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久々の週末生春巻隊

●donjiさんが仙台から来るというので、週末生春巻隊の緊急招集が掛かる。いやまあ、緊急と言っても10日以上も前に柳瀬ばお氏から電話が掛かってきたのだけれど。

なお、「週末生春巻隊」というのは、かさぱのす氏を中心に、以前、秋葉原駅近く、昭和通りの向こうの路地にあったベトナム料理屋で生春巻きを食いながら酒を飲んだことに因む名前だが、そのベトナム料理屋はとっくになくなってしまった。惜しいことである。

●12日土曜日の昼、秋葉原YSに集合。かさぱのす氏、donji氏、なかがわ氏、柳瀬ばお氏に私の計5名。

秋葉原にはしばしば行くものの、基本的に模型屋はYSとVOLKSにしか行かない、というよりそこしか知らない、と言ったら、柳瀬ばお氏に、「なんともったいない、貴様修正してやるッ!」(大意)的なことを言われ、「まんだらけ」(昼食前)とレオナルド2店(昼食後)に連れて行かれる。はあ。こんな店があったんですな。

中古模型を扱っている「まんだらけ」で、mengのFT-17丸砲塔型が3500円で出ていたので、ついふらふらと購入してしまう。mengのFTは、最初の丸砲塔型発売時には木製誘導輪の表現が大げさで、これが最近の角砲塔型で板の継ぎ目の筋彫りのみに改まっているのだが、今回私が買ったものでは、改修後のパーツが入っていた。改修後のパーツも「とてもいい」というほどではないのだが、それでもちょっと得をした気分。

FTに関しては、ちょっと書きたいことなどあるので、また改めて。

●VOLKSは以前からだいぶ「ガルパン推し」だが、この日は店内にガルパン曲集が流されていた。

かさぱのす氏も、オープニング曲の歌い出し近くの歌詞は「空に災い」としか聞こえないそうだ。

やはりこのアニメには、強敵を倒し皆で喜ぶ上空にシュトルモビクが現れ、戦車はすべて大破炎上するという真のエンディングが控えているものと想像。

●ビールを飲みながら昼食。また模型屋回りの後に駅前でお茶。「なぜ静岡に来ないのか」だの「FCM 2Cとかサン・シャモンを買って応援しなくては、かっこいいシュナイダーが発売されないではないか」などなど、柳瀬ばお氏にあれこれ非難される。何しろ小学校以来の付き合いなので言いたい放題。

もっとも、その後PMMSの新キット情報を見たら、HOBBY BOSSからシュナイダーCA1の発売がアナウンスされていた。よかったな、ばお。

いやまあ、ここに名前の出た3種はどれも、なかでも少なくともFCM 2Cは私も欲しいんだけれども。

●柳瀬ばお氏、ソミュールのシャールB1bisの砲塔は紛い物で、なぜかソミュアS35のものが乗っている、と力説。

そもそもシャールB1bisの砲塔とソミュアS35のものは同系ではあるものの、ソミュア用は砲塔リングが拡大されているはずで、そのままでは乗らないはずなのだが、ばお氏曰く、ハッチ部の形状からしても確かにソミュア用だという。

その後、chars-francais.netのB1bisの項を見てみたら、ソミュールにある2両のB1bis(RHÔNEとFLANDRES)のうち、屋内展示のRHÔNEは確かにソミュア用砲塔だと解説されていた。ちなみにこのページでは、排気管部形状のバリエーションも解説されているので、B1者は必見。

どうもchar-francois.netのB1というと、1輌1輌を写真で追いかけている特集ページのほうばかり見ていた。

●秋葉原をうろうろしている間に、川崎の実家から電話。「“お盆の迎え”なので来られないか」とのこと。いきなりだが、昨年の日記を見て思い出した由。ちなみにお盆は旧暦・新暦入り乱れて日本各地で時期がまちまちだが、東京・横浜あたりは新暦7/15あたりが一般的であるらしい。

夕刻、皆と別れた後に川崎に向かう。

一泊して翌日曜日、母と墓掃除に行く。タクシーが出払っていて呼べず、仕方がないのでバスで森林公園入口まで行き、公園内を抜けて墓地まで。花を活け、草むしりなどする。

●月曜日、仕事で芝公園。浜松町で降りて、大門のラーメン屋、福気に久しぶりに行き、遅めの昼食。

仕事の後、芝公園をちょっと散歩して帰る。

●ここ数日のいきもの写真。

F1015421 F1015442 F1015470

F1015479

上左から。

  • 土曜日に名越切通、小坪階段口で見かけたゴマダラチョウ。
  • 同日・同場所、蛾だかウンカ/ヨコバイ系のものだか、これ以上特徴が判る写真を撮る前に逃げられてしまった謎虫。
  • 月曜日、芝公園の花壇で見かけたツマグロヒョウモン♂。
  • 同じく芝公園の花壇で、偶然ものすごくきっちりピントが合って撮れたセイヨウミツバチ。

F1014907

ところで、以前の記事で、家の中にさまよい込んできていた謎の虫として載せた写真だが、環境省生物多様性センターのサイト、「いきものログ」の「種名調べ支援依頼」で答が返ってきた。「チャイロヒメカミキリ小笠原亜種」の可能性が高いそうな。カミキリモドキではなく、ストレートにカミキリムシだったのか……。

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コメント

小笠原亜種がなんで逗子に?海を渡ってくるの?

投稿: はほ/~ | 2014年7月15日 (火) 22時26分

>はほちん

まるで判りませぬ。

そもそもこの「チャイロヒメカミキリ」っていう種自体がマイナーすぎて、手元の図鑑に出ていません。webで検索しても、どうも、私の撮った写真と似てるんだか似てないんだか、という姿のものが出てきます。

環境省の「いきものログ」種名調べ支援のお答えでは、

「質問いただいた生きものは、全体の体形や色彩、斑紋等から、コウチュウ目カミキリムシ科チャイロヒメカミキリと考えられます。
伊豆諸島や神奈川県の海浜地域には体色の茶色い亜種ニホンチャイロヒメカミキリがいますが、写真のものは、体の黒い小笠原等でギンネムを食べている基亜種のようです。」

とあって、なんと、神奈川に分布する亜種がいるにも関わらず、そうではなくて小笠原の基亜種だとのこと。その基亜種も神奈川あたりをウロウロしている場合があるなら、まあ、「ああそうですか」で済むのですが、「小笠原にしかいません」とか言われた日にゃあ、もう何が何だか(いるともいないとも言われていませんけれども)。

実を言えば、写真を撮って早々に外に逃がしてしまったのですが、だいぶ貴重な標本を手放してしまったのはないかと、ちょっとあせっています。

……もっとも、どう標本にしていいやらも判らないので、結局逃がしたと思うんですが。

投稿: かば◎ | 2014年7月15日 (火) 23時07分

・・・で、またぞろプラモの入った「まんだらけ袋」を片手にぶら下げた姿でご実家に現れて、集合した家族親戚ご一同の前で、号泣会見したって本当ですか??(やーい(~o~))

(やっぱりウチのルノーFTはハズレ(っていうか初期の木目木目したヤツ)でした→いつの間にか全鋼製誘導輪を履いている芬軍車両を作るなら無問題てか)

投稿: かさぱのす/かさぴー | 2014年7月16日 (水) 21時37分

>ソミュールのシャールB1bisの砲塔は紛い物
うわっ。そうなのか。
確認したら、実車写真と比較してRHONEの文字がデカいですね。
「RHONEは砲塔リング径を拡大し、APX-1CEを搭載した最後期型」とかではなく
博物館でニコイチしただけ?

投稿: めがーぬ | 2014年7月17日 (木) 01時17分

たいへんおせわになりました いまになって 各部筋肉間接が誤って接着剤が流れ込んだ可動式履帯のように ぎしぎしぺきぺき 言ってます 都会の暑さが 身に染みていたのでしょうか それではみなさん ごきげんよう ああ ユンカースのF13 見逃してしまった

投稿: donji | 2014年7月17日 (木) 10時35分

>かさぴー

ククク。実家は母1人ですし、基本的にこの歳になって荷物は詮索されないのでOKです。ちなみに翌日、我が家に搬入した時は見咎められずに済みました。

ところで、どうも履帯が2両分入っているような気がするんですが(片側用で1袋、両側で2袋なのだと思ったら、どうも1袋で1両分間に合ってしまうらしい)、かさぴーのとこのストックはいかがですか?

なお、誘導輪は……新しいパーツも結局イマイチな気がします(笑)。

>めがーぬさん
>>「RHONEは砲塔リング径を拡大し、APX-1CEを搭載した最後期型」

いやあ、さすがにそれはないのでは……。ただし、車体前部のエッジの面取りがなされていないので、後期の生産型であるのは確かです。

車体後部の形状を見ても、75mm砲が紛い物であることから見ても、ドイツ軍の火炎放射戦車から再改修された車輌のようですが、ドイツ軍がソミュアの砲塔を載せたという可能性は……うーん。そんなことあるのかな。

>donjiさん

どうもお疲れ様でした。
35(t)捜索中です。
ところで「ユンカースのF13 見逃してしまった」って何ですか?
レベルのキット探してたんですか?

投稿: かば◎ | 2014年7月17日 (木) 14時23分

で、実はタミヤの砲塔はソミュアのものになってしまっている!ってことは流石に無いんですよね?

>ドイツ軍がソミュアの砲塔を載せたという可能性は……

元々降伏直前に砲塔なしで出荷された個体だった、という可能性は無いんですか?

投稿: hide | 2014年7月17日 (木) 21時01分

>hideさん

基本的に、ドイツの火炎放射戦車型B1bisは全部砲塔を載せているので、砲塔無し車体だった可能性は低いと思います。

やはり一番ありそうなのは、

火炎放射戦車に改装
 ↓
その後、自走榴弾砲に改装、もしくは大戦末期に砲塔だけトーチカとして流用
 ↓
車体だけになって転がっていたのを、博物館が手持ちの材料で修復。

という流れかと思います。元のシャーシナンバーが判れば、戦時中の状態が判る可能性は高いんですけどね。

投稿: かば◎ | 2014年7月17日 (木) 22時04分

砲塔無し状態で捕獲したやつを独軍がソミュア砲塔持ってきて修理、と考えたんですが

>大戦末期に砲塔だけトーチカとして流用

この方が遥かに在りそうですね。
自走砲型なら寧ろそのままで保存しといて欲しい所w

投稿: hide | 2014年7月17日 (木) 22時13分

>hideさん

火炎放射戦車があれば、それもまた貴重なんですけれどね^^;

ところで、SOMUA S35の砲塔、APX1 CEのCE(Chemin Elargi)の意味を私はもしかしたら誤解していて、これはターレットリング径が大きいのではなく、ターレットのギア幅が広い、という意味かもしれません。

もしそうなら、一応、B1bisにも載せるだけならそのまま載るのかも。

投稿: かば◎ | 2014年7月18日 (金) 00時20分

>かば◎ぴ
→ウチのストックは「1袋(1両分)」でした。もとより他の戦車キットと比べると「えっ?こんな少なくていいの?!」的な量ですが。
 ひょっとすると…前の持ち主がいつか組もうと、「改修済み誘導輪」と「もう1両分の履帯」を1箱に入れておきながら、そーこーしてるうちに、おかーさん(母、嫁、彼女)に怒られて…仕方なくまんだらけに売った…みたいなことも考えられますな(×o×)

>どんぴ
→あの小汚い店で(!)見たのは確か、レベル箱のF-13ではなくG-24だったと思いますよ…?

投稿: かさぱのす/かさぴー | 2014年7月18日 (金) 12時51分

真偽は定かではありませんが、ネットで拾った情報だと
APX-4はリング径1.022m、APX-1CEは1.130m
だそうです。

こんな画像も発見しましたが
http://i65.servimg.com/u/f65/13/45/51/34/tourel10.jpg
これって、干渉する部材を取っ払って
単に置いているだけ?

>実はタミヤの砲塔はソミュアのもの
それだったら堂々とエレールS35に流用できるわけですが
残念ながら?B1bisの砲塔です。

投稿: めがーぬ | 2014年7月18日 (金) 13時10分

>かさぴー

いや、それがですね、ほかで読んだ製作記でも、「履帯が一輌分余計に入っていた」と書かれていたところがあったので、もしかしたら、全部そうなのかと……。

たまたま、パートのおばちゃんあたりが「これ一袋じゃ絶対足りないわよね?」と思って2つ入れちゃったりしたロットがあったってことですかね?

なお、少しだけ繋いでみましたが、はめる際にピンが潰れてしまって、接続が怪しくなる事故発生率が非常に高いです。まあ、動かして遊ぶわけじゃないのでそれでもいいんですが……。

>めがーぬさん

実は小改造してエレールのソミュアS35に使おうと思って、ずいぶん前にパーツばら売りでタミヤのB1bisの砲塔を余計に買ってあるんですが、実は細かく形状を検討していくと、

「実はエレールの砲塔は、一見全然似ていないように見えるにも関わらず、ソミュア用としての基本形状はタミヤのB1bis砲塔よりも近いかもしれない」

という可能性が浮上してきて、愕然とした覚えがあります。

つーか、「いろんな戦車で砲塔を共通化する」計画が、実際には全然共通化できてないぢゃん>フランス人

投稿: かば◎ | 2014年7月18日 (金) 15時09分

APX-1CEもAPX-4も
「右の最前面がほぼ垂直な平面」という特徴があり
エレールのはその面が妙にねじれていて、似ていないですよね。

両社の違いは、モデルアート増刊のB1bis本にて
現存車輛の比較写真が載っており

・APX-1CEのほうがリングを基準にした砲塔の張り出しが小さく
 特に右側はリングとほぼ面一になった箇所がある(要するにリング径大?)
・APX-1CEのほうがハッチ回転軸左右の膨らみが大きい

というのはわかるんですけどね・・・

投稿: めがーぬ | 2014年7月18日 (金) 17時46分

>めがーぬさん

その他の違いとしては、ソミュアのAPX1 CEのほうが、B1bisのAPX4よりもハッチ面が後方にある(あるいは面の向きが違う)というのがあると思います。

これはハッチ面そのものよりもハッチ面の右隣面を見ると判りやすいのですが、はめ込み式のバイザーブロックと面の後辺とが、APX4ではギリギリなのに対して、APX1 CEではだいぶ余裕があります。

それにしても、溶接で組まれてカクカクした砲塔の場合、各面の形状、各辺のバランスで違いを捉えやすいんですが、こういう大福餅みたいなヤツは本当に厄介ですね。

投稿: かば◎ | 2014年7月18日 (金) 18時03分

>はめ込み式のバイザーブロックと面の後辺とが、
>APX4ではギリギリなのに対して、
>APX1 CEではだいぶ余裕があります。

なるほど!こりゃ確かに違いますね。
APX1CEのほうが砲塔後部が長い?

それにバイザーブロックと面の上辺とは、
APX4のほうが余裕があるようにも見えます。
APX4のほうが背が高いのか。
(砲塔上面前部の傾斜もキツい?)

投稿: めがーぬ | 2014年7月24日 (木) 01時24分

>めがーぬさん

要するに、

「似ているんだけど、結局全体的に違う」

って可能性があるんですよね(特に鋳造モノの場合、その辺どうにでもなるので。

真上から写して比較した写真とかあればいいんですけれど。

投稿: かば◎ | 2014年7月26日 (土) 11時11分

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