あたり前田
●相変わらず仕事で煮詰まり中。そろそろ「いい加減にせれ」と担当者から連絡が来そう。
●「きそう」で「来そう」に変換してくれないMS-IMEってバカなの?(いや、割と元からバカだという評価だが)。
●まあ、そんな具合なので、さすがにソクウ1000オートバイの製作記を書いているわけにはいかず、とはいえ煮詰まって気分転換(現実逃避?)はしたいので、生活周辺短信を。
我々の世代なら、もうこのフレーズは頭にしみ付いてしまって、忘れようったって忘れられるものではないが、そんな言葉ばかり有名で、実は本物は食べたことがなかったかもしれない(少なくとも、『ああ、これが前田製菓のクラッカーなのか』と思って食べたことはない)。
というのを、先日安売りのお菓子屋の店頭でこれを見つけて思い、ついふらふら購入。夜のお茶菓子兼夜食で食べた。まあ……クラッカーですな。
さて。こう堂々と書いてあるのだから、これこそが「あたり前田のクラッカー」というキャッチフレーズが指していたクラッカーそのものなのだと思ったら、前田製菓のHPによれば、現在「ライスクラッカー」名で売られている、ちょっと大き目の四角いものがオリジナルだそうだ。
ちなみに「あたり前田の~」とくれば、「あたり前田のセサミハイチ」というバリエーションも当然のように浮かんでくるが(こない人、ごめんなさい)、なんとこっちは絶版になっていた。前田製菓からは、現在はバリエーション商品の「のりセサミ」しか売られていない(別メーカー製の類似商品が俗称「セサミハイチ」で売られている例はあるようだ)。ないとなるとちょっと食べたくなるのは悪い癖だ。
なんでそんなことまで調べたかというと、ゴマ入り菓子なのだから「セサミ」はいいとして、なぜ「ハイチ」なのか知りたくなったからだが、手掛かりの糸が切れてしまった。
ハイチ(首都:ポルトープランス)出身の菓子職人が開発? あるいはハイチ国民はゴマ入りクラッカーを常食? 表面にうまくゴマを「配置」してあるから?
●先日、サイバーホビーから「Panzerkampfwagen T34 747(r)」というのが発売されて、要するにドイツ軍捕獲仕様、いわゆる「ボイテT-34」なのだが、(一部で)そこそこ話題になったのは、これが、スターリングラード・トラクター工場(STZ)製1942年型だったため。
STZ1942自体は、以前にサイバー白箱で発売されたのだが、「せっかくまともなT-34キットをこれまでいくつも出していながら、なぜか各部の基本寸法自体を間違えて新設計されている」「車体上部と下部が合わず、そのままでまともに組み上げることさえ難しい」などのトンデモな内容で物議を醸した。今回のボイテ版では、それら諸問題が修正されているのでは、と期待されたのである。
というわけで、私も「いや、本当に直っていたら、ストックしてある旧版はどないしょ」などという貧しい心配をしつつ見守っていたのだが、ボイテ版を入手した青木氏がmaniacs掲示板で報告したところによると、「ボイテ仕様」としての追加パーツを除くと、
- 問題が集中していた車体上部はまったく未対応。
- クリアパーツ、金属砲身は付属せず、エッチングパーツは簡略化。
という内容で、むしろSTZ1942としてはダウングレード版、との評価だった。なお、海外でのレビューを含め、若干の修正が施されていると書かれているものもあるが、青木氏によれば車体下部の部品取り付け穴が増えているそうなので、そこから拡大解釈したものか?
がっかりしたり、慌てて買いに走らずによかったと思ったり(パスファインダーにしてスマヌ>青木氏)。
今回は「ほとんど直っていない」という内容だったけれども、どうもドラゴンは、「気付けば(一部を)直す」ことはよくやるが「徹底的に修正して出す」ことはあまりしない気がする。故意に出し惜しみをしている、とは言わないけれど、この際一気に改修してしまおう、という熱意は持たないように感じる、というか。
さすがに最近のブラック・レーベルなど見るとネタ切れ感いっぱいで(ブラック・レーベルに「待ってました!」と思った人ごめんなさい)、なんだか、小刻みに修正を繰り出すことで「新製品」および消費者の「新製品を買う動機」を維持しているのでは、という気もしてくる。例えばI号戦車B型用誘導輪なんて、段階的に改良されて3種類くらいある。
まあ、それでもあれだけのキットを出し続けるのはスゴイと思うし、改修するといってもコストは掛かるしね。
●ウクライナのminiartが引越し云々という話はしばらく前にセータ☆さんのところでも読んだのだが、数日前、同社から正式にアナウンスが出たようだ(同社サイトNEWS欄参照)。
ざっくり言えば、ビジネスの拠点を首都のキエフに移しました、幸い設備もみんな無事なので、近いうちに、予定していた新製品なども出しますよー、みたいな話。
改めてminiartのサイトをよく見ると、(もともとの)本社所在地はシンフェロポリ(クリミア自治共和国の首都)となっている。まあ、いろいろ大変だわなあ。
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コメント
まんまと踊らされた口としては一部デマ情報紛いな記載のあったサイトとか恨み言を言いたい気も無くはないですが、それよりも最近のダウングレード・リパッケージ(例えばDSキャタ化とかPEパーツの縮小とか)流行りな同社の姿勢は、「あぁ、多分そろそろ終わりの始まりなんだろうなぁ」という印象です。一見猛烈な開発ペースは売れてるからじゃなく、止まると死ぬからなんだろうなぁ、と。
まぁ昔の氷河期みたいな劇的な縮退ではないとも思いますが、だからって何時までもお祭りみたいなラッシュが続くわけもないよなー、とも。
投稿: hide | 2014年6月19日 (木) 00時37分
>hideさん
実際、「直ってないじゃないかー、どういうこっちゃー!」と怒鳴り込まれたりしないんだろうか、というのが逆に心配になったりします。
どうなんでしょうね。私はつい上に、「そのままでまともに組み上げることさえ難しい」と書いてしまいましたが、「車体上下がきちんと収まっていない」という根本を許容してしまえば、一応、組むことはできるんですよね。実際、ドラゴンUSAの素組み作例ではそのようにしているようで、改めてよく見ると、後部フェンダー内側に、車体上部がシャーシから浮き上がった状態になっていることを示していると思われるスキマが開いています。
http://dragon-models.com/d-m-item.asp?pid=DRA6449
これ、下から覗くと「ありゃりゃー」な状態になっていると思うのですが、ただこれだけぱっと見せられると、一応は「組めている」状態に見えてしまう。
>>「あぁ、多分そろそろ終わりの始まりなんだろうなぁ」
その印象は、私もうっすらと……。
というより、なんだかバブル景気の頃のように、「いやいや、このまま続くわけはないよな」みたいな感じに近いかな。
ただし、なんだかんだ言いたいことはありますが、現時点でAFVキットのリーディング・カンパニーがドラゴンであることは間違いなく、それがひっくり返ったらえらいこっちゃなあ、とは思います。まあ、一昔前と違って、金型が潰されてなくなってしまう危険性は低いと思うのですが、あれだけ大量の金型の受け皿が、そもそもあるのかどうか。
投稿: かば◎ | 2014年6月19日 (木) 13時18分
ハイチといえばやはりブードゥー教ですから,クラッカーにゴマを呪術的パターンに配置することによりゾンビとして使役し,配置を崩すとクラッカーに戻るということでしょう.
投稿: 青木伸也 | 2014年6月19日 (木) 18時08分
>青木君
いやもうそれ、わけわからん(笑)。
ちなみに、死んでるもんが生き返る(というのはおかしいか。死んだまま動き回るのか)のがゾンビなわけですが、それは、そもそもゴマのゾンビになるわけですか、小麦のゾンビになるわけですか。
投稿: かば◎ | 2014年6月19日 (木) 23時42分
>前田製菓
以前に働いていた職場から歩いて行ける距離なんですが
食べた記憶がない・・・
>ボイテT-34
仙波堂さんが「改修されています」とHPに明記しちゃったのが
今後どうなるのやら。
>終わりの始まり
ドラゴンだけでなく、ブロンコもちょっとペースダウンした感がありますね。
まぁメンとタコムが元気なので、全体的にはペースダウンした印象は薄いです。
トラペ系列も相変わらずな感じだし。
投稿: めがーぬ | 2014年6月20日 (金) 12時32分
流石にドラあたりが文字通りコケル、なんてことは無いとは思いますが、一時期新規開発から手を引いてたような状況が再度発生したり、あるいは旧ソ連圏メーカーにかつて起こったような再編・統合がそう遠くないうちに中小の中華系メーカーにも起こる、なんてことは十分ありうる気がします。ま、仮にそうなったとしても昔と違って作るモノに困らないだけの自己ストックの山が出来ちゃってるから、あんまり痛くも痒くもないような~ってのが良いのか悪いのか。
それはそれとして、クラッカーにわらわら手足が生えてバリ取りとかパーティングライン消しとかルーチンな仕事をこなしてくれる訳ですね。それどこのイヌカレー空間w
投稿: hide | 2014年6月20日 (金) 17時59分