« 雪と雪のあいだの日 | トップページ | ホビーボス 1:35, トルディI »

大雪の後

●8日土曜日。雪。ここまでズバリ天気予報通りになるものなのだなあと変に感心してしまうくらいに大雪。

F1017895 朝、目が覚めたときから周りがしんとして、音が吸い込まれているような感じがした。夜半に降り出したのはすでに見て知っていたので、こりゃ降り続けて積もったなと思ったら、すでに予想以上の状態だった。

写真はちょうど昼12時頃のものなので、最終的にはこれの倍ほども積もった。

8日の晩は近所の家で数家族集まって鍋パーティだったが、玄関を出た途端に足が雪に潜り込み、その後も(車も通らない住宅街なので)30センチほどの雪の中をズボズボと歩いて遭難しそうになる。ただし、気温も低かったので、いつもの東京近郊の雪のように湿っておらず、そこまで深くても靴もズボンの裾も、思ったほどは濡れなかった。

12時過ぎまで飲んで食って麻雀をする。帰りにはほとんど雪も止んでいた。

●9日日曜日。かみさんにたたき起こされ、家の前の道路の雪かきをする。年寄りが住んでいて雪かきのままならない家もあるので、家のまん前だけでは終わらず、とりあえず、四辻まで道が通じる程度、近所の人と汗をかく。

ついでに雪を積み上げて、チビ助所望のかまくらを作る。昼食後、なんとか雪かきも終わり、かまくらもそれなりの格好になるが、すでにそこそこ雪遊びを堪能したチビ助は家の中に引っ込んだきりだった。ふんぬー。

●そうこうしているうちに東京都知事選が終わっていた。下馬評通り、舛添当選。私の予想通りでもあるが、面白くはない。

もっとも、そもそも厚労相の時にも大した功績があったとは思えず、人物評としても「えー?」みたいな感じで、それを「選ばされる」都民保守層(といって悪ければ自民支持層?)もご愁傷様な感じ。余計なお世話だけれど、そういった感じは東京だけのことではないし、保守だけのことでもない。

●10日月曜日。腰と腕痛し。

F1017890 ●最近の寒さで、我が家の犬はヒーターの直前に座り込み、温風にぶわぶわ吹かれたままでいるという自堕落状態を身に付けた。

ちなみに9日、たまたま開けていた玄関から一瞬表に走り出たものの、積もった雪に怖れをなしてそのまま家の中に逃げ帰ってしまった。「犬は喜び庭駆け回る」って言ったのは誰だ?

●オリンピックのモーグルを見ると、つい「モーグリ」と言ってしまう。いろんな意味でオヤジ。クポクポ。

●たまたまe-bayに、旧インパクトの1:48古典機シリーズが5機セットで出品されているのを見掛けた(ブレリオXI、マーチン・ハンダサイド、デュペルデュサン、アブロ複葉、アブロ三葉の5種。シリーズ全6種のうち、ブリストル・ボックスカイトが欠けているだけ)。それもなんと、最初目撃した時点で、5種合わせて日本円で数百円という安さ。

一応、パイロ版も合わせれば6種全部ストックしていることもあり、残り時間も(その時点で)まだ4日もあったので、「終わるまでにはそこそこの値段になるだろう」とチェックを入れただけで入札はしなかったのだが、どうやら最終価格は7500円程度だったようだ。

5機分どころか2機分にしても安いよ……。

●ミリタリー模型趣味のおかげで、我が家には読めない言語の資料があれこれある。

なかでもマジャル語(ハンガリー語)の資料、“A MAGYAR KIRÁLYI HONVÉDSÉG FEGYVERZETE”は英語の抄訳なども付いておらず、言語的にも馴染みが薄くて単語の拾い読みもほとんど不可能なので、何となく悔しい気分を抱き続けていた。

そういえばHOBBYBOSSのトルディIIIは、いかにも実戦参加していそうなふうな箱絵で出ているけれど、この資料には何と書いてあるのだろうと思い、マジャル語のweb機械翻訳なんてあるものかしらんと探してみたら、Googleがやたら多種の言語に対応する機械翻訳を始めているのを(今頃)知った。

そんなわけで、“A MAGYAR KIRÁLYI HONVÉDSÉG FEGYVERZETE”のトルディIIIの解説の後半部分をGoogle翻訳に掛けてみた結果が以下。もちろん原文はずらずらと続けて書いてあるが、便宜上、ピリオドごとに改行した。

Az időközben 12 darabosra csökkentett Toldi III megrendelést a Ganz-gyárnak 1944 januárja és áprilisa között kellet volna leszállítania.
A hadvezetés azonban úgy döntött, hogy a páncéllemez-szállításoknál a nehéz harckocsik és a rohamlövegek részesülnek előnyben.
A páncéllemez-szállítások elhúzódása miatt egyre késett a Ganz-gyárban már elkészült alkatrészek összeszerelése.
Nincs adat, hogy a harmadik Toldi-sorozatba tartozó járműveket valaha is átadták volna a csapatoknak.

一方、粗く減少12トルディIIIはガンツ工場は1月1944年4月の間で配信されることになっていたよう命じた。
しかし最高司令部は、可能な限り重い戦車と突撃銃の配達中の装甲板望ましいと判断した。
なぜなら装甲板納入の遅れガンツ工場で延期されたは、すでに組み立て部品を完了した。
第三のトルディシリーズの車両へのデータは、これまで与えられていない

まあ、あくまで機械翻訳然とした訳文で、せいぜい「何について言おうとしているのか」が判る程度のものだけれど、それでも、

  • トルディの生産はMAVAGとGANZが担当していたが、トルディIIIはGANZが担当したらしい。
  • トルディIIIの発注数は12輌だったらしい。(ここまでは原文の単語を拾っても判る)
  • トルディIIIの生産よりもトゥラーンやズリーニの生産が優先されたらしい。
  • どうやら最後の文章は、正規に軍に引き渡された記録はないと言っているらしく、要するに、おそらく実戦で使用された記録もない。

くらいが、なんとなく想像できる。

それにしても、英語にはないáëéíóöőúüűなどのダイアクリティカルマーク(アルファベットに付く、発音の区別を付けるためのヒゲとか点とか)付き母音がやたらに多く、文章を入力するのにやたら手間取った。

ついでに、謎の多いトルディ救護車型についても翻訳に掛けてみた。

1942 nyarától a doni fronton harcoló 30. harckocsiezred orvosainak szállítására három db Toldi II harckocsit használtak.
E páncélosok alapvető feladata az volt, hogy a tűzvonalban lévő kilőtt harckocsik sebesültjeihez az egészségügyi személyzetet kiszállítsák.
A harckocsicsapatoknál nagy szükség volt a páncélozott sebesültszállító járművekre.
A gyakorlat bebizonyította, hogy a Toldi kisebb módosításokkal alkalmas az egészségügyi személyzat és betegek szállítására.
A Haditechnikai Intézet javasolta, hogy az átfegyverzésre nem kerülő Toldi I sorozatba tartozó harcjárművek egy részét alakítszák át orvosi harckocsivá.

1943 szeptemberére elkészült az orvosi harckocsi mintapéldánya.
A jobb oldali toronynyílást megnagyobbították, hogy a sebesültet könnyebben lehessen beemelni.
Az egészségügyi felszerelés málházása különösebb módosítást nem kívánt.
Csupán a nehézpuska-lőszerkészletet csökkentették 184 darabra.
Az orvosi felszerelés a megürült lőszertartókban elhelyezett bádogládákba került.
1944 márciusában kilenc darab Toldi I átalakítását rendelték meg Ganz-gyártól.

A gyár az év június-júliusában át is adta a módosított harcjárműveket.

1942年の夏から、ドン前線は30輸送タンク連隊の医師は、トルディII戦車の3枚を使用した。
この鎧の重要な役割は、タンクは負傷に配信現場の医療スタッフに発砲したことである。タンクチームは装甲救急車が大いに必要だった。
経験は、医療関係者や患者の輸送のために、その小さな修正トルディを示している。
軍事学校は、医療harckocsiváを通じてトルディIシリーズではないátfegyverzésreで戦闘車両のランディングネットを確立することを提案した。
1943年9月の医療タンクのプロトタイプが完成。
開口部は、より容易に損傷したことによってであることが、タワーの右側に拡大した。
医療機器málházása特に修正は必要ありません。
唯一の重いライフル弾薬ストックを184枚に減少した。
医療機器はbádogládákba弾薬空いた期間内に置いた。
1944年3月に9個の変換トルディIはガンツの工場を命じた。
今年の6月から7月にかけての工場は、改訂された戦闘車両を引き渡した。

なんとなく「ドン戦線」とか、「第30戦車連隊」とかが判る形で訳されているのがスゴイ。

そんなこんなで、38(t)の履帯もまだつなぎ終わっていないけれど、再びトルディ熱が湧き上がってきて、並行してHOBBYBOSSのトルディIもチェック中。近々報告をUP予定。

(追記。ちなみに“A MAGYAR KIRÁLYI HONVÉDSÉG FEGYVERZETE”という書名は、MAGYARがハンガリーの本国語での呼称、HONVÉDが軍隊とか陸軍とか、まあそんなような意味だというのはわかっていたのである程度想像はしていたが、改めてGoogle翻訳に掛けてみたら、

ハンガリー王立陸軍兵器」

という意味だそうだ。……ベタな書名だ。)

|

« 雪と雪のあいだの日 | トップページ | ホビーボス 1:35, トルディI »

かば◎の迂闊な日々」カテゴリの記事

資料・考証」カテゴリの記事

トルディ」カテゴリの記事

コメント

 ウチの犬はファンヒーターの風を嫌って決して前には行こうとしませんねぇ。

 ところでそのわんこたん、ヨーキーに見えるんだけども代替わりしたん?

投稿: KWAT | 2014年2月11日 (火) 10時57分

うちの犬は歴史上、このヨークシャーだけですよん。

投稿: かば◎ | 2014年2月11日 (火) 14時58分

追記。「犬」でタグ付けしていたりしないのでぱっと出て来ないのですが、2年近く前の写真入り記事を見つけました。

http://kabanos.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-02a9.html

ちなみにこの犬は、まだほんの小さな子犬の時にうちに来て、もう14歳になります(←今かみさんに確認してきた)。だいぶ婆さんです。

(追記の追記。
2009年の写真入り記事を見つけました。

http://kabanos.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-a785.html

そういえば、旧河馬之巣時代には雑記に「村山」として登場していたのだった……。
またこの旧記事のコメント欄にあるように、我が家に来たのは2001年1月、生まれは前年10月あたりのはず。というわけで、年齢は西暦下2ケタで非常に覚えやすいということに、いまさら気付きました。だめぢゃん)

投稿: かば◎ | 2014年2月11日 (火) 15時19分

手打ちでGoogle先生に教えを乞うというのは言われてみれば誰でも考えそうなことなのに全く発想に無かったです(笑)
去年スロバキア軍&チェコ解放関係で二、三買った本があったんですけどざっと写真だけ見てほったらかしになってるんで暇ができたらやってみますかね。

投稿: hide | 2014年2月11日 (火) 15時32分

>hideさん

やってみると、文章としてバッチリ意味が判るとまでは到底いかないにしても、いくつかは新発見もあって面白いのですが、それでも片端から翻訳に掛けてやろうと思わないのは、

とにかく文章の入力が大変!!

……ということに尽きます。

とりあえず、キーボードにはない特殊文字をエディタの最初にコピーしておいて(言語ごとのアルファベット一覧は、たいていwikipediaの各言語の解説にあり、今回もwikipediaの「ハンガリー語」から持ってきました)、それが必要になるたびに、1文字ずつコピペ……。

しかも、全然習熟していないにしても、英語なら何となくスペルミスも判りますが、ハンガリー語ともなるともう全然。

とりあえず機械翻訳に放り込んで、訳されずにアルファベットのまま打ち返されてきた部分をまた原文と対照して修正を繰り返し、その結果が上の訳文という感じです。

それでも下の救護車の解説では訳されずに残っている単語がありますが、これは単にGoogleさんの辞書に載っていなかったのか、それとも原書のスペルミスなのか……。

また上では触れませんでしたが(割と多くの人がやっていることだと思いますが)、若干のテクとして、「Toldi I」と書かれているところを、機械翻訳に放り込む際には「I」を抜いて、あとからまた訳文に挿入したりしています(無理矢理Iが訳されてしまうことを防ぐため)。

投稿: かば◎ | 2014年2月11日 (火) 17時32分

 そっか、「村山犬」で覚えてたんですが、その後自分の中で「村山犬=ミニチュア・シュナウザー」という公式が固まっていたから勘違いしたんですな…。

 かば◎家の犬はウチの犬よりふたつ年上になるけど息災なようで何より。ウチのはすっかりポンコツになってしまったのことよ。心臓が弱って肥大→気管を圧迫&肺水腫気味→始終咳をする、という状態で痛々しくてなぁ。(´・ω・`)

投稿: KWAT | 2014年2月13日 (木) 01時42分

また雪ですなぁ。弊社は本日はお休みなのが幸い

投稿: はほ/~ | 2014年2月14日 (金) 17時39分

ひと冬にこれだけまともな雪を2度も見るのは(このあたりでは)珍しいです。

投稿: かば◎ | 2014年2月14日 (金) 19時14分

こっちの辺でも一冬に二回もこんだけ積もるのは珍しいですわ。

しかもなんだか、先週より雪が多いような気が……。今は雨になったので明日には無くなるかな?

投稿: はほ/~ | 2014年2月15日 (土) 10時37分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 大雪の後:

« 雪と雪のあいだの日 | トップページ | ホビーボス 1:35, トルディI »