もふもふ
●サボり癖がついてしまい、長らく更新をほったらかしにしてしまった。その間、まったく書かなかったわけではなく、断片的に書いてUPせずに保存していたりもする。その辺も織り込んで、とりあえず近況。
●11月上旬、神保町通いの季節労働が、なんとか終了。
例年であれば7月頃が本格スタートで、夏が山場なのだが、今年は発注元の都合もあり、ずるずると本格開始が9月までずれ込み、しかも終わりは動かないという、最初からデスマ決定の状況での仕事になってしまった。
更新が滞ったのも、11月上旬にかけては身辺シッチャカメッチャカだったため、その後は魂が抜けた状態になってしまったため。
なんだかもう、これから年末まで何もせずに呆けていたい気分だが、それでは日干しになってしまう。いや、現在既に日干しになりかけ。やればやるほどビンボーになる仕事って、いったい何なんだ……。
●仕事中はとにかく体を動かすことが少ないので、相変わらず暇を見ては散歩に出掛けて生き物の写真を撮る。
最近のメインターゲットは、名越の峠の平場にまとまって咲いたアザミに来るトラマルハナバチ。
しばらく前から「マルハナバチ国勢調査」にも参加しているので、マルハナバチ類には注意しているつもりなのだが、実際には、トラマルハナバチを夏の初めに見たきり長らくご無沙汰で、夏の初めにしか活動しないハチなのかと思いかねないところだった。
実際には初夏から秋まで長く活動しているハチだそうで……となると、夏の間、こいつらはいったいどこに蜜/花粉集めに行っていたのだろう?
いずれにせよ、写真のトラマルハナバチはじめ、マルハナバチは丸っこくむくむくしたハチで、ミツバチより一回り二回り大きい。気性はおとなしく、「マルハナバチ国勢調査」には、掴んだりしなければ刺されることはなく、特にエサ集めに夢中な時は触っても逃げない、とある。
そんなわけで、せっかくなのでエサ集め中に背中を触らせてもらう。見た目通りもふもふ。しばらく撫でていたい感じだが、なにぶん、忙しく飛び回っているので、すぐ次の花に行ってしまう。
とにかく、アザミはかなりお気に入りのようで、今月初めには周りじゅうでわんわん羽音がするほど、おそらく10匹以上来ていたのではと思う。ただしその後、アザミの花も盛りを過ぎ、気温も下がってきたので、今ではだいぶ活動が低調。21日に行ったら1匹もおらず、もう会えないかと思った頃にようやく2匹飛んできた。
●余談。
マルハナバチを英語で言えばバンブルビー(bumblebee)。バンブルビーといえば、マニアックなビートルズ者にとって特別な響きで、というのも、「L.S.Bumblebee」という「ビートルズの未発表曲」が長く海賊版によく取り上げられていたからである。
しかし、これは以前取り上げた「Have you heard the word」同様、ビートルズとは関係のない歌で、ピーター・クック、ダトリー・ムーアが吹き込んだコメディ曲。
曲もサイケ調、声もジョン・レノンに似ている「Have you heard the word」に対して、「L.S.Bumblebee」はまるっきりビートルズには聞こえないように思うのだが如何。
それにしても、今ならたちまち出自が特定されてネット上で拡散、数日で「ビートルズじゃない」と皆にバレてしまうところ、何年も「未発表曲?」で通用してしまうところが70年代。
ところで、アタマの「L.S.」って何? 今は無き模型メーカー?
●余談2(言ってみればブログ全部が余談だけれど)。
マルハナバチをドイツ語で言えばフンメル(hummel)。戦車者にとってフンメルといえば超有名車輌で、WW2ドイツの、III号戦車とIV号戦車のパーツを流用したハイブリッド車台に150mm榴弾砲を載せた自走砲。
考えてみれば戦車モデラーをやって長いが、今まで一度もフンメルを組んだことも、組んでみようと思ったこともない。嫌いではないのだけれど、そもそも大戦初期の車輌を除き、ドイツ戦車は他国に供与したものが趣味の中心なので、どうやらドイツ軍でしか使っていないらしいフンメルはなかなかひっかからない。
●トラマルさんが訪れるアザミが咲く藪の隅っこで見つけた、もうひとつのもふもふ。
ヨモギの葉裏に並んでいる虫こぶで、帰宅後調べてみると、「ヨモギハシロケタマフシ」というものであるらしい。毎度、虫こぶっていうのはマンマな名前だなあ。
ヨモギシロケフシタマバエなる寄生バエの産卵によって生成されるものである由。「ヨモギハシロケタマバエ」にはならないところがミソ(なのか?)。
●21日、午後遅く散歩に出て、名越切通を越え、大町に降りる。
空を見上げると、まるっきり雲ひとつない快晴で……と思ったら北東の空にちんまりした千切れ雲がひとつあったけれど、とにかくそんな具合だったので、はたと「今日は夕焼けの富士が綺麗に見えるかもしれない」と思い至る。
ハイランドの隅の公園とか、あちこちの尾根筋の展望台とか、逗子マリーナとか、逗子・鎌倉近辺は富士山が見える場所は多いのだけれど、とはいっても、もやっていたり、雲がかかっていたりで、綺麗に見える日はそれほど多くない。
大町から近く、富士山が見えそうな見晴らしのいい場所となると、祇園山ハイキングコースの南端の展望台が、大町の八雲神社裏から登ってすぐ。
しかしよく考えると、夕暮れの富士山を眺めたら帰りは暗くなっているはずで、真っ暗ななか、細い山道を降りてくるのは危なすぎる。そもそも祇園山ハイキングコースの降り口は3つあるが、八雲神社以外の2つは、北端は鎌倉陥落の際に北条一族数百人が自害したと伝えられる「北条高時腹切りやぐら」、まん中も室町時代、佐竹・上杉の戦いで佐竹常元主従13名が自刃したという「佐竹やぐら」のある妙本寺の墓地に降りる。心霊スポット好きにはうってつけのハイキングコースといえる。
結局、山の上はやめて、海岸に出ることに。材木座海岸から小坪の逗子マリーナまで、夕焼けに浮かぶ富士を眺めながら歩く。ちなみに材木座海岸からだと、極楽寺~稲村ガ崎あたりの鎌倉の山が手前にかぶってしまうので、あまり見栄えはよくない。
右は確か飯島の公園あたりからのもの。手前左は江ノ島、右が稲村ガ崎。富士の左に盛り上がっているのは箱根で、小さく尖っているのはたぶん箱根の北の端の金時山。
●ところで先に話に出てきた妙本寺の墓地、佐竹やぐらのちょっと横には、こんな墓碑が立ったお墓がある。ウルトラ者は参るべし。
●この歳になるまで、「ウナ電」(至急報の電報)の「ウナ」は、何かウナギに関係しているのではと漠然と思っていた。まあ、一般に「速い」というイメージを表すのにウナギを持ってくることはないとは思うけれど。
しかし、まるで意味なく割り振られたカナかというとそうではなく、もともと英語の略号で「至急(urgent)」の最初の2文字、URのモールス信号に対応するカナ文字だそうだ。
世の中、いろいろ未知の知識体系があるもんだなあと思う、が、それが何かの役に立つのかどうかはまた別の話だ。……そもそも至急電報なんて今さら打たなそうだ。
●続・どうでもいい知識。総務省のキャッチフレーズは、
「実はここにも総務省」
だそうだ。本当にどうでもいいぞ!
しかもせっかくキャッチフレーズを策定しておきながら、なんだかサイトの隅っこのほうにこっそり書いてあるところがまたなんとも。
こうこっそり書かれると、このキャッチフレーズの意味は
ほら、あなたの後ろにも総務省 とか
いつもニコニコあなたの隣に這いよる総務省 とか
気をつけよう暗い夜道と総務省 とか
何かソッチ系なのかと思ってしまいそうだ。
●久々にちっくりちっくり模型いじり中。以前の「大砲2題」の続き。同じ75mm砲だけれど、スケール違いかと思うほど大きさが違う。
半年前から大して進んでいないように見えるが実際に進んでいない。わはははは。
UMのプチロフ野砲M1902(奥)はずいぶん大らかな出来で、細部もだるい感じなので、少ない資料を手掛かりに少しずつディテールアップしているが、さすがに手前の四一式山砲ほどの解像度にはどうしても至らない。
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