スーパーモデル
●7月3日。Googleさんのタイトルはドアを開けて擬人風虫が入ってくる絵。カフカの誕生日だそうだが、むしろ、
「今日って、何か『アリとキリギリス』に関係ある日?」
という感じ。あんまり毒虫にも見えないし。
●冥王星の4番目と5番目の衛星が、「ケルベロス」と「ステュクス」と命名されたそうだ。へーへー。
むしろ「ケルベロス」という有名どころが今まで売れ残っていたことが意外。
●まだ私自身店頭で見てはいないのだけれど、イタレリ1:72、フィアットCR.32が発売になった模様。
これで旧いスーパーモデルのキットも用済みかあ、まあ、あれも味のあるキットだったがなあ、なんて思いながら、イタレリのサイトにあるパーツ写真を見てみたら、何のこたあない、中身はスーパーモデルのキットだった。
もっともスーパーモデルそのままではなく、あちこち改良されている。そういえば、1:72のレッジャーネRe.2000もこの方式で発売されたんだった。一応、主な改良点をピックアップしてみると、
- 機首上面が別パーツになった。この部分は機銃口だけでなく、気化器空気取り入れ口など微妙なディテールのある部分。パーツ写真を見ると結構きちんとモールドを作ってあるようなので、歓迎すべき措置。
- コクピット内ディテールの追加。元キットではプリミティブな椅子とパイロットのフィギュアだけという、いかにも古典キットな内容だった。イタレリ版では、床板、椅子、計器盤など、72クラスとしては充分な程度のパーツが追加されている。レッジャーネの時のように、胴体内側にもディテールが追加されているかどうかは不明。
- 支柱形状を変更。元キットは翼面に出っ張りモールド(支柱付根のフェアリング部を示す)があり、これに一本一本、支柱本体部分を継いでいくというなかなか御無体な設計だった。イタレリ版ではこれが少し改まり、支柱が一本ごとにバラバラなのは同じだが、フェアリング部が支柱と一体になった。出っ張りに対する取り付け位置が曖昧だった旧キットに比べ若干は作りやすくなったはず。
- 機首下面からの脚支柱が左右一体に。これも位置決めが楽に。
- 夜戦型?用の延長排気管をセット。
……などなど。胴体の一部の太すぎる筋彫りはそのままのようだが、布張り表面などがどうなっているかは、小さな写真では読み取れない。もっとも以上のような改良点を見るだけでも、かなりスケールモデルとしての値打ちは向上している感じで、そこから考えれば「旧いスーパーモデルのキットも用済み」はある意味その通りだったかも。
なお、デカールも新しいが、とりあえず、今の版ではイタリア空軍およびスペイン内乱時のフランコ軍のみ。
●CR.32のインジェクション・キットで現在入手できるものというと、これのほかには、チェコ・スムニェル(SMĚR)の1:50(キットは1:48と表記)のもの(旧アルティプラスト)と、クラシックエアフレームスの1:48がある。
クラエアの48も、これまたしばらく前にリニューアルされていて、私が持っている旧タイプより結構進歩していてショックだった。
旧キットでは機首前端だけが(オイルクーラーのフィンを表現するために)レジンパーツだったが、新キットでは、イタレリ同様、機首上面のディテールを表現するため前端から連続して機首上面も含めたレジンパーツになっている。
ただし、プラパーツは一部旧キットを引き継いでいるようで、まるっきり新キットになったフォッカーD21よりはまだ旧キットがマシだった、ということのよう。
●十二年ぶりの十二国記、というのは、狙ってやったのか?
と思わなくもない、その12年ぶりの新作、小野不由美の「丕緒の鳥」を読む。4編の短編集。表題作ともう一作は新潮社のyomyomで既読なので、私にとって純粋な新作は半分。それでも嬉しい。
長編と違って主人公は中級~下級役人や庶民で、その分、「傾いた国」の中での苦悩、苦労がますます切実。
ちなみに「青条の蘭」はブナ(山毛欅)の木が重要な役で登場するが、これはどうやら日本のブナ(日本の固有種のブナ)のようで、本文中で説明されている特徴が、ほぼwikipediaと一致していた(文章が同じという意味ではない)。なぜそんなことに気付いたかというと、本に出てきた段階で、ブナってどんな木だっけ、と調べたため。その後、本文にあれこれ同じ内容の説明が出てきたので、なんだかネタバレを覗いてしまった気分になった。
| 固定リンク
« ベニシジミ | トップページ | 積み残しの丸ポスト »
「かば◎の迂闊な日々」カテゴリの記事
- ドブ板(2024.10.07)
- Hiroshima, mon amour(2024.10.03)
- 8月のヨモヤマ(2024.08.25)
- ミニスケール2題(2024.07.04)
- シロマダラ(2024.06.24)
「製作記・レビュー」カテゴリの記事
- Char 2C MENG 1:35(の突発的レビュー)(2024.08.17)
- I号戦車B型 アカデミー 1:35(2)(2024.07.12)
- I号戦車B型 アカデミー 1:35(2024.07.08)
- ミニスケール2題(2024.07.04)
- シロマダラ(2024.06.24)
コメント
イタレリのCR.32リバイバル(リニューアル?)はほんに喜んでいます。私は、ご近所の方々からの頂き物でスーパーモデルのキットがどんな物であるか知る事が出来ました。あの支柱がバラバラな所など難度が高そうだなと思わせる内容だった訳で多少なりとも進歩した内容であるならしかとこの目で見たい思いはありますね。
安価であることも願っておきますか。(笑)
投稿: きっかわ | 2013年7月10日 (水) 01時16分