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万世橋

●相変わらず激しく仕事が滞り中。事務所に泊まったり泊まらなかったり。終電で帰ったり帰らなかったり。

それでいてものすごくバリバリ仕事している感覚もないのはどういうわけ?

F1016555F1016554●10月4日、また事務所に楽団が来るというので早々に逃げ出す。せっかく明るいうちに事務所を出たので、秋葉原経由で模型屋の香りを吸い込んで帰る。

秋葉原まで歩く途中、再開発オープンした旧・万世橋駅をちょっと見てみる。この地点は、現在は単に中央線快速が通り過ぎていくのと、数本の引込線があるだけだが、かつては中央本線のターミナル駅であったのだそうだ。

煉瓦積みの土台が駅っぽく(煉瓦のアーチということなら昌平橋よりお茶の水寄りから、万世橋を越えて神田方面へも伸びているのだが、万世橋西側はたっぷり幅がある)、昔はここにも駅があったのかな、とは思っていたが、そんな大層なものだったとは、割と最近知った。ちなみに駅舎は東京駅の原形のような設計で(設計者も同じ)、駅前には広瀬中佐と杉野兵曹長の巨大銅像があったそうな。

再開発なった旧・万世橋駅は、線路下のアーチはそれぞれが小洒落たブティックだのレストランだのになっているが(つまりは私にあまり縁がなさそう)、それだけではなく、中の階段を上がって、旧ホーム上にカフェがオープンしていた。

ガラス張りですぐ横を中央線が走っていく。おそらく、下の小洒落た商業施設の利用客と鉄っちゃんという、水と油的な客層の店になるのではないかという漠然とした予想を抱く。ちなみにその旧ホームに上がる階段は、作られた年代を示しているらしい、1935階段と1912階段がある。

●金が掛かってしょうがない、という難点はあるが、神保町界隈は、外食をするには割合バリエーション豊かに美味い店があり、恵まれている。そのうちの直近数例。

▼8日夜は九段の「神田担担麺・陳麻婆豆腐 雲林坊」で麻婆豆腐の定食。辛し。まるごとの姿のままのタカノツメが5、6本入っているが、唐辛子辛い以上に花椒辛くて口の中が痺れる感じ。「源来酒家」の麻婆も美味いけれど、ちょっと高めだし。

▼翌9日の昼は「ひかり」で鳥そば(肉そばを頼んだのだが鳥そばが出てきた)。真っ黒な田舎そばだが、それをラー油たっぷりで鶏肉の入ったつけ汁で食べるという奇抜な店。しかもそばにはネギ、ごま、海苔が盛り上げてあり、こぼさずに食うのは不可能。

ちなみにここは店の主人がいつも下働きのおばちゃんにガーガー文句を付けているのが一種の名物となっている。気分悪いこと甚だしいが、それを我慢してもたまには食いたい魅力はある。

蕎麦屋にしては珍しく、もういいやと思うくらい腹一杯になる量があり、3種しかないメニュー全品700円均一という値段もパフォーマンスが高い。

▼同日夜は「ナンカレー」でマトンカレーのセット。同店は俎橋から日本橋川沿いに、飯田橋方面にちょっと遡った、ちょっと人目に付きにくい場所にあるのだが、私は割と気に入っている。

辛さは4段階の選択で、上から2番目の「辛」にしたが、前日の麻婆以上に辛かった。最高の「激」にしていたらどうなっていたことやら。たぶん、ナンに自信があるので「ナンカレー」という店名なのだろうが、ここの店のナンは、ちょっともちっとした感じで、それだけ口に含むとほんのり甘い。良い。

シディークあたりに比べるとカレーの見た目が素朴な感じなのだけれど、スパイスは惜しまずたっぷり使っている感じ。肉もとろりと柔らかかった。

ちなみにこの時は店員(インド系)が2人。もう何年か前、初めてこの店に行った時は昼過ぎで、客は私だけだったのに狭い店内に店員が5人もいて、向こうも手持ち無沙汰だったのか、一人一人かわるがわる、お冷を持ってきて、おしぼりを持ってきて、さらには新聞を持ってきて、という、妙に過剰なサービスを受けたことがある。

ちなみに神保町で辛くて美味いもの、といえば、タイ屋台料理の「ティーヌン」は外せない。チェーン店で都内に何店舗かあるそうなのだが、神保町が一番美味いという噂(私自身は他で食べたことはない)。しかしこんなに辛いもんばっかり食っていていいのかオレ!

●9日はかみさんの誕生日。そんな話をぽろりとしたら、仕事仲間のA女史に「私とナンカレー食べてる場合じゃないんじゃないですか?」と言われたが、実際、そんな余裕はないのだから仕方Armée。

なお、多少は格好を繕うため、8日の晩に普段紛い物のビールを飲んでいるかみさん向けに、本物のビールの(限定ものの)缶を買って帰り、冷蔵庫に入れておいた。

ちなみに10月9日はジョン・レノンの誕生日でもある。

●カドフェル・シリーズの「死体が多すぎる」を再読。中世イングランドを舞台にした、人情物っぽいミステリー。主人公のカドフェルは修道士だが、第一次十字軍の兵士上がりで、酸いも甘いも噛み分けた感じが魅力。10数冊出ていて、以前全冊読んで持っていたのだが、ある人にまとめて贈呈してしまい、最近bookoffで安く売っているのをいくつか買って読み直している。

ラノベの「はたらく魔王さま!」1、2巻と、森見登美彦「美女と竹林」を読む。前者は当然bookoff流れのもの。後者は、最近so-122氏が読書レーダーで森見登美彦の本の感想をいくつか書いているのを横目で見ていて、久しぶりに読みたいなと思っていたところ、偶然かみさんが図書館で借りてきて「どう?」と言われて読んでみたもの。

一応、エッセイということになっているようなのだが、実際には、「森見登美彦」なる名前の小説家が大いに妄想を膨らまし、竹林間伐と竹林事業開発に(気持ちだけは)果敢に挑み、まさに「机上の竹林」を広げる“エッセイ風小説”。虚実ないまぜといえど一応現実世界に軸足を置いているので偽電気ブランも偽叡山電車も出ない。代わりに海原雄山先生は出る(そのものではないけれど)。読むと竹を切り倒したくなること請け合い。

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かば◎の迂闊な日々」カテゴリの記事

コメント

おぉ。奥さまにおかれましてはジョンと同じ誕生日であらせられますか。ワタシの妻はオノヨーコ女史と同じ誕生日で......それほど嬉しくない。笑。

投稿: donji | 2013年10月11日 (金) 07時06分

ちなみに私の誕生日はジョン・レノンの命日の翌日です。

投稿: かば◎ | 2013年10月14日 (月) 22時13分

麻婆豆腐は自分で作るとあの甘い味がさあ威厳出来ないので
店に食べに行きたくなって
食べてくるとまた良いんで自分で作りたくなってと
ちょっと間スパイラルします。

投稿: みやまえ | 2013年10月15日 (火) 20時40分

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