのに武装違いをフォローしていないとか、ちょっと考えちゃう内容です<CV35
投稿: かば◎ | 2014年7月11日 (金) 00時17分
>あとから発売されたタイプは直ってるのかな?
最近になって出た改訂版?は確か直っているハズです(持ってるけどちゃんと確認してないまま)
それはそれとして下のリンク先にカタツムリの簡単な同定チャートがありました。
ttps://www.nacsj.or.jp/project/ss2004/pdf/sheet2004-2.pdf
投稿: hide | 2014年7月11日 (金) 18時22分
>hideさん
上に書いた、
>>こんなに背高なものが在来種にいるののだろうか、とも思ったのだが、
>>帰宅して調べると、ニッポンマイマイという……
というあたりは、まさにこのチャートに基づいていたりします。
それにしても、私ら子供のころは、かたつむりは「捕まえてきてキャベツで飼う」ものだったのが、いつのまにやら「触れるなキケン」になっちゃったのが寂しいです。、
投稿: かば◎ | 2014年7月11日 (金) 19時58分