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ふんど

●「憤怒」という熟語は「ふんぬ」と読むとばかり思っていたし、中学・高校の頃の現国で漢字の読みのテストでもあれば、「ふんど」と書いたらバツが付くんじゃないかと思っていたのだが。

初めて「ふんど」に気付いたのはハガレンこと「鋼の錬金術師」で、七つの大罪の名を持つホムンクルスの1人、「憤怒のラース」に「ふんど」というルビが振ってあった。「おいおい、そりゃ違うダロ」と流していたのだが、先日、「はたらく魔王さま!」の最新巻を読んでいたら、また「ふんど」というルビに出会った。

改めて調べてみると、辞書的には「ふんぬ」「ふんど」両方ありで、ちなみに手元の広辞苑四版には

ふんぬ【忿怒・憤怒】いきどおり怒ること。ふんど。「―の形相」

ふんど【忿怒・憤怒】⇒ふんぬ

とある。「怒」を「ど」と読むのは漢音、「ぬ」は呉音だそうだから、仏教用語としての怒りの表現は「ふんぬ」で(例えば神将像や閻魔像の顔とか)、一般は「ふんど」だとかいった切り分けがあるのだろうか?

(追記:ちなみに、かみさんに「ふんぬ? ふんど?」と訊ねたところ、「日常会話でそんな言葉使わないし、どっちも知らん」と一刀両断された。ふんがー)

●某所で「オキュラスリフト(Oculus Rift)」というヘッド・マウント・ディスプレイを体験。

単に目の前に何かを映し出す、というものではなく、ジャイロセンサ、加速度センサ等内蔵で頭の動きを検知。両方の目の前にレンズがあって、3Dの光景を広視野角で、しかも頭の動きに従って360度、ほとんどディレイを感じさせること無く見せるという、最先端VRディスプレイ。

こりゃ、SAOの世界が近いのか!?と感じさせるものだが、実際、開発者は第一にVRゲーム目的に開発したものだという。

壮大な城を取り巻くジェットコースターのデモソフトを体験させてもらったが、実際にGを感じているわけではないのに、ついつい体を傾けたり足を踏んばったりしてしまう。下手をすればコケそう。……というのはこちらが立っていたからいけないのであって、本来は座って装着推奨だそうだ。

もうひとつ、初音ミクと握手するデモも体験。かぶったとたん、ほんの目の前に初音ミクが立っていてのけぞりそうになった(笑)。

問題は、その映像、感覚は普通の写真や画面キャプチャなどでは伝えられないことで、どうスゴイかは、結局「ぜひどこかで体験してみてください」としか言いようがないところにある。

しかし、今後あちこちで話題に上ってきそう。VRゲームだけでなく、土木建築分野のプレゼンや景観シミュレーションなどにも絶大な威力を発揮するのではと思う。

●年末に稲村ヶ崎駅前で買った大量の銀杏をついに食い尽くす。一度バター炒めを試し、串にしておでんにも入れたが、結局、ほとんどは単に殻付きで炒って塩で食った。

F1017841 ●1月31日。ふらりと近所を散歩。法性寺境内で、もうすでに梅がそこそこ咲いていた。

●2月2日日曜日。午後、逗子市の市民交流センターで「昆虫おもしろ話~今春からの昆虫ライフを120%楽しむために~」なる講演があるというので聞きに行く。

厚木のある施設の学芸員で、昆虫の専門家の方の話だったのだが、題名のせいか、幼稚園から小学校低学年くらいの小さな子供(を連れたお父さんお母さん)ばかり集まってしまい、本来、大人向けの話を用意していたらしいのだが、急遽、子供向けの講演に切り替え。それでもそこそこ面白く最後まで聞いたが、やはり残念。

その講師が編んだ昆虫のポケット図鑑を会場で購入。「チョウ・バッタ・セミ編」「トンボ・コウチュウ・ハチ編」の2冊に分かれている。比較的マイナーな虫も出ていること、従来の図鑑のような標本写真や図版ではなく生きた虫の写真であること、しかし野山での生態写真ではなく白バックの“スタジオ写真”であることが特色。近年分布を広げている種、外来種等についても丹念に取り上げている。今後重宝しそう。

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かば◎の迂闊な日々」カテゴリの記事

コメント

憤怒という言葉をしったのは高倉健の「君よ憤怒の河を渉れ」を見てからです。
なのでずっと「ふんど」だと思っちょりました。

投稿: ちずらぼ | 2014年2月 3日 (月) 08時38分

>憤怒という言葉をしったのは高倉健の「君よ憤怒の河を渉れ」を見てから

全く同じことを書き込もうと、コメント(1) をクリックしてしまいました。
先を越された!

投稿: めがーぬ | 2014年2月 3日 (月) 12時18分

>ちずらぼさん めがーぬさん

その「君よ憤怒の河を渉れ」なのですが、

映画版は「ふんど」と読み
原作小説は「ふんぬ」と読む

のだそうです。実は私はどちらも観て/読んでいないのですが、今回の記事を書く過程で知りました。

投稿: かば◎ | 2014年2月 3日 (月) 13時00分

>原作小説は「ふんぬ」と読む
マジっすか!と検索したら、wikiにも載ってますね。

映画は学生の頃にTVで見ましたが
「犬笛」よりは面白かった記憶があります。

中野良子の裸とクマが鮮明に?記憶されていますが
これまた検索したら
中野良子のほうは吹き替えだったとのことで
昔の美しい思い出が壊された気分です。

投稿: めがーぬ | 2014年2月 3日 (月) 17時45分

へー。憤怒 憤怒、あほんとだ。

>VR

なんか聞いただけで乗り物酔いしそうですわ。

投稿: はほ/~ | 2014年2月 3日 (月) 19時07分

「ふんど」という読みは知らなかったなぁ.言葉の響きとしては「ふんぬ」のほうが怒ってる感が強いような気がします.

投稿: 青木伸也 | 2014年2月 4日 (火) 00時08分

>めがーぬさん

うぬう。中野良子、懐かしいですなあ。
ところでラストシーンだけyoutubeで見たんですが……

原田芳雄のモミアゲすげえ!(笑)

>はほちん

それで、はほちんは「ふんど」派? 「ふんぬ」派?

なお、オキュラスリフトに関してですが、人によって、場合によっては結構「3D酔い」するとかいう話も聞きます。ただその主因は、コンテンツによりマシン性能が不足気味だと頭の動きに対し映像にディレイが生じるところにあるのだとか。

あとは、合う合わないもあるかも。同行者はそもそもジェットコースターがダメな人だとかで、数秒みただけで降参してました。

>青木君

「フンヌー(鼻息)」みたいな感じ?

投稿: かば◎ | 2014年2月 4日 (火) 00時56分

>憤怒
みなさんのコメントも含めて大変興味深く、
楽しく読ませていただきました。
ちなみに私はかみさん派で一刀両断!(笑)

投稿: あー | 2014年2月 5日 (水) 18時39分

改めて問われると、はて?って感じですな。普段使うような単語じゃないし。


>「はたらく魔王さま!」の最新巻を読んでいたら、

え??え?なんで?

投稿: はほ/~ | 2014年2月 5日 (水) 22時33分

>あーさん

おや。こちらまでおいでいただけるとは珍しい。
どうも有り難うございます。

>はほちん

はほちんもどっちでも派かあ……。

>>え??え?なんで?

いや。なんでと言われても。
しばらく前にやっていたアニメを見てそこそこ面白かったので、
bookoffで買って読み始めたら、結局そのままずるずると。

投稿: かば◎ | 2014年2月 6日 (木) 03時32分

ゴッドサイダーっていうマンガでは
憤怒六角針は「ふんぬろっかくしん」でした。

というのを検索して確認したら、けっこうな数がヒットして驚いたり。

投稿: めがーぬ | 2014年2月 6日 (木) 12時24分

ああ、なるほどアニメ面白かったよね、って、深夜アニメ見る人だったんか

投稿: はほ/~ | 2014年2月 6日 (木) 21時21分

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