四谷の土手
●先日亡くなった、毎日新聞の岩見隆夫さんには随分昔にあれこれお世話になったことがあり、そんな縁もあって、5日の土曜日、四谷の土手の「岩見さんを偲ぶ花見」に誘われる。岩見さんが毎年、同じ場所で花見をするのを楽しみにしていたとかで、そういえば、大昔に一度、この場所で花見をしたようなおぼろげな記憶が。
適当に料理とか酒とかを持ち寄って、という話だったので、ククク、その辺の草でも食わせてやろうかとせっかくなので春らしいものをと、前日、イタドリとノビルを収穫。
イタドリはこの辺りでは誰も採らないので、親指くらいの太さに育った適当なものを選り取りみどり、ポクポクと折り取る。
ノビルは例によって下処理をして塩を振るだけ。イタドリの茎は皮を剥いて下茹でした後、一晩水にさらす。
●5日土曜日。イタドリの茎を斜め切りして、にんにく、唐辛子、ベーコンと一緒に、オリーブオイルで炒める。塩と、若干のコショウを入れて、「イタドリのペペロンチーノ」の完成。
写真はまったく美味そうに写っていないうえにピンボケだが、タッパーに詰める前にこれ1枚きりしか写さなかったのでご勘弁を。
いや、美味しかったんだよ! 本当だよ!
●2時過ぎ、四谷の土手に到着。花なら毎年見ているのだが、我が家の周辺地域では、桜は寺の境内か街路樹かで、桜の下でシートを広げて宴会をするような場所はほとんどない(もしかしたら源氏山ではできるのかもしれない)。
というわけで、ものすごく久しぶりの花見の宴。大昔、毎日新聞で学生アルバイトをしていた頃に(何年前の話なんだか)お世話になった人、お二方と邂逅してお互いにビックリした。
もっともその他の毎日新聞の方々とはほとんど面識がないので(あったとしても覚えていないので)、端っこのほうで、私同様に誘われて参加していた仕事仲間や元・仕事仲間らと談笑しつつ、日本酒だのワインだのをくぴくぴ飲む。
持って行ったイタドリもノビルも概ね好評。
●そんなこんなですっかり飲んだくれて、はっと気がついたら、四谷のとある地下のバーにいた。
隣に座ったI君の弟がカラオケで「While my guitar gently weeps」を歌っているのを聴いて居眠りから覚めたのだが、すでに終電も近く、最後に残った4人で店を出て、四ッ谷駅にて解散。
きっちり終電には間に合う時間のような気でいたのだが、結局、東海道線にも京浜東北・大船行きにも乗り遅れ、横浜で牛丼を食ったりコーヒーを飲んだりしながら始発を待つ羽目になった。
●……というのは些細な問題で、むしろ、四谷の土手での花見から、数時間後のバーのカウンターまでの記憶が全然ないのが激しく危ない。しかも我に返ってみると、手足に何箇所かのすり傷が。加えて、カラオケで歌いまくりでもしたかのように、のどがガラガラ。
オレはいったい何をやっていたんだあ!
ずっと一緒にいたはずのI君から、たまたま仕事の用事で電話が来たので聞いてみたが、格別の醜態を晒したというわけでもなさそうなので、ひとまず安心。しかし、明日もっと詳しく聞いてみよう……。
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