クモの子
●2週ほど前、我が家の冷蔵庫に留めてあったのを発見した神代文字の古文書。
チビがテレビを見ていて、見たい番組の予告があったので自分でメモを作って張り出したらしい。
●ちなみにそのチビは最近、なぜか深海生物に目覚めてしまい、かみさんが無造作に箱に放り込んでバラバラになっていたMIUのボトルキャップを掘り出してきたり、深海生物の本を借りてきたり。さらには、通りかかったT家のご主人(「しんかい」の元ベテランパイロット)に「ねえねえ、**見たあ? **は見たあ?」とまとわりついたり(どうもすんません)。
特に「だいおうぐそくむし」が好きらしく、火曜日(27日)は「えのすい」(新江ノ島水族館)に本物のダイオウグソクムシを見に行ったそうだ。ちょっとうらやましい。いや、見に行ったことあるけどさ。
えのすいでやってきたらしい、ガシャポンの小さなマグロ・オブジェの組み立てをやらされた。
●日曜日(25日)、例によって名越の峠道を散歩していて、クモの巣に長径2cmくらいの妙な“ダマ”が引っ掛かっていたので、写真に撮って帰って来たのだが、PCのモニタで大きく見てみると、数百匹(あるいはそれ以上?)がダンゴになった、孵化からさほど経っていない子グモの群れだった。
さすがにこんな状態では何グモかわかりゃしないだろうなあ、と諦めていたのだが、その後、ジョロウグモの生態をライフサイクルを追って紹介しているサイトがあって、そこで、子グモの模様もダンゴの具合も一致するのを確認した。
こうした状態を指す用語がきちんとあって、子グモの「まどい」と呼ぶのだそうだ。
「『まどい』って何だ? まさか『惑い』じゃあるまいし」と思ったら、「団居」と書いて「まどい」と読む由。団、円と書いて「まど・まどか」、丸くなる、集まるの意。マギカじゃないぞー。
ちなみに、「中部蜘蛛懇親会(中部地域のクモの研究者や愛好者の集まり)」の機関誌の名前は「まどい」だそうだ。……実物を目にする機会はなさそうだけれど。
なお、この「まどい」状態の子グモたちに刺激を与えると、文字通り「蜘蛛の子を散らすように」一斉に四方八方に逃げるのだそうな。う~ん、つついてみるべきだったか、と思ったり、つつかなくてよかったと思ったり。
その後、せっかく見つけたのだからつついてみて、動画に撮ってやろうかとも思ったのだが、ふと思いついてyoutubeで「クモの子を散らす」で検索したら、同じことを考える人は多いらしく、ぞろぞろ動画が出てきた。これでは、わざわざつつきに行くこともないか……。
●と思ったが、再び散歩にいったら、あっちにもこっちにも「まどい」があったので、つい、いたずらしてみる。ただし、最初に見たものに比べると小さめ。以下、before & after。
●身近なナミテントウの模様変異。模様の別以前に、翅のツヤツヤ感が何だか素敵。
●ロールス・ロイス「シルバー・ゴースト」装甲車、じわじわ進行中。ようやく全車輪を削り終わった。1つくらいは違ったトレッド・パターンのものを混ぜようかとも思ったが、簡単に再現できそうなパターンを見つけられなかった。
●久しぶりにDerelaさんのところ(The PIBWL military site)を覗いたら、あれこれアップデートされていて、特に、wz.34装甲車やTKS/20mmのページなどがますます充実していた。ポーランドAFV者は読みに行って吉なり。……まあ、そういう人がいるとして、だ。
そんななかで、「えっ、そんなことになったの?」と思ったのは、ポーランドAFVの塗装の新考証についてで、TKシリーズの塗装説明の項で紹介されている。
第二次大戦直前~開戦期のポーランドAFVの塗装に関しては、
(1).1932年~1936年の塗装規定:「日本式迷彩」と呼ばれる多色迷彩。3色を不定形にくっきりと塗り分け、境界を黒線で縁取る。
(2).1936年~:新迷彩の導入。3色を水平方向を意識して、境界をぼかして吹き付ける。一般に、戦車(7TPやTKシリーズ)では比較的1色の面積が広く、横に広い平行四辺形や台形に近い形。装甲車やソフトスキンではもっと縦に狭く、横長の帯状迷彩という感じになる。
ただし、1936年に塗装規定が変わっても全てが一斉に塗り替えられたわけではなく、1939年戦役時にもまだ「日本式迷彩」が多少残っていることは、当時の記録写真で確認できる。
――というのが大まかな流れだが、問題はその塗色。
新迷彩の色は、オリーブグリーンをベースに、かなり明るいグレイッシュサンド、かなり暗いダークブラウン(セピア)という取り合わせで、従来は、それ以前の「日本式迷彩」も、ほぼ同様の色の取り合わせだとされてきた。これまでに出たキットの塗装説明も、基本、そのように指示されているはず。
しかし、どうやら最新の説では、「日本式迷彩」は新迷彩とは別の色で、イエローサンド、オリーブグリーン、ブルーグレーという取り合わせということになったらしい。しかも、この3色のなかで最も明るいのはブルーグレーである由。これまではサンドの部分が最も明るいとされてきたので、この点もだいぶ意外だ。
当時のモノクロ写真を見ると3色のうち最も明るい色はかなり白っぽく写っているのに対し、残り2色のトーンにそれほど極端な差はない。となると、新迷彩のグレーサンド(これはカラー写真で判断すると、バフっぽい色のようだ)よりも、「日本式迷彩」のイエローサンドはずっと暗いことになる(サンディブラウンとか、あるいはもっとアース系の色とか)。
もっとも、新説に基づいたこの塗装図でも、どう見てもグレーよりサンドのほうが明るく描かれている。
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