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灌仏会

●4月7日。仕事で世界銀行東京事務所に行く。もちろん融資を頼みに行ったわけではない。地元の信用金庫でも融資してくれるかどうか怪しい私に世銀が金を貸してくれるわけがない、という以前に、そもそも世銀はそういうところではない。

目的地は日比谷(内幸町)で、5時からのアポに、余裕をもって3時過ぎに家を出たにも関わらず、東横線~目黒線経由で三田線に乗り継ぐという迂遠な行き方をしたら遅刻した(しかも最寄駅は内幸町だったのに、うろ覚えで日比谷まで乗ってしまい、一駅戻った)。待ち合わせのI君済まぬ。

●4月8日、灌仏会(かんぶつえ)。

お釈迦様の誕生日。言うなればブッダマス。生まれてすぐさま歩き出して「天上天下唯我独尊」とつぶやくような困ったお子様だったので、その像を甘茶責めにする日。

私見だが、母親も産婆も甚大なトラウマを負いかねないので、赤ん坊は赤ん坊らしくしているべきだと思う。まあ、お釈迦様も若気の至りというやつだろう。

なんだかんだと仕事が立て込み始めた折ではあるが、前々からの目当てがあり、仕事をさぼって日中出掛ける。灌仏会を大々的に祝うほど仏教徒ではないが、極楽寺奥の院の忍性塔がこの日だけ公開されるのを最近になって知ったため。

●忍性(にんじょう)というのは鎌倉時代の律宗の僧で、極楽寺坂切通を開いたとか、その他、橋を架けたの井戸を掘ったのと公共工事の元締めみたいな活動を多く行ったらしい。一方で、日蓮に喧嘩を売られて雨乞い勝負で負けたとか、日蓮宗の外の人間からすると誠に災難でご愁傷様な事績でも知られる。

忍性塔はその忍性の墓とされる石塔(五輪塔)で、高さは3メートル半以上あり、どうやら先日見に行った多宝寺址の覚賢塔よりもさらにでかい。極楽寺はこの忍性塔周辺も含めてやたらに「撮影禁止」の札をべたべた掲げており、写真は撮れなかった。もっとも覚賢塔もそうだが、何か模様が彫ってあるというわけでもなく単にでかいだけ。

F1018429●極楽寺で甘茶を振舞って貰った後、極楽寺坂の成就院の成就院でも甘茶掛け。

成就院は極楽寺とは対照的に、「三脚を使わなければ境内撮影自由」というスタンス。それだけでなく、寺の庭の不動明王を撮って待ち受け画面にするといい的なアドバイスまで書かれていたりして、進歩的というかミーハーというか。もっとも私自身ミーハーで寺回りをしているだから、文句のあろうはずがない。

●江ノ電の長谷駅前は何度も通っているのに、あまりに当たり前の顔をして立っているからか、これまで存在を見逃していた丸ポスト(郵便差出箱1号(丸型))があったので撮影(行きの江ノ電の車窓から見えたので帰りに寄った)。

これまで見てきた鎌倉の丸ポストはどれも、後ろの製造者銘が塗り重ねたペンキで判読不能になっていた。しかしこの長谷駅前のポストは、海が間近なのにペンキの塗りが薄いのか、珍しく「昭27昭和製」と書いてあるらしいのが読める。

改めて写真を見ていて気付いたが、投函口と回収口が、僅かに方向がずれているようなのも味わいがある。

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●大仏の横を通って長谷大谷戸を辿り、佐助から扇ヶ谷へ。浄光明寺でまたまた誕生仏に甘茶掛け。浄光明寺に寄ったのは、覚賢塔も4月中は公開されるという噂を聞いていたからだが、時間が遅めだったからか、阿弥陀堂への入口自体がもう閉まっていて覚賢塔が公開されているかどうかも聞けず。

F1018399 駅前に出て本覚寺を覗く。本堂の瓦葺き替えだかなんだかの工事中。枝垂桜はすっかり散っていて、八重桜はようやく1、2輪咲き始めたところ。しまった。これじゃあ本興寺の枝垂桜ももう終わっちゃっただろうなあ。

ところで本覚寺では夷堂の上の相輪が見事にひん曲がっており、修復のためか、こちらにも足場が掛けられていた。なぜ曲がってしまったのかは聞きそびれた(震災直後の東京タワーを思い出した)。

●虫だの植物だの。

(1).モモブトカミキリモドキ。大町の斜面のオオアラセイトウの花にて。こういう体型ならカミキリムシの仲間、という感じに素直に行けば楽なのだが、実際には「カミキリムシ形」の細長い甲虫は、カミキリムシ以外にもいろいろな科にバラけていて、意外に同定が面倒。これも最初は「ジョウカイボンかな?」などと漠然と思っていて、正体にたどり着くのに結構苦労した。腿が太いのはオスだけ(左)で、細いのはメス(右)。だが、オスも個体により腿の太さに差があるようだ。

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(2).名越の峠道にいくつか生えていて、枝ぶりや葉がなかなか特徴的なのにずっと名前が判らなかった木。ようやく、ニワトコだと判明。ハリー・ポッターの杖ってこれか!

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(3).タンポポ。長谷大谷戸にて。総苞外片が反り返らず、内片にぴったり沿っているので、日本在来種のタンポポ、もしくはその特徴が色濃く出た交雑腫と思われる。ちなみに在来種のタンポポは(少なくともメインの種類は)十把一絡げに「ニホンタンポポ」と言われたりすることがあるようだが、実際にはえらくややこしい。一応これは、カントウタンポポの可能性が高い、のかな?

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●無駄知識。

仕事で鳥取短期大学のサイトを覗いていたら、「cygnus.ac.jp」と、なんだかドメイン名が妙に格好よかった。シグナス(キグナス)は白鳥/白鳥座のこと。おかげで、鳥取の鳥が白鳥のことだというのを初めて知った。

もっとも、Sophia University(上智)のように大学の英語名自体がそうなっているのではなく、単にweb上だけの様子。英語名は「Tottori College」だそうだ。短大ではない国立の「鳥取大学」もあるが、そちらは「Tottori University」。

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