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概念からして違う

●週末、和歌山方面からワンフェスのために“腹丁”青木氏が来るというので、26日土曜日、先日買ってもらったKV本の代金を払いがてら、久しぶりに尊顔を拝しに都心まで出掛ける。

待ち合わせは新装開店成ったラジオ会館のYSだが、もともと、15時に待ち合わせだったはずが、飛行機か欠航で振替便になったとか、結局、待ち合わせは18時過ぎに。

まあ、折角なのでちょっと早めに秋葉原に行き、bookoffに行ったり、先日柳瀬ばお氏に教えてもらったまんだらけの中古模型コーナーを覗いたり。どういうスケジュールになっているのかよくわからないが、ラジオ会館が復活しても、駅北側の仮店舗プレハブVOLKSも今まで通り営業していた。

bookoffで、HERO「浅尾さんと倉田くん」7、8巻を買う。

8巻はほぼ出たばかりだからいいとして、7巻は少なくとも冒頭を読んだ覚えがある。「これ、持ってたかなあ」と以前にもbookoffでちょっと立ち読みしたような気もするので、その記憶だけならいいが、またダブっていたらいやだなあ。

●うちのチビ(5歳児)は趣味がどうもよくわからないのだが、海洋堂のリアル野菜ストラップ(ベジコレ)を以前から欲しがっている。しばらく前に、横浜ヨドバシカメラのガシャポンコーナーで見かけ、その時は別のものを買って、これは買わなかったらしいのだが、その時以来、ずっと気になっているらしい(その後、ヨドバシで見てみたら、もうなくなっていた)。

……というのを思い出し、新生ラジ館の海洋堂ホビーロビーに行く。ガシャポンが並んでいる中に一基だけあり、かみさん経由で「これ?」とメールで確認した上で引いてみる。

F1015722

……キャベツ。

なんだかいきなりごろんと、面白みのないのが出たなあ、と思ったのだが、メールで報告したら、「それが欲しかった!」という返事が来た。改めて、うちの5歳児の好み、よくわからん。

とにかく、欲しかったのが出たならそれでいいな、とメールをしたら、今度は直接、「もういっこほしい!」と息せき切って電話が掛かってきた。

F1015721

……にんじん。

今日になって(昨晩は帰宅時にはもう寝ていたので)、ひどく嬉しそうに「ありがとう」と言われた。まあ、喜んでもらえて何よりだ。

●ラジオ会館で、偶然、邦人氏とセータ☆氏に会う。セータ☆氏に、

「もう今月の初めに、MIRAGEのクブシュが発売になって、ヤダルにパーツ写真とかも出てたんで、そっちのブログにコメントで書き込んだのに、何かスパム扱いされてはじかれた。けっ。もういいよ! けっけっ!」

と激しく弾劾される。いやどうもすんません。あんまりスパム庫も覗いてないので見落としてました。今さらですが復活しておきました。

ちなみに、コメント内にURLを書込んでも、弾かれるときと弾かれないときがあるようなのだが、どうも、文章に比してURLの分量があると「弾かれる度」が上がるらしい。

ってことで、「コメントが弾かれたー」という場合には、「今書き込んだコメントが弾かれたから復活しておいてくれぃ」などと、もう一つ別コメントを残しておいて頂けると有り難く。>皆様

●そのセータ☆氏のコメントで紹介してもらった、JADARのページがこちら。パーツ写真も出ていて、ますます楽しみ。

まあ、実車が実車なので、と言えばそれまでだが、簡単な部品構成。タイヤはおそらく、wz.34装甲車などと同じゴムっぽいポリ製だと思うのだが、wz.34のタイヤのトレッドパターンは非常にお粗末だったので、ちょっと心配。

簡単だがシャーシフレーム、エンジンも付いているようで……hideさん、本当にシボレー作るんですか(笑)。

ちなみに実車はありあわせの鋼板をおそらく現物合わせで切った貼ったしており、左右で溶接ラインがずれていたり、長さもちぐはぐだったり、要するに

「下手なモデラーが作ったフルスクラッチ」

的な仕上がりになっている。近年作られたクブシュのレプリカ(ワルシャワ蜂起博物館:Muzeum Powstania Warszawskiegoにあるほう)は、さすがにその作りの粗さまでは再現しておらず、各所の弾痕がないとか以前に、前面のルーバーの長さは揃っているし、溶接痕は丁寧だし、全体的に小奇麗になっている。

さて、キットは単純に図面的に面を組み合わせてあるだけなのか、それとも多少はこの「粗さ」も表現されているのか、なかなか楽しみ。

●そんなこんなで時間も過ぎて、ようやく青木氏登場。またひときわ膨らんでいた。

もっとも本人は(少なくとも最近は)それほど変化はないと強弁。

会う人ごとに「また肥った、また肥った」と言われるそうで、そう皆が言うなら確かだろうと思うのだが、本人曰く、一週間前に会った人からさえ「また肥った」と言われたとか。さすがにそれは納得できない由。

(青木氏曰く)さまざま考え合わせると、青木氏自身は変わらなくとも、他人の目にはどんどん肥っていくように見える仕組みになっている――つまり、皆の頭の中の概念としての青木氏は(どういうわけか)常に痩せ続けているのだそうで、その結果、会う度に概念上の青木氏よりも実物の青木氏が必ず肥って見えるのだとのこと。

んなわけあるかい!

赤色巨星じゃないんだからもうちょっと何とかせれ。

●夕食は青木氏が「上京の際には必ず行く」というデリーでカレー。私はデリーから暖簾分けの店には行ったことがあるが、本家は初めて。最も辛いカシミールカレーを食す。食後、辛さで頭がちょっとぼーっとする感覚が心地よいね、などと話す。

青木氏が御徒町に宿を取っていたので、そちら方面にブラブラ歩いて、適当に客引きのお兄ちゃんに促されるままに、鶏肉の店に入って、鶏刺しなどつつきながら酒を飲む。

氏が中国四国AFVの会に行った話を聞いたり、軽くT-34ほかの考証の話をしたり。

中国四国AFVの会は高知で開催されたのだそうで、

「まあ、せっかく行ったので、はりまや橋を何往復か渡ってきました」

だそうだ。……何の意味が?

「で、例のトカゲはいたかね」

「いませんでしたなア。高知の人にその話をしたらポカンとした顔されましたワ」

そりゃまあそうだわな。

氏が言うには、最近、例の「フォルモチカ」砲塔の内部写真が出回ったのだそうで、それには、砲塔前面の砲の取付部の穴のところで装甲断面が写っており、それによって、

「普通の鋳造砲塔よりも装甲が薄い(ので、鍛造で作ることが可能だった)」

説は完全に否定された由。要するに、それだけの厚みの鋼板を鍛造で成型できる“すぺしゃる・ふぉーじ・ましーん”が、確実に当時のソ連にあったわけだ。さすが力技の国だなあ。

ほか、SU-152とISU-152の防盾の話とか、「ハラショーT-34」では結局何輌のT-34系列を完成させたのかとか、ドラゴンのSTZの話とか、あれこれ、あれこれ。

●YSで、出たばかりのRODEN 1:72 「8.8cm対空砲搭載VOMAG重トラック」(名称適当)のキットを買ったのだが、レビューは改めて。

●FIRST TO FIGHT 1:72のwz.34装甲車が入荷していたら欲しいなあ、と思っているのだが、今のところどこでも見かけず。

なお、HENK OF HOLLANDのFIRST TO FIGHTのページを見ると、(先日見たときにはII号D型が最新キットだった気がするのだが)、ルノーFTやIII号戦車E型なども加わっている。

とにかく、あらゆるスケールを通して、大戦モノのAFVキットといえば大戦中盤以降がメインになるのだが、ここは堂々と「1939年だけ!」という縛りでキットを出しているので、アイテムの選択が私の好みドンピシャリ……で困る(笑)。

●ちなみにFIRST TO FIGHTのルノーFTは、現時点でキットナンバー13として出ている(らしい)のは八角砲塔の初期型。しかしすでに丸砲塔型も用意されているらしく、その素組み見本も出ている。

車体は側・上面が一体成型で、前面ハッチも閉状態で一体。変なところで無理をするより、このキットはそれでよいと思う。車体底板と尾橇が一体なのはアイデアだなあ、と思う。車体四隅のシャックルも一体で、キットの性格として「ブロックごとに一体、ロコ組み、スタイル重視」なので、これはこれで潔い。それでいて、リベットの大きさを場所で変えてあったりするのが芸が細かい。

同じスケールでも、RPM72のキットとはまったく対極にある。RPM72は、1:35の後に出たキットで、おおよそ35キットのスケールダウンといえるものなのだが、35から72に縮小する際に部品の一体化や省略をほとんど行わず、しかも部分的には35よりもディテールに改良が入っているという空恐ろしいキットである。……しかしそのぶん、部品が細かすぎて(しかもゲートはべったりくっついていたりして)組む前にタメイキが出て、また箱にしまってしまうようなキットでもある。また履帯に関してはRPMの軟質樹脂のものが、FIRST TO FIGHTのロコ組よりいいと言えるか微妙。

ただ、FIRST TO FIGHTのルノーFTで「あれ?」と思ったことも少々。

ポーランドのFTは一部が「ショートピッチ履帯付き」に改修されているが、それ以外にも、大戦時には

  • 穴あき起動輪
  • リブが表に出ている誘導輪
  • 排気管の排気口が前側

などの改修を受けている車輌が多かったように思えるのだが、キットはその仕様にはなっておらず、ごく普通の「フランス本国・第一次大戦仕様」のFTになっている。

ちなみにRPM72のキットは、35のキットには(一部のキット以外には)入っていなかった木製誘導輪が入っているだけはなく、このポーランド型の誘導輪・起動輪も(さらにはフィンランド仕様の工具箱も)入っている。なんという贅沢。

余ったパーツをFIRST TO FIGHTに持って来られればよいのだが、ロコ式足回りではそうもいかないのが惜しい。

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コメント

まだ首都圏日焼けがサメやらぬ私です。アキバではども。さて赤色巨星理論ですが。実はワタクシもそのようにお久しい方々に会う度太った太ったまた太ったと言われること多々なのですが。体重は変わっとらんのです。むしろここんとこで言うと5%以上減っとるのですが、やっぱそのような指摘を受けます。なので氏の言わんとするところは刮目にして納得なのであります。というわけで事例紹介でした。

投稿: donji | 2014年7月27日 (日) 23時40分

うーん。別にdonjiさんは、春に鎌倉で会った時も、この間、アキバで会った時も、ことさら肥ったようには感じませんでしたけど。

そういえばこれこそ青木氏に聞くべきだったような気もするんですが、服のサイズとかベルトの留め位置とかはどうなんです?

投稿: かば◎ | 2014年7月27日 (日) 23時47分

え、そうだった?w サイズは20年前レベルに戻ってます。 2.3年前にちょうどよかったズボンはいまではボタンをしたまま脱皮のように脱げます。 でも実家に帰るとご親族一同がまた太ったでしょうと攻めてきますw .....これってどうも刷り込みタイミングが早ければ早いほど発現しやすいのではないでしょうか?    

投稿: donji | 2014年7月28日 (月) 01時11分

>本当にシボレー作るんですか(笑)。

いや、ホラ、大事なのは可能性ですよ、可能性(^-^;。

でも仮にもしも何とかして戦前型シボレーを作らなきゃならない、という状況に追い込まれていたとすれば・・・まぁそんな状況がこの世にあるかどうかはさて置き・・・まるまるフルスクラッチするのに比べれば大分楽ですよ。そう、例えるなら・・・フルマラソンが30kmマラソンに短縮する位?

投稿: hide | 2014年7月29日 (火) 20時34分

>donjiさん

んー。まあ、おっさんは歳を食うと顔がふとる(たるむ?)ので、その分、体が痩せても痩せて見えないってのはあるかもしれません。

かく言う私も、「痩せてる」とは言い難い体型ですが、それでも一頃よりは痩せています。でも顔はむしろ太ってる気がするんですよね。簡単に自宅で出来る顔痩せエクササイズ募集中(笑)。

>hideさん

>>フルマラソンが30kmマラソンに

なるほど。
マラソンって、30km地点あたりが一番つらいって言いますもんね。
そこでもうゴールしていいとなったら楽勝ですね!(←違)

しかしマジメな話、車輪を表に出して見せて大丈夫なレベルかどうか……。

投稿: かば◎ | 2014年7月29日 (火) 21時18分

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